カサイ袋の最愛 類別プロット表(手掛かり索引+)
※以下には、カサイ袋の最愛にて用いたトリック、動機、伏線回収、一章必殺、ドラマ、アクション、落ち生まれ結び、レトリックなど、プロットの全工程を記載している。なお、手掛かり索引+はミステリー手法のひとつであり、それを不束三探が独自改良したものである
序章「工藤葵」
後の先:疑問
連用序文:地の文
リーダビリティレトリック1型:漸層法
間四件の一:状況文
間四件の二:移動文
間四件の三:観察文
リーダビリティレトリック2型:複数反復の一回目
間四件の四:状況文
主体伏線:トリック9計(水槽内の水は普通の水ではなく、海水だった)
主体伏線:トリック10計(メダカの体内にも海水が含まれている)
主体伏線:三答制Ⅲ(成海はメダカの死因である特徴を隠した)
リーダビリティレトリック3型:複数隠喩の一回目
先の後:新事実
一章「斬りとられた右腕」
後の先:新事実
連用序文:会話
間四件の一:移動文
準伏線(風車のしたに、白い蠍の構成員である安藤がいる。すべての殺人事件に間接的にかかわっている)
間四件の二:観察文
リーダビリティレトリック4型:複数反復の二回目
間四件の三:状況文
間四件の四:観察文
リーダビリティレトリック5型:列叙法
一章必殺1形:直接的な死体の発見
サスペンスリーダビリティ2形:異常な死体の目撃
主体伏線:トリック1計(右腕の遺棄)
示唆急文の一回目――準伏線(白い蠍による最初の報復行為であり、犯人を指摘する手掛かりに、ふかくかかわる)
先の後:疑問
二章「葛西臨海公園の案内」
後の先:新事実
連用序文:会話
間四件の一:状況文
準伏線(ばらばら死体の四肢が遺棄される場所であり、死体移動トリックと間接的にかかわる)
間四件の二:目的文
間四件の三:移動文
リーダビリティレトリック6型:列挙法
間四件の四:観察文
サスペンスリーダビリティ3形:旅情の冒険
準伏線(三答制にかかわる、クロマグロのぬいぐるみを描写している)
準伏線(清掃員が公園内のゴミ袋を運んでいる。白い蠍の暗躍にかかわる)
サスペンスリーダビリティ4形:口論
準伏線(犬飼が叫んでいる数字の羅列は、暗号の書かれた場所を示している)
先の後:新事実
三章「多目的研究センター」
後の先:否定
連用序文:会話
間四件の一:目的文
準伏線(三浦の向かったさきは、ブラックライトが使われている水族園)
示唆急文の二回目――準伏線(新聞には暗号トリックが施されており、作用媒介法への言及となっている)
間四件の二:状況文
主体伏線:三答制Ⅰ(二階に水質環境研究所の研究員が使っている部屋がある。三浦の部屋の直上という間取りを総括している)
主体伏線:トリック6計(備品というキーワードは、とくに重要となる。二十一章にて、備品室にはいっているが、伏線は、はやければはやいほど、価値があがるという性質をもつため、こちらが主体伏線になる)
主体伏線:三答制Ⅱ(二階に水族園の備品室がある。基本的には、どの部屋もカギはかかっていない。だれにでもはいることができた)
準伏線(ふだんは、三浦ではなく、寺崎のほうが犬飼と会っていた。白い蠍の共謀と上下関係をあらわしている)
間四件の三:移動文
サスペンスリーダビリティ5形:旅情の冒険
準伏線(亜紀の行動の癖を語る。施設内の建付が悪く、ドアを強く押し出すことへの説得材料になっている)
間四件の四:観察文
リーダビリティレトリック7型:漸層法
主体伏線:トリック1計(左脚の遺棄)
サスペンスリーダビリティ6形:異常な死体の目撃(斬りとられた左脚を発見する。白い蠍のタトゥーという新情報を含んでいる)
先の後:疑問
四章「多目的研究センターの殺人事件」
後の先:仮説
連用序文:会話
間四件の一:状況文
サスペンスリーダビリティ7形:事件性の高い逸話
間四件の二:観察文
リーダビリティレトリック8型:列挙法
示唆急文の三回目――主体伏線:トリック7計(虫の卵が付着していることが死体の移動をあらわしている)
