第69話 残党狩り2
またしても、ブラックフェンリルの残党狩りだ。
今度はダンジョンのオークがいる階層に拠点を作ったらしい。
他所のダンジョンたが、この間のダンジョンと同じ。
ここはブラックフェンリルの狩場だったらしい。
「
「ううんいいの。今回は
うん、
要するにフルメンバーだ。
「【マッピング】あっち」
「
「うん、そうなんだけど。最近自信がなくなって、ルックスでも釣り合わないし。財力もだし」
「ならばあなたは大学を卒業したらダブコーに入ることをお薦めします」
「えっ、
「はい、弊社は広く人材を求めてます。
「
「良かったな」
オークぐらい
俺はオークの死骸をリフォームして子豚さんオークを作り出すだけだ。
子豚さんオークをぞろぞろと引き連れている光景は異様だったのだろうな。
ハンターに会ったけど遠巻きにされた。
魔力を隠してないから、オーラに圧倒されたのかも知れない。
残党の拠点に着いた。
オークに対する備えがしてある拠点なので、コンクリート建造物だ。
もしかして、ブラックフェンリルは前からここに拠点を作っていたのかも知れない。
壊すから関係ないけど。
「【リフォーム】、拘束」
「敵襲」
「こんなもの。【身体強化】ふんがぁ」
さすがにCランクモンスターが出没する地点に拠点を作るだけのことはある。
リフォームの拘束もあっけなく粉砕した。
「【乱舞】」
「うあぁ」
「手が付けられん」
「全員で、掛かれ」
「【咆哮】うらぁぁぁぁ」
「
「うん」
俺も拠点の中に入った。
残党はみんな死んでいる。
こうなっていると思ったよ。
「【リフォーム】生き返り」
残党はリフォームされ大人しくなった。
隠れていた奴を
リフォームして決着が着いた。
ダンジョンの外に出るとパトカーが集まっていた。
ポリカネード製の盾を持って遠巻きにしている。
さすがにCランクハンターは警官には手が余る。
警察に高ランク相当の人は数えるほどしかいない。
ハンターの方が稼げるからみんな天職してしまうらしい。
まあそうだよね。
一仕事終え、視察も兼ねてスパリゾートに行く。
新しく砂風呂できましたの看板がある。
キノコバーガーは長蛇の列だ。
名物に美味い物なしだから、キノコバーガーは我慢してみんな食べているのだろう。
それほど味は悪くないけど、美味いとも言えない。
観光地だから成り立つ店だな。
砂風呂はいいや。
砂漠で散々砂を浴びたからね。
たぶん、これといって改善点も出ないだろう。
普通の風呂に入ると、
珍しい。
ここでは初めて見る。
てっきり温泉が嫌いなのかなと思ってた。
「
「おう、初めて来たがいいもんだ」
「今まで来なかったのは理由が」
「ああ、ビールが飲みたくなるからな。もう酒は口にしないと固く誓った」
「味石っていうのを開発したんだけど、使う? コーラでもビール味になるよ」
「やめとくさ。偽りでも口にしたら、歯止めが効かなくなる」
「息子さんと、元奥さんとはどう?」
「相変わらずさ。だが、少し軟化したかな。坊主、覚えておけよ。信用を失うのは一瞬だ。失った信用を取り戻すには長い年月が掛かる」
「知ってるよ。お葬式で馬鹿をやったことがあるから。たぶん近所の人達はいまでも俺を短気な馬鹿野郎だと思っている。もやしとか差し入れてるけど、どれほど回復したか」
「そうか、坊主にも苦い経験がな」
「俺は若いからへっちゃらだ。時間が解決してくれる」
風呂上がりのアイスは絶品だった。
さっそく、魔力スイートを使ったらしい。
売店にカロリー控えめと紙が貼ってあった。
子豚さんオークのマッサージを受ける。
子豚さんオークは鎧を着て騎士みたいだ。
うん、重さもちょうど良い。
ただ、凝ってないので、気持ちよさはほとんどなかったけど。
湯上りに楽しむ何かがいるかな。
温泉場だと射的とか輪投げとか昔の縁日の遊びがある。
ここにはゲームセンターがあるけど、情緒がない。
温泉場の雰囲気を出すのも違うかな。
幻石の木なら配置してある。
もっとなごむような何かだな。
ぺっと枠はリフォームしたモンスターがいる。
トラップで音を鳴らすってのがあったな。
あれを設置してみるか。
奇麗な音色だと子供達がトラップを踏んで楽しめる。
そういう楽しそうな雰囲気が良いんだ。
題して鈴の森。
湯上りに気持ちいいように送風機で柔らかい風を送ろう。
楽しめる観光名所になってくれたらいいな。
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