【父上様が選んだ二人】5話

どうやら、父上様は、人で言うところの

『乳母』のような適任者を探しているようだった。


シリウスは、それを聞き安堵してるかのようだが、俺の不安は消えなかった。


(世話をしてくれる方・・・

詩菜が懐くのか・・・?

女性とは言えども、、、大丈夫なのか。。。)


俺はその日、詩菜が眠った後、父上様の部屋へと行く事に。

シヴァも気になるのか一緒にと言うのを俺は止め、そのまま、詩菜の側にいてやるよう話し、シヴァは詩菜の側にいる事に。。



父上様は、俺が何か言いに来る事を期待していたのか、ニヤニヤと待っていたのだ。

「やはり来たの。ウェルヴィンよ。」


俺は、甘かったのかもしれない。

話せば乳母のような預かり先の件は、取りやめると言ってくれると考えていたのだ。

「父上様、詩菜にそのような預かり先、無理ではないか。

あの娘が懐かないとか、、問題でもあれは。。」


父上「そのような事、初めからわかっておる。

お前達以外に懐くなど、今の段階ではあり得ぬ。」


「なら、、なぜだ!?、、なぜ探すんだ?」


すると、父上様は恐ろしい事を言うのだ。

「見極める為じゃよ。

良いか、ウェルヴィンよ。

詩菜は、私の娘ぞ。 そして地球の釈迦が関わっておる。

釈迦は、私の息子ぞ。


何をしに、地球へと息子がいるのかを考えれば、連中からは、わかると言うもの。。。」


「それは、、つまり。。」


父上「そうよ。 地球を思い通りにしたいと言う種族の連中が動く。

この私の娘を手に入れようとな。


我らは地球を成長させるべく、宇宙側より守護せねばならん。」


宇宙側から地球を守る種族は大勢いる。

父上様もその種族の一人。


しかも、、お釈迦様と言う我が子を地球へと送っている。。。


詩菜が誕生している事は、極秘だとは言うが、極秘とはいかないはず・・・

ならば、、、敵を探るつもりなのか。。。



父上様「ウェルヴィンよ、まだ仕事の方が大事かの。

どうするのだ。

連中は、送り込もうとするはずである。

それでも、まだお前は詩菜から今!

、、離れるつもりかのう・・・」


「わかった。。四六時中一緒にいる。

その代わり、乳母の件はやめてくれるんだろ?」


父上様は、ニヤリ・・・


(なぁんか、、嫌ーな予感・・・)

俺は、こんな時の父上様の悪巧みを何度も経験している。。



父上様「なに、お前の使命である仕事の件は、本体であるシヴァ神に話してある。

そして了解も得ている。」


「なん、、だと?、、シヴァ神・・?!」


父上「良いか! ウェルヴィン!

詩菜の側にて成長を見守るのだ!


お前も共に敵を知らねばの・・・」



父上様は、乳母探しを続行するつもりなのだ。

そして、まんまと父上様の思惑通りな連中が動き始めるのだった・・・

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