第4話 僕は寝付けない

ー晩ご飯を食べた後ー


僕は自分の部屋でゴロゴロしているとピコンっとスマホが鳴った。

「雪かな?ま~た彼女に嫌われたとか騒いでるんじゃ...」


そう。雪には彼女がいるんだ。雪とは付き合いが長く、仲がいい。親友だ。

告白が成功したと聞いたときは自分のことのように喜んだ。が、少々面倒くさい。

ちょっとしたことで大騒ぎをする。

彼女が大好きなのはわかるが、もう少し...ねぇ、みなさん?


そんなことを思いながらスマホの画面を見るとそこには近藤さんの名前が。

「あ...近藤さんだ...」

僕は深呼吸をした。すー、はー、すー、はー

「えぇ~~~!?」

肺の中の空気をすべて吐き出した後だったので全然声が出なかった。

よかった。母さんに怒鳴られるところだった。


「なんで...」

届いたメッセージを見ると

” いつあいてますか?”

スイーツを食べる約束、やはりでだった。

聞き間違いではなかった。


僕は急いで返信する。

” 明日と明後日の午前中は空いています”

そしてすぐに返信が来た。

” じゃあ明日の午前9時によもぎ駅前集合ね”

” うん!楽しみにしてます”


まさか、こんなにはやく実行するとは...近藤さんは行動力があるなぁ。

と感心しながら、明日着ていく服を選ぶ。

「雪は甘いもの食べないから初めて友達と食べに行くなぁ」

僕は楽しみすぎてなかなか寝付けなかった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

灯馬君、遠足前も寝付けないタイプですねw

さて、4話は短めです。

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