第一章 第6話  馬が跳ねるよ

ドドドドドドドド!

「うわぁぁぁ!見てないで助けて下さいよ〜なんでこんなやつと戦わないといけないんですか〜」

「レベル上げって言いましたよー大丈夫ですよキャロライナさんは攻撃を喰らってもダメージが入らないようにしましたからー!」

<聖魔法:フィジカルプロテクション>この魔法は物理、魔法を10分間無効化する魔法だが説明によると魔力消費が激しいくて効率が悪いって念入りに書いてあったけど俺はそんな事なかったので効果が切れたら再度かけるだけだ。

「とりあえず自分のスキルで頑張ったら勝てるから・・・多分」

「多分ってなんですか!多分って!だって私のスキルって<蹴り<小>>ですよ!・・でもうさぎさんについて行くって私が言ったんだ、少しでも役に立つんだ!」

ズザ

「グオ?」

 魔物は「いいのか?」と言わんばかりに嘲笑うことかの如くニヤリと笑った。

「<スキル<蹴り<小>>!」

「グゴッ!」

「やりましたか?」

「いいやまだだ」

「へ?」

「なんで?倒したんじゃ・・・」

「あれでは倒せませんよ、攻撃が来ますよ一応気をつけて下さい」

ブオン

「きゃっ」

ガキン

「え?」

「グッ!?」

魔物のでもそんな「想定外!」って言う顔するんだ。

ブオン

ガキン・・キンキンキンキン!

「本当に攻撃を無効化してる・・」

「グガグルゥオォォ!!」

あーあ怒らせちゃった、まぁなんとかなるだろ。

ちなみに今キャロライナさんが戦っている魔物はというと・・

<<鑑定<極>を発動します。>>

オークデーモン  魔物:中級

年齢:10歳  Lv25

スキル

<衝撃波<上>>

物理は無効化してあるのでスキルも意味ないし時間さえあれば勝てるだろう。

「成程これはダメージが私に効かない訳ですね、なんか倒せそうな気も・・・します!」

30分後・・・・・

「はぁはぁやっと勝てた・・」

「よく頑張りましたね」

なんでそんな軽いんですかー大変だったんですよ」

「俺は勝てると信じてましたから」

「そ、そうですか」

<<レベルが上がりました。それにレベルが急成長したのでボーナスとしてギフトを授けます。さらにレベルがノルマまで達したのでスキルを与えます。>>

「ひょっ!?」

めっちゃ跳ねたよさっき。

「この反応はレベルが上がったみたいですね、ステータスを開いてみて下さい」

「あとなんかスキルとかギフトとかって言ってますよ、ステータスオープン」

スキルはまだしもギフトってなんだ?

名前:キャロライナ 馬 性別:女

年齢:2歳  Lv21

スキル

;蹴り<上>> <土魔法<中>>

<硬化魔法<小>>

ギフト

<天翔>

「おぉ!?」

おぉなんか色々あるSPの表示はないな、なんでだろう?これがギフトってやつか。

「ちょっと<天翔>>っていうのを使ってみて下さい」

「あ、はい」

ヒュン!

「は?」

「わぁこれすごいです!空飛べてますよ!」

ヒュンヒュンヒュンヒュン!

「す、すごいですね」

早過ぎて見えん、神速超えてるんじゃないかなぁ。

ピタッ

キャロライナさんは急に飛ぶのをやめて頭を抱えてうめき出した!

「だ、大丈夫ですか!?もしかしてさっきので頭打ったとか・・・・」

「うぅ〜なんか頭が気持ち悪い〜私の脳内に土とか魔法とか知らない情報が無理矢理入って来るような感覚〜」

「ホッ」

なんだそんなことかぁ〜俺もあったなそれ。

「さっきスキルに<土魔法<中>>とか書いてたんでその情報がはいってきてるんですよ」

「そうなんですか!」

「あ、あぁ」

どした?そんな驚いて相当気持ち悪かったのか?

「私、昔人間達が何もないところから火とか水とかを出すのが不思議で、今は亡き母からあれは魔法だと教えてもらってからずっと魔法に憧れてて・・・」

そういうことね。

「じゃあ初めて魔法を使えますね、よかったです、でも魔力に限りがあるのであまり使い過ぎないように気をつけて下さい」

バァン、ードォン、ドゴォン!

「って言ってるそばから・・・」

「うおっ!?動けなくなった!」

「聞いていたんだったら気をつけて下さいよ」

「グォオォ!」

「うさぎキック」

パァン!

<<SP20を獲得しました。>>

何気に殺っちゃったけどよLvが上がってから絶対反射神経上がってるよな。

「ええと」

この動けなくなったなった物体Uどうしよ、俺の魔力分けられないかなぁ・・

<<スキル:魔力共有が創られました。必要SPは24です。アクティベートしますか?>>

ジャストすぎるだろ、まぁ丁度いいや使っちゃえ。

<<Yes/No?>>

「Yes」

「これどうしたらいいんですかぁ助けて下さいよ〜」

「分かりましたから泣かないできださいって」

「うぅ・・」

<<スキル:魔力共有を発動します。>>

シュォォ!

おぉ!?なんかめっちゃ吸い取られてる!これ手、話した方がいいよね!

パッ

「これで大丈夫だと思います」

「なんか体が動けるようになりました!」

「次、行くか」

「はい!」

その後、俺達は次々魔物を倒していき夜には50体以上の死体の山があった。

そのおかげか俺達のステータスがだいぶ上がった。

「ステータスオープン」

名前:うさぎ  うさぎ族  性別:男

年齢:3歳  Lv52

スキル

<睡眠成長<神>> <威圧常時発動<極>>

<自己再生<極>> <制限<極>>

<鑑定<極>> <言語理解>

<完全治癒> <聖魔法<極>>

<魔力共有>

SP231


名前:キャロライナ  馬  性別:女

年齢:2歳  Lv30

スキル

<蹴り<上>> <土魔法<上>>

<硬化魔法<小>>

ギフト

<天翔>

と、こんな感じだ・・・・今は森を抜けるのを目標としている。

何故か俺だけSPがあるんだが・・まぁそこは気にしなくていっか。

「ふわぁ〜あ」

「眠くなってきましたね」

「夜ですしもう寝ましょうか」

「そうですね」

Zzz

この時、例のスキルがある事を彼は忘れていた・・・・










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