第二章 第4話 呪いって怖い
「次はその人が治癒をかけてくださるのね」
「王女様もう無理ですよこのような凡人ではあなたの病や呪いは治せません」
つまりこの金髪美少女を治療しろって事か。
あれっ?知らず知らずのうちに結構重大な事任されてる?
「私は・・・まだ諦めません、希望をもたらしてくれる人がいる事を信じます」
何故か病弱ながらも目は勇気と自身に満ち溢れていたような気がした。
「あのー治せば良いんでしょうか?」
「ッフン!やれるもんならやってみろ!」
ツカツカ
静まり返る部屋から俺の足音が良く響く。
<<スキル:鑑定<極>を発動します。>>
名前:マールマリア・モーツ(ラーカスの呪い<極>)
王族 性別:女
年齢:17歳 Lv10
ギフト
<勇者召喚>
ギフトの方も気になるが、まずは呪いだな。
ラーカスの呪い<極>
説明
1日ずつ体が衰弱していく呪い。
いずれは3ヶ月程度で死に至る。
呪いこえぇ。・・まあ治せないことは無いか。
<<スキル:解呪<極>を発動します。>>
パアァァ
そして体調を元に戻すっと。
<<スキル:完全治癒を発動します。>>
ペアァァ
「これで良しっと・・・・・あ」
もしかして目立った?せっかく偽装スキル使ったのに
意味ねぇ〜やっぱ昔の性格が生きてんのか。
チラッ
「あ・・が・・・」
あの気が強いアンヌ・フローラーさんが驚愕してる凄くしてる。
そして周りの騎士も驚いててあいた扉越しにもメイドとか貴族っぽい人達が集まってきてるし。
あぁーめんどくせ。
「私・・治・・・・ったんですか?治ったんですよね!」
「はい一応」
鑑定しても呪いの記入が無くなっててたし大丈夫だろ。
「流石我が主人です」
キャロライナさんも自分のことのように喜んでるし。あと変な誤解が生まれるからその言い方はやめろ。
「本当にありがとうございました!」
マールマリアお嬢様は深く頭を下げて礼を告げた。
「ダメです!こんな平民に頭なんか垂れてはいけません!まだ本当に治ったのかも分からないのに・・」
「それじゃあ私が証言します。私の呪いは治りました」
・・・・・・・・・・・・
パチ・・
パチパチパチパチパチ
周りの人達が一斉に泣きながら拍手をしだした。
「やっとあの呪いが解かれた」
「凄く見事な魔法だった」
「これで王女様も花嫁に・・・・」
何人かよく分からない事を言ってたけど。どうせ別のことだろ。
♢♢♢
「「「ワアアァァア!!」」」
「えぇ〜」
俺は神殿みたいな所に人が大勢いる中、正装に着替えられ(メイドがやってくれた)ユグドラ国王様の前に跪いていた・・・
「我が娘を救った事、誠に感謝する。大義であったぞ」
「「「ワアアアアアァァァアア!!!」」」
さらに大きな歓声が上がった。
「その暁に宴を実行する。そして我が娘の英雄、マルスを我が娘マールマリア・モーツを婚約者と認定する」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
「なんだ?我が娘が欲しく無いのか?」
圧が凄い圧が、あの時よく分からない事言ってたのってこれの事かな?
あとキャロライナさんからの圧も凄い。
「確かに王女様と結婚出来るのは大変嬉しいのですが私はあなたを幸せに出来る保証はありません、私はあなたを信じられませんし、マールマリア王女様も同じでしょう」
「ほぅ・・・」
「分かりました」
マールマリア王女様は少し俯いた。
「私はあなたをあなたを信じれるまで分からせます!」
えぇ〜・・・。
いやそこは諦めるだろ普通勝手に来て、勝手に治して、はい結婚ってできるわけないだろ!
「しゃあないのう・・・国王が命ずる我が娘マールマリアとけっ----」
ガシャァァァン!
この時何かえげつない事を言いかけた国王を気にしつつも俺がみた光景は前世の死ぬ前ににていた・・・・・・。
42歳ブラック社畜はうさぎになったので異世界を堪能しますが睡眠不足のようです まよねーずつー @south_paw_man
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