示唆急文の四回目――主体伏線:トリック計(ばらばら死体は、一旦、屋外に放置されたあと、屋内の浴槽で洗い落とされている。死体移動である)
主体伏線:三答制Ⅱ(死体移動の事実が犯行時刻を夜中にする)
間四件の三:目的文
リーダビリティレトリック9型:複数隠喩の二回目
間四件の四:観察文
主体伏線:トリック5計(部屋にはいると同時に、ガラスの割れる音がしている。音の誤認を描写している)
リーダビリティレトリック10型:列挙法
サスペンスリーダビリティ8形:連続死体
主体伏線:トリック1計(左腕の遺棄)
サスペンスリーダビリティ9形:死体の見聞
サスペンスリーダビリティ10形:参考人への殺人
先の後:否定
五章「クローズドルーム」
後の先:新事実
連用序文:会話
間四件の一:状況文
主体伏線:トリック5計(悲鳴がきこえている)
主体伏線:トリック4計(倒れた脚立と書棚が偽の密室をつくりあげている)
主体伏線:トリック2計(割れたガラス窓をとおり、外から水がはいりはじめている。水は二階の部屋から垂れている)
主体伏線:三答制Ⅰ(上下の部屋の総括的な位置関係)
サスペンスリーダビリティ11形:異常な死体の目撃
間四件の二:状況文
準伏線(水槽の言及。すでに水は抜かれている。もっとまえ、べつの場所で、重要な役割を果たしている)
間四件の三:状況文
示唆急文の五回目――主体伏線:トリック1計(天井裏をとおって、三浦の部屋に侵入できる事実を誤認に利用)
間四件の四:観察文
準伏線(照明ポールに監視カメラがついていることが一目でわかる。トリック②を思いつける状況を描写している)
サスペンスリーダビリティ12形:名前在りの幻想
リーダビリティレトリック11型:複数隠喩の一回目
先の後:仮説
六章「流血の金魚祭り」
後の先:否定
連用序文:会話
間四件の一:状況文
リーダビリティレトリック12型:直喩
間四件の二:状況文
示唆急文の六回目――主体伏線:トリック1計(天井裏の五指の痕跡、人間の可動域という観点)
間四件の三:移動文
サスペンスリーダビリティ13形:旅情の冒険
サスペンスリーダビリティ14形:口論
間四件の四:目的文
先の後:仮説
七章「三つ目の四肢、斬りとられた左腕」
後の先:新事実
連用序文:会話
間四件の一:状況文
サスペンスリーダビリティ15形:死体の見聞
サスペンスリーダビリティ16形:連続死体
間四件の二:状況文
サスペンスリーダビリティ17形:殺人の見聞
サスペンスリーダビリティ18形:連続死体
間四件の三:状況文
主体伏線:トリック8計(桐生が芦ヶ池の水を水質環境研究所の水槽にいれている)
主体伏線:トリック9計(芦ヶ池はプランクトンが原因で、藻が大量発生していた。プランクトンは動植物と言える)
示唆急文の七回目――主体伏線:トリック10計(芦ヶ池の水にはプランクトンが含まれているが、ここに室長の行動が加わり、死体に特徴が追加される)
〃――主体伏線:三答制Ⅲ(氾濫、プランクトン、シンポジウム発表の流れが、犯人を決定的にさせる手掛かりを生んだ)
〃――主体伏線:トリック7計(この芦ヶ池の氾濫は、死体移動が原因で引き起こされている)
〃――主体伏線:三答制Ⅱ(氾濫が起きたあとに、シンポジウムが行われた。犯人は代替を余儀なくされる。こうして、三答制Ⅱの論理に繋がった)
準伏線(橋口亜紀の証言。桐生から氾濫の原因が大木だときいている。三答制Ⅱにかかわる)
準伏線(寺崎が衛星実習室に無断侵入していたことが暗号解読の手掛かりになる)
準伏線(橋口亜紀は定時に夕方に帰宅している。夜は不在。三答制Ⅱ、三答制Ⅲにかかわる)
間四件の四:目的文
リーダビリティレトリック13型:隠喩
先の後:仮説
八章「亜紀と加古のアリバイ」
後の先:否定
連用序文:地の文
間四件の一:状況文
主体伏線:トリック2計(入室時における密室への作為。藤堂がガラスの破片に言及している。密室の肯定となっている)
