第3章 アイドル活躍編
第49話 芸能事務所
今日は収録。
俺はダブコーの宣伝塔と化していた。
あのCMが異常に人気が出たためだ。
魔力3000オーバーを舐めていた。
自分じゃ分からない。
だって少しずつ変わるんだぜ。
一挙に変われば自分でも気づく。
もう今更、芸能人やりませんとは言えない。
芸能事務所、ウマヤド皇子を作った。
名前の由来の聖徳太子が大工の神様だそうだ。
今日の収録はバラエティ。
芸人などのボケとツッコミに笑っていればいい。
たまに話を振られるけど、べつにとんちんかんな答えでも構わない。
芸人がフォローしてくれる。
番組の最後に歌を歌って終りになった。
「おい、リフォーマー、お前、Bランクだってな。うちのクランに入れ。芸能事務所も移るんだぞ」
収録が終わり、挨拶して現場を後にしようとした時に男に話し掛けられた。
どうやら先輩芸能人らしい。
だけど、クランに誘うのならもっとちゃんとしたやり方があるだろう。
参ったな、
「嫌だね」
「こいつ
「おう、俺が誰だか分かってなかったらしいな。俺はSランクハンターでもありトップスターでもある
「Sランクと言えども答えはノーだ」
「お前、命が惜しくないらしいな」
「惜しいさ。吐き気がするほどね」
「こいついかれているのか」
「お前ほどじゃないさ。ほらスタッフに注目されているぞ。トップスターの名前に傷が付くんじゃないのか」
「ここは退いてやる。だが、覚えてろよ。お望み通り血反吐を吐かせてやる」
そう言って、
「あいつは死体埋めの
「
「少し不味いことになりましたね。ですが、財力では勝ててます。スポンサーに圧力を掛けようにも、あなたのスポンサーは傘下企業です。屈したりしないでしょう。ダンジョンでハントの時に嫌がらせしようにも、あなたがどのダンジョンでハントしているか掴めないですから」
「少しぐらいの嫌がらせは問題ないさ。番組で恥をかかされても、関係ないと笑っていられるよ」
「何かあったらすぐに報せて下さい」
「うん。その時はフォローよろしく。ところで、死体埋めの異名だけどどういう奴」
「
「それはハイエナだね」
「犠牲者の女の子には自殺者が何人もいて、そこから死体埋めと呼ばれています」
「酷い奴だ。じゃあ、こっちから圧力を掛けてやろう。金はいくら使っても良いから、ブラックフェンリルに圧力を掛けよう。そうだね、暴露記事だ」
「ええ、金さえ積めば書く雑誌記者もいるでしょう」
赤茶けた大地の第7階層。
さて、どのザコ敵からやろうか。
ちょうど良い。
全身を炎に包まれた馬が走ってくる。
この日のためにオリハルコンロボットゴーレムを少し小さくして連れてきている。
馬の名前はフレアホースに決めた。
オリハルコンロボットゴーレムはフレアホースを受け止めた。
そして、捻り潰した。
フレアホースをリフォームして炎の色を赤から青に変える。
オリハルコンロボットゴーレムの体を見ると、溶けかかっていた。
リフォームして直してやる。
オリハルコンロボットゴーレムでも手傷を負うのか。
強敵だな。
ドラゴンより弱いだろうけど、ミスリルロボットゴーレムでは束になっても駄目だろうな。
「俺もやってみたい」
「じゃあ、青、釣り出してくれ」
「ヒヒン」
ブルーフレアホースはフレアホースに蹴りを食らわせた。
ブルーフレアホースは俺達の後ろに隠れた。
怒ったフレアホースがこちらに駆けてくる。
「【鉄皮】」
「ブルルル」
「【乱舞】」
魔槌による連撃が始まった。
魔力が2500オーバーもあると押せるのか。
連撃が終わった。
フレアホースは炎のブレスを吐いた。
ブレスが切れた。
「ハァハァ」
「【乱舞】」
二回目の連撃でフレアホースは倒れた。
うん、強敵だけど、やれている。
「では次は私が」
今度もフレアが釣り出された。
「【カリキュレイト】【ブレット】」
一撃の魔弾でフレアホースは死んだ。
「かぁ、一撃かよ。俺がこのパーティで最弱か」
「ゴーレムの戦闘力入れないと俺の方が弱いかも」
「坊主だったら生き埋めにしちまうだろ」
「まあね。やるならそうかな」
スキル枠も空いているし、これからがあるよ。
それにしても
そう言えば、
外国に行ってたらしいけど帰って来たんだな。
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