第一章 第5話  一生ついて来るって

パチパチ

沈黙が続き中、俺は肉を焼いていた・・・

なんか会話ないかなぁ〜あ、そういや。

「スキルってなんですか?ってさっき言ってましたね、とりあえずステータスオープンと唱えてみてください」

「ステータスオープン」

名前:キャロライナ  馬  性別:女

年齢:2歳  Lv1

スキル

<蹴り<小>>

「うわっ」

「これは、あなたが持っている能力です。」

「このスキルとかLvってなんですか?この板なんかよく分からないし」

「ま、まぁ落ち着いて下さい、それは後で説明は後でしますから・・・ちょっと質問いいですか?」

ブルッ

彼女は体を震わせた。

「なぜこんな危ない森へ?」

「・・・・・」

「いや答えたくなかったら大丈夫ですよ。」

「答えさせてください!!ちょっとお付き合いの相談も兼ねてですけどゴニョゴニョ・・・」

「・・・分かりました、お願いします」

あんまり最後が聞こえなかったけど・・まぁいっか。

俺はキャロライナさんから親がいない事、自分が群れから置いていかれた事などを教えてもらった・・・

「へぇそんな事が・・」

「こんな今まで失敗してきた私に誰も振り向いてくれないですよね」

まるで昔の自分のようだこのキャロライナさんのように同じ思いをしている人(馬も含む)もいるんだなぁ。

「いえ、そん」

「でも違ったんです!」

キャロライナさんはそんな事を口にした。

「あなたじゃなですか!私に元気をつけそしてあなたは教えてくれました、自分の命は大切にしろと・・・なので!」

なので?

「一生ついて行きます!」

「え?」

・・・・・・・・・

「ええええぇぇええ!!!」

この世界に来て一番驚いたかも、馬がついてくるってどゆこと?騎士にでもなんの?

うぉう!目、目が眩しい!めっちゃキラキラしてる!

「あのそれってどういう・・・」

「そのままの意味です!あの、そのダメですか・・?」

っくキラキラの次はウルウルか!き、きつい。

「まぁいいですよ、仲間は多い方がこちらも助かりますしそれに・・・」

「へ?」

「初めての友達としてな!」

「友達・・・ですか・・」

「え?なんて?」

「い!いや何でもないです・・」

おっそろそろ肉が焼けてきたか。

「ご飯食べましょうか・・」

「・・・・はい」

っは!そういや馬ってまず肉食うの?草食じゃなかったっけ?今俺の頭の中で牧場で馬がのびのびしながら草食ってる情景が浮かんでんだけど・・・

「・・・・・」

ほら食うの躊躇ってんじゃん!ミスった〜!

「ハムッ」

・・・・・・・食べた。

「ほへほいひいへふ」

草食動物がすげぇ肉食ってる。

「飲み込んでから喋った方がいいですよ」

ごくん

「これすごく美味しいですね!こんなもの初めて食べました!」

そんなうまいの?俺も食って見るか。

「パクッ」

ジュワァ

「!!」

う、うめぇ、噛めば噛むほど出てくる肉汁とリズミカルな弾力の噛みごたえがクセになる〜!もう豚でも猪でもどっちでもいいや、でもうさぎだし一口が小さいからあんまりガブッといけないのが悲しい・・・

「説明してくれるって言ってたステータスって何ですか?」

「ああ、ステータスの説明ですね、俺のステータスで順を追って説明しますね、ステータスオープン」

名前:うさぎ  うさぎ族  性別:男

年齢:3歳  Lv43

スキル

<睡眠成長<神>> <威圧常時発動<極>>

<自己再生<極>> <制限<極>>

<言語理解> <鑑定<極>>

<完全治癒> <聖魔法<極>>

「えーと、まず名前ですね自分の名前が表示されています。おっと言い忘れました、俺うさぎと言います。」

「うさぎ・・・さん?」

「はいそうです、次に種族と性別ですね、キャロライナさんは「馬」と書かれていましたが俺は何故か「うさぎ族」何ですよねさらにさっき俺が倒した化け物は魔物というんですけど性別はないみたいですね」

「ほうほう」

「年齢とLvのところでまぁ年齢はそのままの意味で生まれてからの年ですね、でLvは自分の基礎能力ですね」

そういや自分の基礎能力の詳細ってどうやって見るんだろ、とりあえずLvってとこ押してみるか。

ブオン

Lv43

筋力  1036

守備力 821

俊敏力 3053

魔力  781

「んぶほぉ!」

「大丈夫ですか!」

「いえいえすみませんでした、んでこちらが俺の基礎能力ですね、まぁこの通りLvのところを押すと出てきます。」

今初めて試したけど本当に出てくるとは・・まず数値がエグすぎてびくったー。

俊敏力に関しては訳分からないし・・いやこれが普通なのかもしれないからあまり調子に乗らないでおこう。

「あとはスキルですね、これは自分の特性みたいな物でしょうキャロライナさんのスキルは<蹴り<小>>ですか・・・それを押してみて下さい」

「は、はい」

<蹴り<小>>

説明

蹴り技をする時の威力が少し上がる。

「なんか頼りなさそうです」

「そ、そんな事ないですよこれからですから、まだ基礎能力が残ってますから、次にLvのところを押してみてください」

「・・・・・はい」

Lv1

筋力  2

守備力 1

俊敏力 3

魔力  0

「シュン」

めっちゃ落ち込んでる!効果音が出る程落ち込んでる!

「こ、これからですよ!」

「・・・・・・・・・・はい」

「さて説明が終わったところでちょっくら行きますか」

「へ?」

「レベル上げですよ」

・・・・・・

キャロライナはこの言葉の意味が分からなかった・・・・









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