主体伏線:三答制Ⅰ(作為できた人物はだれか。写真上の桐生がもっている防虫ネットは、のちに密室の否定になる)
勿論破文
リーダビリティレトリック14型:隠喩
トリック1軽:異様な共犯者
間四件の二:状況文
間四件の三:状況文
準伏線(亜紀の発見した壊れた懐中電灯は、暗号解読にかかわる)
準伏線(はやめのゴミ出しは、白い蠍の犯罪行為に使われている)
示唆急文の八回目――準伏線(懐中電灯、衛生実習室、水族園には共通点がある。十二章にて、あきらかにされる)
準伏線(加古は夜に緑川病院)
勿論破文
トリック2軽:対象人物とそれ以外の誤認
準伏線(加古は桐生の報告した氾濫の解決をきいていた。氾濫の原因は大木だと答えている)
主体伏線:トリック2計(防虫対策は加古が桐生にたのんでいた。事件のあった日の午前中である。つまり、朝に依頼、昼に張る、午後に殺人という順番になる)
主体伏線:三答制Ⅰ(成海は監視カメラの写真を見て、桐生が防虫ネットを張った予想を口にしている)
間四件の四:目的文
先の後:新事実
九章「桐生のアリバイと犬飼の行方」
後の先:新事実
連用序文:会話
間四件の一:移動文
リーダビリティレトリック15型:列挙法
準伏線(桐生は夜中、べつの仕事で、江戸川区にはいない)
準伏線(小屋の外で、黒く汚れた大木を目撃する。この時点ではさわらない。十九章で本格的に調べる)
準伏線(昼間には、防虫ネットを張り終えていることを桐生本人が証言している。網同士の隙間は一センチしかない)
示唆急文の九回目――準伏線(時系列の再確認、出来事の順番の重要さをあらわしている)
間四件の二:状況文
勿論破文
トリック3軽:完成品との交換
間四件の三:状況文
間四件の四:目的文
リーダビリティレトリック16型:直喩
準伏線(犬飼は色のつかないペンで、新聞に書きこんでいた)
準伏線(被害者の部屋の直上は秋田の部屋となっている)
先の後:仮説
十章「秋田のアリバイと被害者のゴミ出し」
後の先:新事実
連用序文:会話
間四件の一:観察文
主体伏線:三答制Ⅲ(武部と秋田が会話している。秋田は夜中、多目的研究センターにのこり、作業しているらしい)
準伏線(武部と同じく、宇田川もまた、夜には家にかえっている)
主体伏線:トリック3計(試料の郵送は、秋田本人がひとりで行っている。車で本部へと向かい、みずから多目的研究センターにおくっている)
間四件の二:観察文
リーダビリティレトリック17型:列挙法
主体伏線:三答制Ⅰ(成海が照明ポールを目撃している。監視カメラのついている照明ポールを示している)
主体伏線:トリック2計(冷房をつけると、すぐに、水滴が壁をとおり、地面に落ちはじめる)
主体伏線:トリック4計(上下の部屋の位置関係、橋口亜紀の声もきこえる距離となっている)
リーダビリティレトリック18型:隠喩
主体伏線:三答制Ⅲ(秋田は夜に多目的研究センターにいた。同章では二回目の言及となる)
主体伏線:トリック3計(ダンボールに出荷の時刻が書かれている。秋田の筆跡を確認している。こちらも同章では二回目の言及となる)
勿論破文
主体伏線:トリック6計(ほかの容疑者たちは、氾濫の原因を大木だと答えている)
主体伏線:三答制Ⅱ(秋田は芦ヶ池につまっていたものを備品だと答えた)
間四件の三:状況文
トリック4軽:異様な殴打
間四件の四:目的文
示唆急文の十回目――準伏線(白い蠍による、ゴミ袋を利用した盗み)
リーダビリティレトリック19型:複数隠喩の一回目
先の後:仮説
十一章「宇田川のアリバイとシンポジウム」
後の先:新事実
連用序文:地の文
間四件の一:移動文
リーダビリティレトリック20型:列叙法
リーダビリティレトリック21型:列挙法
間四件の二:観察文
主体伏線:トリック8計(一回目のシンポジウムの動画内に、水槽が登場している。寺崎の事件のほうの伏線になっている)
主体伏線:トリック9計(芦ヶ池で藻の大量発生が起きた。その池の水がはいった水槽に、電解水を加えているという証言)
