第71話 桜木の最後
ブラックフェンリルのボスである
決着を付けよう。
奴のスキルは判明している。
『天地返し』と『超激打』と『逃げ足』だ。
「
「無事を祈ってる」
「心配するな。俺達は日本一のレベルを持ったパーティだ」
「【マッピング】」
手間を掛けさせやがる。
オーガの階層までモンスターは全て避けて来た。
「ここからはAランクのオーガの領域だ。気を引き締めていくぞ」
オーガがさっそくお出ましだ。
「【リフォーム】拘束」
「うがぁ」
オーガは力任せに拘束を振りほどいた。
「【カリキュレイト】駄目。どこに当たっても弾かれる」
「【フォァサイト】。こっちも駄目だ」
「ど突き合いか。【鉄皮】【乱舞】」
乱打戦になった。
「そこだ。【サンダーフィスト】最大出力」
雷が落ちるような音がして、オーガが後退った。
「【カリキュレイト】【ブリット】」
隙が見えたからだな。
たぶん、
「【キングブロウ】浸透撃」
Aランクでもオーガは強いな。
皮膚が堅いから遠距離攻撃が目ぐらいしか通らない。
俺達のバーティと相性が良くないのだろう。
オーガをリフォームして三本角の変える。
とりあえす、これで見分けがつく。
つぎに出て来たオーガはオーガ同士の取っ組み合いになって、
味方オーガが首を折って完了。
味方オーガが2体になればもう負けはないだろう。
さあ急ごう。
それから、
「くそっ、テイマーか」
「観念しろ」
「【超激打】」
強いな。
オーガでは相手にならなそうだ。
オーガを下がらせる。
「【カリキュレイト】、駄目、隙が無い」
「【フォァサイト】。こっちもだ」
「さてオーガとどっちが強いかな【鉄皮】【乱舞】」
「しゃらくさい【超激打】」
ねじ曲がっている。
複雑骨折したようだ。
「【リフォーム】骨接ぎ」
これで元通り。
「悪く思うなよ【咆哮】死にやがれ」
「【サンダーフィスト】最大出力」
咆哮で一瞬
「ぐあああ、何のこれしき【天地返し】」
「それは効かない【リフォーム】元通り」
「【ブレット】」
意識を刈り取った。
もって来たミスリル繊維の拘束具を
猿ぐつわもして完了。
猿ぐつわは声を出せなくなる特別製だ。
オーガが
ふう、
逃げる危険性があるので金を貸したところがごり押ししたらしい。
ダンジョンに入って死んだという報告がリフォームした警官からあった。
本当に死んだのか。
怪しいが仕方ない。
依頼も受けてないし、ダンジョンに吸収された遺体を探し出すわけにもいかない。
さあ仕事しよう。
分譲はいま、第4階層が盛況だ。
建て売りだから、第2階層の別荘地とは違って安い。
第3階層のホテルもそれなりに流行っている。
第5階層は、遺跡があるところは保全している。
遺跡がない所には家とか建てるつもりだ。
それと温泉。
遺跡をバックに入る露天風呂はまた趣があるだろう。
第2と第4階層だけで区が二つ分。
俺は不動産王になれたようだ。
第6階層の沼地は水田とか、魚の養殖の予定。
塩水もいけるのなら海の魚の養殖。
ビーチも作る予定。
第7階層、荒れ地なので安アパートを考えている。
第8階層は南国リゾートだ。
果樹園も考えている。
第9階層はプールとか作るのと蜃気楼の観光だ。
早く第4階層を制覇しないと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます