【宇宙の中の地球】5話

シリウスが口を開く

「お釈迦様がさ、将来地球に詩菜をと考えてるらしい。」


シリウスからの言葉に何の疑問もない俺

「元々、地球に関わる予定だろ?

何か問題でもあるのか?」


シリウス「関わるんじゃない。

地球人として、お釈迦様の元、、

いや、、中筒に育てさせるって・・・」


ウェルヴィン「それって、、つまりは・・・え?、、ちょっとまて、、

中筒は、リオンの夫だよな。


詩菜を我が子にでもするつもりなのか?」



すると父上様は、とんでもない事を話し出すのだ。

「その、リオンだが、先で失う筋書きとな。 リオンの代わりを詩菜にさせると。」


ウェルヴィン「はぁ?、、リオンがいなくなるだと!?、、

生きて、永遠になるんじゃ?

どういう事なんだ?!」


シリウス「リオンでは、周りの成長が難しいと、考えてるんだ。

だから詩菜をと。」


ウェルヴィン「いや、だからってなぜ、詩菜なんだ? 他にも代わりはいるだろ?!」


俺は、納得がいかない。

(なぜ、、この娘を欲しがるんだ?!

ただ、可愛いからじゃないことくらい、俺にもわかるが。。


いったい・・・


いや、、待てよ・・・)

俺は、ある事を考えた。

地球なら俺から詩菜が離される事はないだろうと。


だが、そんな浅はかな考えすらも、父上様にはお見通しなわけで・・・

直ぐに喝が入るのだ。


「たわけが!!、、ウェルヴィンよ。

リオンの代わりとは、つまりは、

夫を引き継ぐとなるのだ!


私はそのような事、許さぬ!


詩菜の相手は、お前達二人と決めておるのだ!」


(夫を引き継ぐ・・・

な!、、なんだと?!、、!)

俺は、絶句する。


父上「だがの。

一方の種族には、これが使えるわけである。 つまり、宇宙側の良き種族に預ける際、次に地球での役目があるとな。

これなら、お前共々、連中に預けれよう。」


つまりは、お釈迦様からの申し出があるからと。

一時的に宇宙側の種族に預けると先方に言えると言うわけだな。。。


(だが、なぜ、預けなければならないんだ?)


父上「預け先の種族は、我ら詩菜の種族にとって、良き協力者達なのじゃよ。

だからの。

無下には断れぬ。」


シリウス「何の目的があり、預りたいんだ?」


父上「おそらくは、詩菜の持つ、能力じゃよ。 自分の種族にはないからの。

成長した暁には詩菜との子供をとでも考えておるのであろう。」


ウェルヴィン「な!、、なんだと!!

絶対に反対だ!!」


父上「ウェルヴィンよ。

まるで、詩菜の父のような顔じゃの。

良き事よ・・・・」


微笑む父上様なのだった。




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