主体伏線:トリック10計(見た目やにおいにかわりがないことが、殺人事件のキーになる。電解水が施設外に出る蓋然性をふかめている)
主体伏線:三答制Ⅲ(一週間は検出できるという証言が重要となっている。三答制の三つ目にあたらしい証拠を出しているが、この動画上に出ている水槽内の水がかかわっている)
勿論破文
間四件の三:状況文
トリック5軽:遠隔操作
準伏線(宇田川は桐生が大木を回収し、小屋の裏に運んだことを証言している。氾濫を報告したときの話である)
準伏線(小百合の証言、多目的研究センターから貴重な物品が消えている。白い蠍の犯罪を示している)
間四件の四:目的文
リーダビリティレトリック22型:直喩
主体伏線:トリック7計(壊れたフェンスを調べる。犯人の偽装工作であり、十九章の死体移動の根拠となる)
示唆急文の十一回目――主体伏線:三答制Ⅱ(さいきんになって、屋上のフェンスが壊されていた。真下は芦ヶ池。この死体移動の前提が氾濫にかかわり、絶対的な証拠へと導かれる)
先の後:否定
十二章「白い蠍」
後の先:新事実
連用序文:地の文
間四件の一:状況文
リーダビリティレトリック23型:直喩
リーダビリティレトリック24型:複数隠喩の二回目
間四件の二:移動文
サスペンスリーダビリティ19形:時間制限
サスペンスリーダビリティ20形:発見劇
リーダビリティレトリック25型:反漸層法
準伏線(重要な伏線のため、クロマグロのぬいぐるみを細かく登場させている)
間四件の三:状況文
リーダビリティレトリック26型:隠喩
間四件の四:観察文
トリック6軽:作用媒介法
サスペンスリーダビリティ21形:内通者
サスペンスリーダビリティ22形:詐欺・窃盗などの犯罪全般
示唆急文の十二回目――準伏線(新聞の暗号の発見は、ゴミ袋の利用を示唆している。それは死体の遺棄における犯人の失敗にかかわり、第三の殺人事件にいたる)
先の後:仮説
十三章「右脚の行方」
後の先:新事実
連用序文:会話
間四件の一:状況文
リーダビリティレトリック27型:複数隠喩の二回目
勿論破文
トリック7軽:犯人などの自己抹殺
間四件の二:状況文
サスペンスリーダビリティ23形:その他の意外な事実
間四件の三:移動文
リーダビリティレトリック28型:隠喩
リーダビリティレトリック29型:直喩
示唆急文の十三回目――準伏線(直接的な証拠の指摘ではないが、トリック⑦、⑧、⑨、⑩、三答制Ⅲを示唆している。この行動をとった理由がわかったとき、犯人を特定できる。お風呂と氾濫も類推解釈できるようにした)
間四件の四:目的文
先の後:新事実
十四章「隠し缶蹴り作戦」
後の先:新事実
連用序文
間四件の一:移動文
リーダビリティレトリック30型:列叙法
サスペンスリーダビリティ24形:発見劇
リーダビリティレトリック31型:列挙法
サスペンスリーダビリティ25形:異常な死体の目撃
サスペンスリーダビリティ26形:連続死体
間四件の二:移動文
サスペンスリーダビリティ27形:走行戦
サスペンスリーダビリティ28形:追跡劇
間四件の三:観察文
サスペンスリーダビリティ29形:突入劇
リーダビリティレトリック32型:反復法
サスペンスリーダビリティ30形:異常な死体の目撃
サスペンスリーダビリティ31形:連続死体
主体伏線:トリック1計(犯人は死体を分解して、ゴミ袋にいれていた。常識的ではない指紋の残し方へと繋がる伏線である)
主体伏線:トリック10計(ばらばら死体は部位と臓器にわかれており、身体の部位は密室に利用され、体内の臓器は、とある特徴を示している)
準伏線(臓器のはいったゴミ袋は、犯人がもっとも回収されたくない証拠品である。このあとに起きる殺人事件の動機に繋がる)
主体伏線:三答制Ⅲ(胃袋などにあたらしい証拠を含んでいる。十一章の伏線と照らし合わせれば、その正体が推理できる)
間四件の四:状況文
サスペンスリーダビリティ32形:犯罪集団の対峙
リーダビリティレトリック33型:漸層法
サスペンスリーダビリティ33形:格闘戦
