第5話 ジャンとシリウスとの世廻り
「神々の元へと行く。
誕生しているはずだ。 記録を取れば、帰る。」
俺がひとまず二人に説明をする。
ジャン「どれくらいの成長度合いなんですか?」
「俺にもわからん。
なにせ、会ったことも無い子供達だからな。。」
シリウス「同じ位だったら、遊べるのにな。。」
「遊ぶ?・・・お前達は、、遊ぶつもりなのか?」
シリウス「同じくらいだったら、、話せるだろうしな、、あんまり、、小さいと・・・どうなんだろうな。。」
ジャン「関われた方が、どんな感じなのか、お釈迦様にもシヴァ神様にもお話しやすいかもな。。」
俺は正直、二人に圧倒されている。。
この二人は・・・
子供なのか?
気づけば、、俺と対等に話せる二人。。
しかも、、話しの内容が・・・
視点など、、、
子供とは考え難い俺だった。。
「そう言えば、、妹がいなかったか?」
二人が顔を見合わせる。
「いるとは・・・聞いてるんだけどな。。。」
シリウスが口を開くと、続けてジャン。
「あった記憶がないんだよ。。」
「あった事が無いって・・・・
いったい、、なぜなんだ?
妹だよな・・・」
ジャン「わからないんだよ。
記憶は、僕らにはないんだ。。。」
「はぁ・・・大人の都合なんだろうか。。。」
いったい、、どうなってるんだかな・・・
この時の俺が知る由もないわけだ。
この後、このジャンとシリウスがどんな道を辿る事になるかなど・・・
残酷さを感じる俺だった。。。
そして、最初に訪ねた神々の元。
それが、エジプト神達の中だった。
エジプトの長とでも言うか、一番偉い、
アトゥム様。
この方の更に上には、『ヌン』と言うお方が居られるが、どう言うわけか、
全く、誰も姿を見た事がなかった。
大概は、このアトゥム様が対応されると聞く。
アトゥム「ジャン、シリウスじゃの。
ウェルヴィン、久しぶりであるのう。」
ジャンと、シリウスが挨拶をすませると、アトゥム様は子供達の元へと案内する。
そこには、たまり場なのか、大勢の子供達で賑わっていた。
兄弟関係なのか、兄妹なのか、いろいろなようだ。
ジャン「仲が良さそうですよね。」
シリウス「なんだ、、この人数は・・・、、」
「この子たちは、どちらの子供達なのでしょうか?」
アトゥム「いろいろじゃよ。
女神が誕生させたり、男性神が誕生させたりじゃ」
「比率的には、子供達の男女の割合は?」
アトゥム「どちかと言えば、、そうじゃのう。。女の子かの。
おぉ、ジャンとシリウスめ、、既に関わっておる。
子供同士は、馴染むのが早いのう。」
見れば、二人がすんなりと子供達の中へと入り込んでいる。
「彼らは、いったい何者でしょうかね。」
アトゥム「あの二人か?
生まれながらにして、既に辿らねばならん道を歩いておるのじゃよ。
彼らだけではない。
一人一人じゃ。
ウェルヴィンよ。
そなたもそのうちの一人ぞ。
なぜ、苦手な子供達ばかりと、関わるのかのう。。。」
「それ!、、聞いてみたかったんですよ!
何か、、企んでますよね?」
するとアトゥム様は不敵な笑みだ、、
「ふぉふぉふぉっ! 勿論、企んでおるよ。。。」
「だから、、何をです?、、、?」
アトォム「決まっておる。
そなたの、お相手になる娘じゃよ。」
・・・・・は?、、今、、なんと、、
仰いましたか?、、?
アトォム「なんじゃ、鳩が豆鉄砲でもかのう。。。」
「いや、、俺のお相手?、、て?、、
いや、、ちょっと待って下さい!
俺のお相手、、とは、、子供が既にいるとか・・・ですか?!」
アトォム「いいや、、これから誕生するはずじゃよ。」
俺は空いた口が塞がらない。。
今、、な、な、なんと言われました?
アトォム様・・・
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