第9話 一目惚れ
「・・・・な、、!なんだ?!」
シリウスが一番に反応を示す、
(どうしたんだ?)
明らかに、シリウスの表情が変わるを見る俺。
「なんだぁ〜、、この可愛い娘は!!
💞💞💞💞」
明らかに、、一目惚れなようだった。
俺はシリウスは、ただ、妹の誕生を感動しているかのように見え、
一目惚れも、一過性なものであるだろうと考えた。
シリウスの赤子への接し方は、
以前どこかで見た事がある気がしていた。
そう、サムが生まれたばかりのチコに対してのものにそっくりだったのだ。
俺は、必然的にシリウスに目が行くようになる。
(兄と妹とは、、こんな感じなのかもしれない。。。)
だが、シリウスは、ずっと赤子のそばにはおらず、また、日本の三神もそれぞれ、行き来する感じだった。
父上「さて・・・生まれたは、、良いが。
名をなんとするかの。。
ウェルヴィン、、良き名はないのか?」
俺は、なぜか、ずっと父上様と一緒だった。
赤子とは、距離を置いていた。
苦手と言うよりかは・・・
なぜか、、、近づきたくなかった。。
「名ですか? そのような事、、
俺にはできませんよ。。」
父上「なぜだ? お前の相手となる娘ぞ!」
(なるわけないだろ。。。
全く、、、協力はできても。。。
そんな、感情など、、抱くわけない。。)
俺は、突っぱね、関わらないようにしていた。
「シリウスにでも、聞いてみればどうかと。。。彼は、この子を大事にしていますし。。。」
父上「シリウスにか・・・
シリウスに名づけさすとなれば、、
先でお前が後悔せねば良いのだがの。。」
(後悔?・・・
何の後悔をすると言うのか・・・)
そうして、やがてシリウスに名付けられる事になるのだ。
シリウス「『シーナ』ってなのは、、どうだろう。。可愛くないか?!」
父上様は気に入ったようだった。
そして、『シーナ』と名付けられたのだ。
彼女は、これから先で
『シーナ』と言う名に三神の
中筒男命により、
『詩菜』と書き『シーナ』
と読む名を新たに貰うことになるのだった。。。
詩菜はスクスクと成長していった。
ただ・・・
ある一定育つとそこで止まるのだ。
いや、停滞しているかのようにも見えた。
人で言えば、二、三歳と言うところだろうか。
シリウスが心配し始める。
「なぜ、、これ以上成長できないんだ?」
父上様に尋ねるシリウス。
父上様は、俺を見ている。
シリウス「ウェルヴィンがどうかしたのか?」
父上「成長が停滞したのは、
愛情不足じゃよ。」
シリウス「愛情不足? 俺の愛情が足りないからなのか?」
父上様が俺に目を向ける。
「は?、、俺?、、?」
シリウス「ウェルヴィンが愛情あげないと駄目とか?・・・?
なんでだ?」
父上「それはの。 相手が決まっておるからじゃよ。」
シリウス「相手?、、なんの?
あ!、、詩菜の相手か?
て、、事は、、俺が相手なのか??」
父上「そうじゃよ。
詩菜には決まった相手がいるのじゃよ。
その者達からの必要な愛情を注いでやらねば、成長は停滞するのだよ。。」
シリウス「なら!ウェルヴィン!
愛情をやってくれよ!!」
俺は目が点だ。。
「愛情なんて、、誰があげても同じだろ?」
すると、父上様からの喝が飛んでくるのだ。
「馬鹿もん!! 人々の成長を見ぬか!
子供に母親、父親からの愛情がなければ、子は良い子に育たぬ!
大人からの必要な愛情を注がれぬまま育つ子供が、どのような大人になるのか。。。
その愛情が、偽物の愛情でも注がれてしまえば、良きようには育たぬ。
人も、植物も動物とて、同じである。」
妙に納得がいく俺なのだった・・・
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