先の後:新事実
十五章「はじまりの追憶」
後の先:仮説
連用序文:会話
間四件の一:移動文
リーダビリティレトリック34型:複数反復の一回目
サスペンスリーダビリティ34形:旅情の冒険
リーダビリティレトリック35型:隠喩
間四件の二:移動文
リーダビリティレトリック36型:列挙法
間四件の三:移動文
リーダビリティレトリック37型:列挙法
間四件の四:状況文
サスペンスリーダビリティ35形:追憶の捜査
リーダビリティレトリック38型:隠喩
リトリック8軽:復讐
リトリック9軽:恋愛
示唆急文の十四回目――準伏線(こんかい、殺害された寺崎と三浦は、ふたりとも、五年まえの大石の殺害に関与している。つぎの章への引きにしている)
先の後:疑問
十六章「記者会見」
後の先:新事実
連用序文:会話
間四件の一:状況文
サスペンスリーダビリティ36形:脅迫の発覚
間四件の二:状況文
間四件の三:状況文
間四件の四:観察文
準伏線(記者会見のなかで、右腕、左脚、左腕、左脚、頭部、胸部、臀部の発見が証言されている。成海と沼田が直前まで話題にしていた臓器の回収は、言及されていない)
リーダビリティレトリック39型:列叙法
示唆急文の十五回目――準伏線(寺崎の身体をばらばらにした理由がわかっていない。もしも、犯人が証拠隠滅に動けば、臓器のはいったゴミ袋に、証拠があるという示唆になる)
先の後:否定
十七章「サスペンスインサート」
後の先:新事実
連用序文:地の文
間四件の一:移動文
サスペンスリーダビリティ37形:大きく逸脱した挿入場面
リーダビリティレトリック40型:列挙法
準伏線(犯人視点の独白をいれている。犯人は三浦だけではなく、寺崎も窒息死だったことを述べている。なにが凶器で、どうやって窒息死させたのかという婉曲の伏線である)
リーダビリティレトリック41型:漸層法
間四件の二:観察文
間四件の三:観察文
サスペンスリーダビリティ38形:殺人の見聞
間四件の四:目的文
主体伏線:トリック10計(犯人は現場ちかくのゴミ袋を処分している。前章の示唆急文、証拠の存在を裏付けている)
主体伏線:三答制Ⅲ(犯人の証拠隠滅には、記者会見で言及されていない臓器がかかわっている。この章の窒息死、十四章の目に見えない証拠品を考えれば、おのずと、なにが残留しているのか、推測できる)
先の後:否定
十八章「三つ目の殺人事件」
後の先:仮説
連用序文:地の文
間四件の一:移動文
間四件の二:観察文
サスペンスリーダビリティ39形:大爆発
サスペンスリーダビリティ40形:移動直後に死体の発見
リーダビリティレトリック42型:隠喩
サスペンスリーダビリティ41形:連続殺人
間四件の三:目的文
主体伏線:トリック10計(成海は犯人の狙いが証拠隠滅にあったことを見抜いた。犯人が死体をばらばらした理由にも繋がる)
主体伏線:三答制Ⅲ(とどめ一撃になる依頼。科捜研の報告は翌日にとどくことになる)
間四件の四:観察文
示唆急文の十六回目――主体伏線:トリック⑦(べつの場所で殺害したあと、屋上へと運び、池に突き落とした。死体の移動を示している。最終的には、さらに移動される)
〃主体伏線:トリック8計(池のなかに突き落とす理由が凶器をあらわしている)
〃主体伏線:三答制Ⅱ(とまった腕時計は犯行時刻であり、半日以上、沈められていたことになる。この事実は氾濫の伏線にあたる。その氾濫はつぎの章、クロマグロを用いる前提になる)
リーダビリティレトリック43型:列叙法
先の後:否定
十九章「芦ヶ池のクロマグロ」
後の先:疑問
連用序文:会話
間四件の一:観察文
主体伏線:トリック7計(あたらしく缶ビールを回収している。寺崎が酔っ払い、誤って落下したという犯人の偽装工作であり、死体移動による欺瞞を示している)
示唆急文の十七回目――主体伏線:三答制Ⅱ(芦ヶ池が氾濫した表向きの理由は、枯れた大木がつまったことだ。成海は余水吐を見ているが、その幅は、同章で発見されるクロマグロと同じ一メートルである)
