第24話 ボスオーク
第4階層、ボス戦だ。
ボス部屋の扉がゆっくりと開く。
中に入ると3メートル半はあるオークがいる。
ボスオークは戦槌を持っていた。
きっとパワータイプなんだろうな。
赤ん坊の頭ほどの魔石を俺は地面に置いた。
「【リフォーム】」
魔石が地中に潜る。
「びぎぃぃぃぃ」
ボスオークが吠える。
猫顔オークファイターが突撃する。
猫顔オークファイターはボスオークの一振りで全員が死んだ。
「【バレット】【バレット】【バレット】」
ボスオークは戦槌で魔弾を撃破した。
そして地面に振り下ろす。
地中を進んでた魔石は粉々に粉砕されたらしい。
そういう感触があった。
「【リフォーム】」
魔石が再び集まる。
「ぶひっ?」
ボスオークが首を傾げた。
「【鉄皮】」
「【キングブロウ】」
ボスオークが
「【サンダーフィスト】【キングブロウ】」
決まるか。
ボスオークは飛び退いた。
空振りだ。
「【バレット】【バレット】【バレット】」
「【ステータス】」
状態異常でも食らったのか。
「【乱舞】」
違ったらしい。
スキルが生えたようだ。
スコップを振り回してボスオークに迫る。
ボスオークと乱打戦になった。
「そこだ。【リフォーム】。魔石ドリル槍」
「ぷぎぃぃぃぃ」
魔石のドリル槍はボスオークの右足を貫いた。
「【バレット】【バレット】【バレット】」
ボスオークの頭はぐちゃぐちゃだ。
だがまだ動いている。
「【サンダーフィスト】【キングブロウ】」
止めを刺した。
ドロップ品は、ハンマーだった。
うっすらと光を放っている。
魔槌かな。
「俺がドロップ品を貰うぜ」
手に持っているスコップはぐにゃぐにゃに曲がってひびも入っている。
ただの鉄製のスコップだからね。
第5階層に行くと、遺跡だった。
石の柱が建っている。
地面は石のタイルでできた床だ。
タイルの隙間には草が生えている。
敵は2メートルを超える土でできたゴーレムだ。
土でできたゴーレムは弱そうだけど、それより二回りは大きい鉄でできたゴーレムは強そうだ。
魔石を地中で進ませる作戦は意味がない。
石のタイルが剥がれて槍が突き出れば、タイルが剥がれた時点で飛び退くだろう。
土なら素早く突き出せるけど、石のタイルじゃそうもいかない。
地面を転がすしかないな。
奇襲が無理だと成功率が下がる。
何か考えないと。
「このクラスの敵だと俺は厳しいかもな。ボス戦には付いていけない」
各人のステータスはこんな感じだ。
――――――――――――――――――――――――
名前:
レベル:80/65536
魔力:824/824
スキル:1/1
リフォーム
――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――
名前:
レベル:83/65536
魔力:754/754
スキル:5/8
採取
洗浄
魔法静物
鉄皮
乱舞
――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――
名前:
レベル:209/282
魔力:2518/2518
スキル:4/4
マジックビジョン レベル31/85
ブレット レベル58/116
リフレクション レベル28/43
カリキュレート レベル97/97
――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――
名前:
レベル:157/256
魔力:1623/1623
スキル:3/3
パリィ レベル54/54
サンダーフィスト レベル31/56
キングブロウ レベル24/49
――――――――――――――――――――――――
この階層で俺が頭打ちになるレベルは160ぐらいだと思われる。
俺のレベルは
番田さんもさらに上に行くにはこの壁を越えないといけないようだ。
ゴーレムは堅い強い重いの3強モンスターだ。
特に金属ゴーレムは強い。
土のゴーレムとかはザコオーク並みだけど。
石のゴーレムはたぶんオークファイターでもどうかな。
鉄のゴーレムはさらに強い。
ミスリルゴーレムとか実入りは大きいが、出会ったら死を覚悟する敵だ。
おそらくここの中ボスはミスリルゴーレムだろう。
「遺跡は観光業をやるなら外せません」
草が生えているから、薬草狩りツアーとかもできる。
このレベルで足踏みしてたら、刺客がきたら俺はやられてしまう。
ダンジョン保有者と世間にばれる前にここを突破してさらに下の階層に行くんだ。
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