第58話 魔力操作運動
第8階層の探索。
ニーズヘッグは怖くない。
大体の攻略法は掴めた。
新たな敵として、燃え盛るトカゲが現れた。
サラマンダーだな。
オリハルコンロボットゴーレムが炎のブレスで溶かされる。
大した火力だ。
「【アブソリュートディフェンス】」
わざと作ってあるスキルの隙間から遠距離攻撃。
二人とも遠距離攻撃できないからね。
でも、参加しているとレベルは上がる。
ミスリルゴーレムガンを増やすべきかな。
「おっ、スキルが生えたぜ」
――――――――――――――――――――――――
名前:
レベル:791/65536
魔力:17273/7184+10089
スキル:6/8
採取
洗浄
魔法静物
鉄皮 145/485
乱舞 187/513
咆哮 1/645
――――――――――――――――――――――――
咆哮スキル。
ああ、叫びたかったのか。
何も出来なかったからね。
「おめでとう」
「おう、ありがとよ」
「色々とうるさいとは思っていましたが、スキルが生えるとは」
呆れた様子の
「じゃあ、手始めにニーズヘッグをやってみよう」
ニーズヘッグと対峙した
「【咆哮】うらあ!!!!」
ニーズヘッグは硬直した。
まあ、便利なスキルだからとやかく言うまい。
うるさいのはたしかだけど。
でも音量は大声の域を出ない。
「声に魔力が乗ってますね。精神魔法の一種でしょう」
マジックビジョンで見てた
ニーズヘッグに乱舞で止めを刺して満足げな
「これで俺も活躍できるな」
それから討伐は順調に進んだ。
咆哮は地味だけど良いスキルだ。
ボスにはきっと通用しないのだろうとは思うけど。
今日は第4階層の建売住宅の視察だ
森の中に建つ家はなかなか良い。
光熱費が安いのも良い。
それとゴミ収拾機能だ。
寝室のダークゾーンも完備。
「目玉が何か作れないかな」
「ご不満のようですね」
「セーフゾーンの中には敵のモンスターが入ってこれないとは言え、危険もある。何かプラス面がないと」
「高齢者向けに、緊急の際にモンスターが召喚されてくるというのはどうでしょうか」
うん、迷路のお助けスタッフの応用だよね。
サービスとしてはありかな。
「もう一声」
「玄関に各家毎にポータル設置はどうですか」
「うん、泥棒が侵入できなくしないといけないけど、まあありだね」
「宝箱の宝物召喚で、食べ物の宅配とかできないですか?」
「うん、俺がどの宝物を出すかコントロールしてる。そんな仕事はできないよ」
「他の人に仕事を振れたらいいのですが」
「玄関のポータルで配達してもらおうよ」
「それでよしとしますか。通信設備は任せて下さい。携帯電話、インターネットも使えますから」
「俺が線をリフォームして引っ張ってくるんだけどね」
ずぼらになる人が多くなるな。
モンスターと一緒に暮らすことによるレベルアップは考えたけど、レベル100ぐらいまで上げれる方法を考えないと。
「まだ不満そうですね」
「健康面が心配だよ。適度な運動をさせないと。または運動したような効果のある物だ」
「レベルアップ以外では、そうですね。魔力操作運動ですか」
「魔力操作運動?」
「ええ、
「魔力操作で運動したことになるんだ」
「ええ、たくさんレベルアップした人は無意識にやってます。だから太りません」
むっ、魔力充填スタンドで魔力の流れを操作しているよな。
触っただけで、魔力操作運動できないか。
できると思う。
究極のエステだな。
各家にこれを設置するか。
スパリゾートにこれを設置してエステとしよう。
「魔力操作運動トラップだ」
「ダンジョンの機能で魔力操作運動させるのですね」
「うん。魔力操作運動トラップって言う名前は良くないな。魔力エステが良い」
「それは儲かりそうです。オプションにしてふんだくりましょう」
「これは目玉になるね」
「ええ、芸能人に憧れている人が大挙して押し寄せそうです」
それにしても、魔力操作運動ね。
意識してそれをやってみる。
魔力の流れに従って筋肉が痙攣する。
うん、お手軽なダイエットだ。
ただレベルが低いと難しいようだ。
視察は終り、道路のダンジョン化。
車に乗っての作業でどんどんダンジョン化は進む。
無許可だけど。
無許可なので歩道か路肩の一筋かだけをダンジョン化してる。
今のところ苦情はない。
魔力がなくなったら魔力充填スタンドで補給。
慣れた物だ。
ポータル食事宅配事業が始まっている。
ただ、ポータルの間隔がそれなりに広いので、バイクで配達するのとそんなに時間は変わりない。
ポータルの数を増やそう。
それをやるとしてポータルの登録を消せるようにしないとな。
必要もないのに登録が増えると整理したいと思うだろ。
いま現在手立てはない。
ダンジョンコアをリフォームしたら将来的にはできるのだろうな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます