---あとがき---

カサイ袋の最愛の読了、ありがとうございます。

このミステリー作品群は、非常に珍しいタイプの書き方をとっています。

ニュータイプのトリックミステリーです。


一目でわかりやすい特徴は、全情報の明記でしょう。

後段の類別プロット表には、あらゆる展開を分類しています。


「トリックの伏線の場所」「レトリックの種類」「犯人にいたる伏線の数」

「サスペンス展開の開始地点」「直接的な伏線」「間接的な伏線」

「落ち生まれ結び」「章ごとの掴みと引き」


各作品の類別ミステリー集成には、すべてが記入されています。

カサイ袋の最愛の場合、その合計数は476となっています。


考えてつくるジャンルとはいえ、476は、途方もない数値です。


この努力量が不束三探の作家性となっています。


ただ、それが面白さにつうじるかというと、まったくちがいます。

このトータルポイントは、エンターテインメントとは、真逆になるものです。

言うなれば、ヘビーノベルです。


情報が多ければ多いほど、読みにくさがふえてしまいます。


ただ、それがロジカルミステリーの魅力でもあるので、割愛することのむずかしさがあります。

その読みやすさとの調整が、類別ミステリー集成『スリーアクト』にある、一章必殺、スリル、アクション、落ち生まれ結びなのですが、うまくいっているかどうか……。


わたしは、これから、カサイ袋の最愛を含めて、5作品、投稿するつもりです。

ほかの作品を含めたトータルポイントは、300以上×4になるので、合計1500に迫ります。

スリープロールの12冊分も含めれば、2000はゆうにこえるでしょう。


この2000を生み出すために、数倍ものアイディアを発案し、プロットに合わないとして、削除をつづけていました。つまり、10000以上の創作要素を発案し終わっているわけです。


これが、わたしの悪いところです。

こういった書き方、努力をしてしまうからこそ、出版市場などに居場所がないのです。

だからこそ、ここに投稿することにしました。


最後まで読んでくれた人に、この努力量が伝わなければ、諦めもつきます。

自分には、トリックミステリーをつくる才能がなかったのだと判断できます。


逆に、もしも、ほんの少しでも見所があるように思ってくださったら、今後も、お付き合いくださると、うれしいです。


カサイ袋の最愛は、一ヶ月完走ペースで投稿しましたが、つぎからは二、三ヶ月完走ペースで投稿しようかと思います。

あらためて、よろしくお願いします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

カサイ袋の最愛 さんたん @3tan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