おまけのおまけ SS(加筆バージョン)

 家族が増えて忙しくも幸せな日々。

 親としても夫婦としても日々成長する俺達。


 成長…… 成長ねぇ……


「ふふっ、そんなジーッと見つめられると、さすがに照れちゃうわ」


 そう言いながらもしなを作りながらベッドに腰掛ける美海。


 凪海を出産して母になった美海の姿はまるで小さな頃に恋した晴海さんそっくりで……


「ママの昔よく着ていた服を借りたんだけど…… どうかな?」


 身体のラインが強調されるようなニットワンピース…… 

 丈は少し短く、裾から覗く太ももが艶かしい。


「ふふっ、気に入ってくれたみたいね」


 俺の目線がどこに行っているのか分かっているのか、わざとらしくゆっくりと足を組み替える…… 見えそうで見えない!


『いや、お前! それよりも凄いもんいつも見てるだろ!』って思うよね? それはそうなんだが…… ねぇ?

 見えそうで見えない、それがまたいいんだよ。


 それにしても…… 胸部装甲の所…… 晴海さんが着ていた時、あんな大きな『穴』が開いてたかな? 何の意味があるんだろう。

 胸部装甲が出産により拡張されたからくっきりと谷が見えるのも…… うん、戦闘に向けて浮上しちゃう。


「ママ遅いわね、早く戦闘開始したいのに…… 何してるのかしら?」


 本当に遅いな、大丈夫かな? 

 今日の戦闘は視覚攻撃を主にしたいらしく、美海は晴海さんの装備を、そして晴海さんは美海の装備をして戦闘すると言っていたのだが……


「やぁーん! そーくん、助けてー!」


 は、晴海さん!? 何があったん…… えっ?


「小さ過ぎて装備出来なーい! どうすればいいのぉ?」


 はる、み、さん? えっ?


 パタパタと小走りで戦闘用寝室に入ってきた晴海さん。

 その格好は……


 美海の中○生時代の制服で…… 晴海さんが着るにはすべての丈が足りてないセーラー服だった。


 ピチピチの上着、丸見えのお腹…… というか燃料タンクの下半分が見えてしまうくらいの丈しかない! チラリと補給口の先端も見えてるし……


 スカートは締まりきってないし、豊かな桃のせいで海溝の周囲の海草が……


「ママ……」


「見ないでぇ! ……太ってないもん! きっと洗濯して縮んじゃったの!」


 いや…… 何というか…… 良いお歳の食べ頃完熟な晴海さんがこんな格好をしているなんて…… 悪魔的だぁー!!


 ピタピタセクシーニットの美海、ピチピチパツパツの制服姿の晴海さん……


 エマージェンシー! エマージェンシー! 潜水艦、急浮上します!


「美海、晴海…… 戦闘開始だ!」


「そ、総一? ……い、いつもよりも張り切ってるわね」


「やぁん そーくん、凄ぉい……」


 この後、滅茶苦茶戦闘した。

 ……負けたけど。



 ……………



「ねぇねぇそーくん、これ付けてぇー」


「ぷぷっ…… 意外と似合うかもよ?」


 ……何故? 何が目的ですか!?


 戦闘後、晴海さんが起き上がりガサゴソとタンスを漁り、出してきたのは……


「大海はもう使わないから、そーくんに付けてもらおっかなぁーって!」


「ふふふっ、大海のお下がりだって、ぷくくっ!」


 晴海さんがニコニコしながら手に持っているのは…… 大海が使っていたよだれ掛け…… あと美海! お下がりってなんだよ!


「私達もコスプレしたんだから、そーくんも…… ねっ?」


「そうよ、総一だけ何もしないのはズルいわ!」


 いや、だからってこれはないんじゃない?


「はいはーい、そーくん付けますよぉー」


 は、晴海さん!?  や、やめ……


「ぷぷっ! ……オムツもする? あはははっ! 似合うわよ、総一」


 ぐぬぬっ…… く、屈辱的だ…… 


「よちよち、うふふっ…… やーん! 可愛いー!」


「晴海さん、恥ずかしいですよ……」


「あらあら…… お腹空いたのかしら?」


「……きっとそうよ、ママ」


 えっ? えっ?


「補給の時間でちゅよー? うふふっ……」


「こっちもあるわよ…… ふふっ」


 ああ、ああ…… 補給口が段々と目の前に迫って……


 マ、ママぁ……


 そして、敗戦後の補給を受けた俺は、めちゃくちゃバブバブした。

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