リーダビリティレトリック44型:隠喩
間四件の二:観察文
示唆急文の十八回目――主体伏線:トリック6計(クロマグロの発見は、直接的な証拠になる。犯人しか知らない事実であり、容疑者のなかで、ひとりだけ、言及しているからだ)
間四件の三:観察文
示唆急文の十九回目――主体伏線:トリック2計(防虫ネットは遠目では見えないが、たしかに張ってあった。隙間がないことに言及している)
リーダビリティレトリック45型:直喩
間四件の四:状況文
先の後:否定
二十章「示唆二十回目の大回収」
後の先:否定
連用序文:地の文
間四件の一:移動文
サスペンスリーダビリティ42形:旅情の冒険
間四件の二:観察文
リーダビリティレトリック46型:列叙法
間四件の三:移動文
リーダビリティレトリック47型:直喩
間四件の四:状況文
リーダビリティレトリック48型:複数反復の二回目
主体伏線:トリック9計(昔の成海は、水槽内の海水が原因で強行に走った。こんかいの事件では、海水ではないものの、特色をもった水がかかわっている)
リーダビリティレトリック49型:複数隠喩の三回目
主体伏線:トリック10計(水槽の中身が知らないうちに、海水になっている。当時の工藤葵の行動に気がついた成海とシンポジウム中の犯人が類推解釈される。成海は水槽を割り、メダカを埋めたが、犯人はべつの行動をとった)
示唆急文の二十回目――主体伏線:三答制Ⅲ(成海は当時、水槽を意図的に壊し、メダカを埋めている。海水が残留しているメダカと寺崎の死体が類推解釈される。なにが残留しているかが、犯人へと繋がる)
先の後:新事実
二十一章「成海与一の覚醒」
後の先:新事実
連用序文:地の文
間四件の一:観察文
リーダビリティレトリック50型:列挙法
リーダビリティレトリック51型:直喩
リーダビリティレトリック52型:隠喩
間四件の二:観察文
準伏線(科捜研からの報告書。犯人を逮捕するための最大最後の一撃となる)
準伏線(人間の骨格上の制限によって、五指の痕跡を自由にはつけられない。これは、その逆を示すためのことばである)
準伏線(成海が三浦の部屋の窓を見ている。窓、茂み、フェンス、照明ポールの位置関係を確認している)
間四件の三:観察文
準伏線(クロマグロのぬいぐるみが備品室にあることを、じっさいに目にする)
準伏線(シンポジウム中の動画。十一章のおさらいとなる。念を押した)
間四件の四:観察文
リーダビリティレトリック53型:反復法
先の後:疑問
二十二章「類別本格の読者への挑戦」
二十三章「表裏完遂」
後の先:仮説
連用序文:会話
間四件の一:状況文
リーダビリティレトリック54型:反漸層法
間四件の二:状況文
フラグ1計:言動および行為の盲点
アトゥルー1計:作中の言及から類推解釈
真トリック1計:上半身トリック
リーダビリティレトリック55型:列叙法
フラグ2計:言動および行為の盲点
アトゥルー2計:作中の言及から類推解釈
真トリック2計:確認中に作為
フラグ3計:不自然な言及
アトゥルー3計:作中の言及から類推解釈
真トリック3計:早業作業
フラグ4計:不自然な言及
アトゥルー4計:言及箇所の推理から類推解釈
真トリック4計:犯行時、犯人が密室内にいた状況のトリック
フラグ5計:不自然な言及
アトゥルー5計:実際にある既知から類推解釈
真トリック5計:音のトリック
フラグⅠ:言動および行為の盲点
アトゥルーⅠ:犯行現場の行為故に可不可
三答制Ⅰ
間四件の三:状況文
リーダビリティレトリック56型:直喩
フラグ6計:言動および行為の盲点
アトゥルー6計:言及箇所の推理から類推解釈
真トリック6計:犯人に知り得た失敗を利用作用
フラグ7計:不自然な言及
アトゥルー7計:作中の言及から類推解釈
真トリック7計:死体移動による欺瞞
フラグⅡ:言動および行為の盲点
アトゥルーⅡ:犯行現場以外の行為故に可不可
三答制Ⅱ
間四件の四:状況文
フラグ8計:その状況と似た前例
