🐾Cat.7✨閑話😽 猫慣用句(1)✨~猫の首に鈴をつける~

 猫にまつわる慣用句をね、列挙しようかと思ったんですが、あまりにも数があったのと、ひとつひとつの『いわく』が結構面白い! ということがわかったので、ぽつぽつと、ひとつずつたまに載せていこうかなと。「閑話」として。


 さて一回目は。これ。


――――――――――――――――――――――

 《Bell The Cat. ~猫の首に鈴をつける~》

    ペリー・インデックス:614

――――――――――――――――――――――


《解説》


――猫の首に鈴をつける


 これ、イソップ寓話といわれている『ネズミ会議』、または『ネズミの相談』からきている言葉だそうです。


 ちなみに、イソップ童話イソップ童話と私たちは日々それはそれは軽々しく口にしていますが、みなさんイソップっていつの時代の人ってぱっと答えられますか?


 にゃんと――、イソップ(アイソーポス)は紀元前7世紀~6世紀ごろの人物とされています。え!? そんなに古い人なの!? その人ほんとにいたの!? 架空の人なんじゃないの? ほんとにイソップって人が童話こんなに作ってたの? って思った人いますよね。そうなんです。現存する寓話のすべてにおいて、イソップが作ったことを実証できる話はひとつもないそうです。

 まとめられていた記録は、タイトルのアルファベット順に並んでいたそうなんですが、その中には、イソップが生きていたとされる時代から、初出時期が外れているものも含まれていたそうです。

 ので、これを年代順に並べ直して、「たぶんイソップさんが書いたんじゃないかな~?」とまとめた目次が、「ペリー・インデックス」。現代では、このインデックスをもとに、イソップの何番、みたいに参照したりするそうです。


 話がそれました。で、このインデックスの614の


🐾TITLE🐾

――――――――――

  Bell the CAT.

 猫の首に鈴をつける。

――――――――――


(ネズミ会議中)


♪ ちゅー! ちゅー! ちゅー! ちゅー!


「猫がこわいよー!」

「猫に喰われるよー!」

「あいつら足音も立てないでやってくるんだもん!」

「なんとかしてくれや!」

「どうするべどうするべ」

「……」

「……」

「あ! いいことおもいついちゃった!」

「なにさなにさ、さっさというだべさ!」

「猫の首に、鈴つけちまえばよくね?」

「なんてアイデア!」

「完璧だな! そしたら猫が近づいてきたらすぐにわかるってわけだ!」

「ブラボー、すばらしい! チューチュー!」

「あ!」

「なんだなんだ!?」

「……」

「……」

「だれがつけに行くんだよ」

「え。それは、えっともしかしてそれって」

「人身御供ってやつだろ!? おれはごめんだ!」

「みんなのためだ!」

「おれはいやだ!」

「あたしだって食べられちゃうのはいやよ!」

「猫の首に鈴つけるなんてむりにきまってだろー!?」


(ざっくり)


《猫に仲間を捕られる鼠 たちが集まって相談し、猫の首に鈴をつけることにしたが、実行する鼠はいなかったというおはにゃし》


➤いざ実行となると、引き受け手のない至難なことのたとえ。


ざっくり。


物語の絵があります。

「ネズミの相談」(ギュスターヴ・ドレ画)


かわいい!

https://kakuyomu.jp/users/nijinonoran/news/16818023214126073738


🐾NYANSWER🐾

―――――――――――――――

  「Who will bell the cat?」

 進んで危険なことに立ち向かう

―――――――――――――――



ということでした。ちゃんちゃん。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る