【宇宙の中の地球】1話
前作のお話から俺は、詩菜と四六時中、一緒にいるようになった。
勿論、寝起きも共にだ。
詩菜が眠くなれば俺の自室へと連れて行き、添い寝し寝かせた。
今まで以上に詩菜からの安心感が伝わる俺。
そして、俺自身にも変化が・・・
添い寝し、自分もうつらうつらと必ず眠くなるのだ。
(なぜだ? 詩菜が眠ればいいだけなはず・・・
別にエネルギーを消耗してるわけでもない。。)
外で敵と戦えば、自ずとエネルギーを消耗し、休んだりはある。
だが、詩菜相手に消耗なんて・・・
(待てよ・・・子供嫌いだったよな、、俺。。
そんな俺が詩菜だけだとは言え、知らず知らずに消耗してる、、とか・・・?)
とにかく、今回も添い寝していると、うつらうつらなのだ。
眠り込んでしまう始末。
目覚めは、ほとんど決まって詩菜が起こしてくれている。
この小さな娘は、眠る俺の顔やら、衣装を触りまくり、引っ張り、くちゃくちゃにするのだ。
そうして今回も・・・
やはり、くちゃくちゃだ・・・
「ウェル、ウィン!!」
俺が目を開けると嬉しいのか、ニコニコと俺の頬を摘んだりだ。
「こぉら!、、いたずら詩菜〜!」
俺はそう言いながら、詩菜の体をこちょこちょと触れば、くすぐったいのか、
笑いだし、俺に抱きついてくるのだ。
(なんか・・・俺、人と同じなのでは?
若い父親とまだ幼い我が子みたいだよな・・・)
目覚めからキャッキャと笑いながら、
嬉しそうな詩菜。
停滞していた成長も少しずつ動き始めたように感じた。
俺は詩菜を抱きかかえ、居間へと向かう事に。
途中、父上様の部屋の横を通れば、
やはり、来客なようだった。
(後に聞こう。。 多分詩菜を欲しいと言う連中か・・・
父上様が探す乳母なのか・・・)
どちらにしても、良いものではないわけだ。。。
居間にて、詩菜にあられのおやつとお茶を入れてやる俺。
先で地球の日本に関わる事から、日本のおやつが主に常備されていたのだ。
中でも、あられや、豆のようなおやつを好む詩菜だった。
二人きりの時間が流れる。
詩菜がニコニコと嬉しそうに笑うと、俺も嬉しい気持ちになる。
そうしていると、父上様と来ていた来客なのか、居間へと入って来た。
父上「詩菜を見たいと。 ウェルヴィン、少し良いかの。」
「えぇ。。構いませんが・・・」
詩菜は直ぐに俺の側にやって来る。
警戒しているのがわかる。
来客の方は、男女合わせて数人だ。
詩菜を見ては、声をかけるのだ。
「詩菜ちゃんね。 こんにちは。」
詩菜は固まっていた。
俺は詩菜を見るこの方々を物色する。
(子供相手だからと、、、馴れ馴れしいな・・・・)
この方々が詩菜をまるで品定めしているかのように見える俺なのだった。。
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