アトゥルー8計:作中の言及から類推解釈
真トリック8計:水や氷を利用
フラグ9計:その状況と似た前例
アトゥルー9計:実際にある既知から類推解釈
真トリック9計:動植物・その他の特色を利用作用
フラグ10計:その状況と似た前例
アトゥルー10計:言及箇所の推理から類推解釈
真トリック10計:特徴を消された死体
真リトリック11計:秘密保全
フラグⅢ:新証拠
アトゥルーⅢ:犯行現場の行為故に可不可
三答制Ⅲ
先の後:新事実
二十四章「カサイ袋の最愛・後日談」
後の先:疑問
連用序文:地の文
間四件の一:観察文
落ち生まれ結び43形:後日談落ち
リーダビリティレトリック57型:列叙法
リーダビリティレトリック58型:隠喩
間四件の二:移動文
間四件の三:観察文
リーダビリティレトリック59型:複数反復の三回目
落ち生まれ結び44形:登場人物の成長
間四件の四:観察文
リーダビリティレトリック60型:隠喩
落ち生まれ結び45形:恋愛の進展
落ち生まれ結び46形:逆さ結び
先の後:新事実
リ+トリック:20
フラグアトゥルー:26
アンサー:3
スリーアクト:46
レトリック:60
スタイル:194
ヒント:104
ユウタイホンヤク 類別プロット表(手掛かり索引+)
一番
主体伏線:トリック1京(ユウタイホンヤクは有袋類の言語を翻訳しているという意味をもたせている)
準伏線(ユウタイホンヤクという曲名にかけて、幽体本役という神視点だとミスリードを行っている。見ているだけというのは、視点者が子どもだからである)
二番
準伏線(外堀を埋めるという表現は、恋愛関係が周囲の勧めでふかまるという意味をもつ。じっさいには、檻のなかの地形を示している)
準伏線(夫婦のラベルは、飼育員が檻のまえに置く看板のことである)
三番
主体伏線:トリック1京(ワラビーはカンガルー科であり、ジャンプ力が強い。飛びあがって、蹴る行為がよく知られている)
準伏線(子どもを落として、見失うことは人間ならば、ありえないが、動物ならば、よくあることだ)
主体伏線:トリック3京(歌詞のとおり、ぼくの声はとどいていない。これは神視点=読者という意味をにおわせているが、じっさいには、ただ、対象者の声がちいさいからである)
四番
主体伏線:トリック3京(ぼくがそばで見ていることが視点者の存在をあらわしている。そのぼくは、そもそも、お腹のしたにいた。神視点ではなかったことを示している。2番と3番と5番の比較で、わかるように、このぼくは掘りのしたにいる)
主体伏線:トリック1京(女性のお腹のしたを男性がさわることは、セクシャルな意味をもつが、ワラビーの場合はことなる。お腹のした袋があるからだ。4番の『子どもを求めて』は、あたらしい子どもの意味ではなく、タキが探そうとしたのである)
五番
主体伏線:トリック2京(外堀は二度目の使用である。2番との比較により、じっさいに、外堀があることを告げている。ワラビーが暮らしやすいように、土が掘られているのだ。つまり、動物園である)
主体伏線:トリック1京(ぼくがお腹に収まり、顔を出している。ほぼ、真相だが、直接的な言及は、つぎの歌詞になる。この五番の終わりが事実上、読者への挑戦にあたる)
六番
落ち生まれ結び1景:捌け落ち
フラグ1京:不自然な言及
アトゥルー1京:言及箇所の推理から類推解釈
真トリック1京:その他の特性・種類の誤認
フラグ2京:不自然な言及
アトゥルー2京:言及箇所の推理から類推解釈
真トリック2京:初期場所に関する叙述トリック
落ち生まれ結び2景:愛情の確認
フラグ3京:言動および行為の盲点
アトゥルー3京:作中の言及から類推解釈
真トリック3京:モノローグとして表現するが実際に存在
落ち生まれ結び3景:台詞結び
リ+トリック:3
フラグアトゥルー:6
スリーアクト:3
ヒント:11
トータルポイント
453+23=476
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