【宇宙の中の地球】3話

あの時見た詩菜は、いったいなんだ?


眠る詩菜。。。


すると父上様がやってきて座り込む

「いよいよである!!」


「何がいよいよなんだよ?!

なんなんだ?!、、あの連中は!」


俺は気分悪く怒りすらも含ませて、父上様に向けて言ってやった。


すると、意地悪そうな、、

あのいつもの悪事を働くかのような

ニンマリさを滲み出させ、父上様は、

俺に詰め寄るのだ。

「そなたこそ、言い切ったではないか、


『懐かせるものなら、やってみろ』

と・・・


ほぉ〜、、よく言い切ったものじゃの。」



「あれは、、!」

と慌てて言い返すも


父上「ウェルヴィンよ。

よく見ておくがよいぞ・・・

詩菜の本性が現れることであろう・・・」


「どう言う事だよ?

・・・まさか!、、あの時のあの目つき!、、誰か、、詩菜の内側にいるのか?」


父上「クックックッ・・・

詩菜の内側には、いろいろと秘密があるのだ。。。

見てるが良いぞ。

クックックッ・・・・」


薄気味悪い笑みを浮かべたまま、父上様は、部屋を出て行った。


・・・・・・・・・


そうして、やってきたあの時の連中。いや、それよりも見学者なのだろうか、

増えているではないか。


俺は胸糞悪くて仕方ない。

それと、同時に詩菜の本性が見られると言った父上様の言葉が消えなかった。


俺の一抹な複雑な気持ちをよそに、

詩菜の本性なのか、その姿を直ぐに見られる事になるのだ。



「詩菜ちゃん、初めまして。」

一番最初に馴れ馴れしく関わろうとした

その男に詩菜は、なんと冷ややかな表情を浮かべると、まるで相手が存在していないかのように振る舞うのだ。


そう、完全な無視状態だった。


それを見た別の女がせせら笑いながら、

「男性では駄目なのかもしれないわ。

私ならどうかしら。」


などと言いながら、詩菜に近づくと

しゃがみ小さな生き物を見ている彼女に触れようとする。


「嫌!、、やめて!!」

いきなりな詩菜からのキツイ言葉が相手へ。


俺には驚きでしかなかった。

(この娘は、彼らの邪な心がわかるのか?)


その様子を見ていた父上様は、ご満悦な様子・・・

「なんじゃ、そなた達は、初ぱらから

詩菜に嫌われておるではないか。

懐くなど無理であろうな。」


すると、食い下がる彼ら。

「ちょっと、まだ、『初めまして』ですよ!?

これから、関われば懐きますよ。」


その言葉に俺は思わず

「初じめが肝心なんだろ?

アウトだな。」


「な!、、なんだと?!

そんな事、わからないだろう!」

怒り浸透な一人の男が俺に食って掛かろうとすると、

いきなり、詩菜の言葉が飛んで来たのだ。

「ウェル、ウィン!! 嫌!!」


「ほら、嫌がられてるのは、貴方じゃない。」

なんて、見学者が野次を飛ばす。


すると、詩菜は、俺の側に来たかと思うと、腕を掴み、連中を睨んだような

あの目つきへと変わる。

「嫌!、、この人たち、、嫌い!!」


父上「おや、やはりの。」

父上様が彼らに向けて不敵な笑みを浮かべながら、言い、

そして、

「決まったの。 諦めて帰るがよいぞ。」


諦めが悪いのか、食い下がる彼ら。

「な!、、たったこのような反応したからと!」


父上「愚か者共めが! 

詩菜を誰の娘と考えておる!


私の娘であるぞ! そんじょそこらの

小娘と同様になど・・・・


甘い事よ・・・」


「では!、、なんだと!?」

納得がいかない彼ら。


父上様は、せせら笑いながら、

「子供だと、見くびるでないぞ。

見抜いておるのだ。

そなた達のその『邪悪』な『邪』極まりない醜さをの。


さ、諦めて帰るが良いぞ!」


彼らは、納得もいかないまま、

不満だらけで帰っていった。。。




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