第二章 第1話 ヒューマンワールド

緑に広がる草原、遠くに見える街、ちょっと危なそうな看板・・・は?看板?・・・読むか。


危険!!

ソークスの森に強力な魔物多発!近寄るな!


そんな近寄れないほど危険だったの?この森、俺達ここ抜けてきたんだよな・・・ヤバくね?

「なんですか?この変な黒いの」

あぁそうかキャロライナさんは馬だから言葉の意味どころか文字というものを知らないのか。

<言語理解>のスキル持ってるからそういうのは俺が翻訳すればいいだろう。

「これは文字と言って人間たちが物事などを記録したりする日常的なものですね」

ん?じゃあステータスはなんで読めたんだ?魔法スキルのように情報が頭に流れ込んでくるのかもしれないな。

「へぇそんなものが・・・人間になったら分からないことだらけかもしれませんね」

「大丈夫ですよ俺もここからですから」

「そう・・見たいですね」

「先に見える街、行ってみましょうか」

「そうですね」

♢♢♢

「え〜とこの行列に並べばいいのかな?」

「そうだぜ!あんちゃん!」

うわっ急に出てきた。誰だよこの人・・・てきいはなさそうだな。

「まぁまぁそんな怯えないでくれよ」

・・・・怯えてない。

「どうやったらこのもんをくぐれるんだ?」

確かこういう場所とかでは敬語とか使わない方がいいんだっけ(俺のラノベ調べ)。

「はぁ?そんなことも知らなぇのか?まぁルーキーにはちゃんと教えてやらないと次の世代が困るからな!いいぜ特別に教えてやるよ!そこの嬢ちゃんもよぉ〜くきぃとけよ〜ガッハッハッハッ!」

「は、はぃ〜」

めっちゃ陽気だなこのオッサン(俺も中身オッサンだけど)キャロライナさんもめっちゃ困ってるじゃん。

「まずはなこの門を潜るには身分証明が必要なんだ」

「身分証明?」

「なんだぁ?持ってないのかよあんちゃん」

ちらっ

キョトン

キャロライナさんはなんのことか分からずに首を傾けてる・・・可愛い。

「ないな」

「そりゃぁ珍しいなそれだったらお金が必要だな」

「??」

「まさか!?一文なしか?」

「そうだ」

あの森から抜けて来たからというのは伏せておこう。

「はぁ〜じゃあ門を潜るのは諦めな、後もう一つ手段はあるにはあるが・・・」

「頼む!教えてくれ!」

ここは色々情報が必要だからな。

「お、おぉそんなに言うんなら教えてやるよ、それはな・・・」

「それは?」

「Lv30をこえる事だ!」

は?そんなに低くていいの?この国の基準ってそんなに低いのか?

<<鑑定<極>を発動します。>>

名前:レオブライト  人族  性別:男

年齢:34歳  Lv4

スキル

<剛力<極小>>

「ブホォッ!」

「ん?どうかしたか?あんちゃん」

「いや、なんでもない」

弱っ!!じゃあLv100以上の人ってどうなんの?入門条件ってLv30超えることってことは俺のステータス見られるってことだよな・・・色々隠して置いた方がいいな。

ー想像省略ー

<<スキル:偽装<極>が創られました。必要SPは120です。アクティベートしますか?Yes/No?>>

Yes。

「それでよぉあんちゃん」

そういや、まだ話の途中なんだった。

「どうすんだよ?あきらめるだろ?」

「やるよ」

「ガチかよ!正気か!?」

「いつでも正気だ」

「そういうのは勝手だからいいけどよぉ」

それから身分証明をどこで手に入れるかとかお金の基準などを教えてもらう事約1時間・・・・

「はぁ〜やっと出番だぁ〜」

「そんなこと言うなって、色々と情報が貰えたんだから別にいいじゃん」

「それはそれとして話してたのうさぎさんだけじゃないですかぁ〜」

「ちょっと待って名前がうさぎだったら上から見らブツブツブツ」

「あ、えーと」

「キャロライナさん、今日から俺の名前をマルスと呼んでくれ」

「え、あ、はい」

俺がこう考えた理由は名前がうさぎだと笑われる可能性があるからだ。

<<スキル:偽装<極>を発動します。>>

さてとLv103は明らかにおかしいからLv31ぐらいでいいかな、キャロライナさんは色々とスキルあるし偽装がかけられないから俺もスキルをつけるとして・・・<睡眠成長<神>>は絶対隠そう、うん。

「ではこの水晶に手を触れて下さい」

「はい」

水晶に触れようとしたその瞬間!

「キャァぁぁあ!」

ちょっと面倒事に巻き込まれていくのであった・・・・





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