🐾Cat.8✨意外な誤飲😸え!?そんなものまで!?✨

 さきほどワインの残りとピスタチオを食べていまして、あ、ピスタチオが好きです。あとアーモンド、カシューナッツ。すき。くるみは体に良いと思うけどちょっと苦手なときもある(体調によってはおいしい)。


 画像➤https://kakuyomu.jp/users/nijinonoran/news/16818023214161133040


 ピスタチオ、このサイズだと猫はまず口にはしません。ふんふん? と匂いを嗅いで興味なさげに去っていきます。他のおたくのニャンたちがどうかはわからないですが、これまでうちにいた4にゃんは、全員興味はなさそうでした。


 なんですが!


 虹の橋を渡った、白猫の空がまだ8歳くらいのときだったと思います。けこけこ吐こうとするんですがなかなか吐けず、何度もくりかえしていました。けこけこを。


 そして、しばらくしてから何回か吐きました。その中にあるものを見て私は驚愕!


 ピスタチオの殻!!!!!????? どこで食べた? ここ数か月ピスタチオ食べてない! いや、数か月どころかずっと食べてない気がする!? ピスタチオ―!!!! の殻!!!!?


 空は実に何日かかけて、ちょっとずつ、計5欠片くらいのピスタチオの殻を吐きました。随分長いこと胃の中にあったとみえて、周囲にはどろ~とした感じの粘液がついてましたが血は付着しておらず、傷がついている感じはなかったものの、本当に冷や汗がでました。(まだ体内に残ってるんじゃないかとしばらく気が気ではありませんでした)


 この頃の空はすこぶる元気で、特に体調の変化はなかったのですが、いろいろな可能性を考えました。家からは出ていませんし、来客もないので、ピスタチオの殻を屋内で「生成」したのは他でもない、私しかいません。私はごみ箱を置くのがきらいなので、ポリ袋をそのままかけられる折りたたみ式のひっかけタワーみたいなやつに袋を吊り下げて、その中にそのままごみを捨てることが多いです。


 いつも、ピスタチオの殻はそのまま吊り下げ袋の中へポイ、ポイ、投げ入れます。半透明の白いポリ袋の中で、うっすら覗き見えるピスタチオの殻……。これがなにやら虫めいて見えたことは疑いようもありません。しかも触ったらカサカサいって好奇心爆あがり!


 私が寝ている間に、頭をつっこんで、食べたのでしょう……。そして何か月も胃の中でとどまっており、ようやく出てきたと。


 本当に怖いです!!!!!


 胃にいてくれたからよかったようなものの、これが幽門を通り過ぎ、小腸へいっていたらどうなったでしょう。小腸をさらに無事に通過して、うんちとして出てきてくれる可能性はちょっと低いです。小腸で詰まって停滞すると、大変なことになります。腸閉塞です。命にかかわります。かなりやばいです。口からの内視鏡手術では届かないことが多いので開腹手術になることが多いです。


 猫の誤飲、とくに小腸で閉塞を起こす原因となるものの中で多い物をあげます。


・ネズミのおもちゃや おもちゃの尻尾(切って最初からとりのぞくマスターも多い)

・猫じゃらしのひも(絶対に放置せず即座に片づけるマスターも多い)

・ロープや紐やらとにかく長い物(放置は論外)

・タオルやハンカチ、靴下などの布物(なんで!!!!?)


 他にもあると思いますが、上記ちょっとだけ列挙しました。(あとで追記するかも)


 猫は、吐き出すことが苦手なんです。猫飼いの方はよくご存じかもしれないのですが、口に異物が入ったとき、猫は口をあけて、ひゃあひゃあと出そうとはするのですが、だいたいはうまく出せずにそのまま喉の奥へ入り込んでいって最終的には飲んでしまいます(運よくぱらりと落ちてくれることもあります)。これ、たぶん舌の構造も大きな要因としてあるんですが、どうしても内へ内へ入り込んでいってしまうんです。そうでないと水を飲めませんしね!

 オス猫の陰茎にある棘の構造もそうなんですが、抜けづらいように一定の方向を向いています。そうです。まさに草のねこじゃらしであるエノコロクサのように。お分かりですね。口をハムハムしていると、勝手に喉の奥へいってしまいます! ベロにザリザリがあるがために!


 猫じゃらしの紐が口に入ったり、落ちていた髪の毛が口に入ったりすると、あああああー! と飼い主が慌てふためている間にどんどん呑み込んでいってしまいます。それはもう恐ろしい光景。


 紐は怖い。とってもこわい。



 後日談なんですが、空が14歳になって初めてとったレントゲンで、(それまで病気知らず)腹部に白い玉のような異物が映りました。ちょうどパチンコ玉くらい。

 獣医師は、「こんなの見たことない。小腸(にある)と思うけど、動いているようだから悪さはしていない。詰まっていないなら触らない方がいい」といって、そのまま様子見となりました。エコーもしましたが、はっきりした位置が特定できずに終わりました。


 数年後、空はわけあって別の病気のために開腹手術をした(JARMEC)のですが、そのときにこの白い玉が腹腔内から出てきました。小腸の中ではなく、腹腔内です。石灰化されたただの玉で、軽石のような白い玉でした。


 手術をした医師の話では、「腸穿孔を起こして異物がそのまま腹腔内に留まり、穿孔は自然治癒して、異物だけが石灰化して残ったのでは(稀にある)」というようなことをいいましたが、はっきりした理由は不明のままです。でもこれ自体は何の悪さもしていませんでした。


 穿孔しても勝手に閉じることもある!

 石灰化はたぶん生理防御!


 生き物ってすごい!



―――――――

 🐾結論🐾

―――――――


 誤飲に気を付けましょう。


 猫を飼うと、家・部屋がきれいになります。とてもよいことです。必須です。


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✨今日のひとこと✨

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 紐は危険。紐じゃないものも危険。


 注意一秒、怪我一生。ポンと置いたソレ、はたして大丈夫ですか?




 

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