第2話、最下位と驚き

パイフォンを買った次の日。

はあ、なんでもっと情報を見なかったかなあ。

懐かしくて、ついつい買ってしまったけど。

今日届くんだよな?

本当に意味がわからない。

そうこうしていると、インターホンがなった。

俺は、マルガリから届くのをわかっていたのでインターホンには出ずに玄関へ向かった。

ドアの覗き穴から見てみると、俺と同じ歳くらいの女子が立っていた。

俺はその女子を見て固まった。

恐る恐るドアを開けると、「お届け物です」と言いながらニコニコしている美咲がいた。

み、美咲?

どうして?

マルガリサイトからじゃないのか?

あれ?

「ちょっと、ゆうくん?驚きすぎじゃない?久しぶりに会えたのに。」

いやいやいや、なんで美咲はそんなに冷静なんだよ。

「逆にどうしてゆうくんはそんなに驚いてるの?」

「いや、これが普通だろ。考えてみろ。マルガリで商品を買ったら幼馴染が立ってるんだぞ。驚かないほうがおかしいだろ。」

「ゆうくんは、私がこうしてきたのが嫌だった?」

「その質問はずるいぞ。いやなんて言うわけないだろ?むしろ嬉しいぞ。」

「やった。嬉しい。えへへ。」

かっかわいい。

なんだこの天使。

「ま、まあ上がれよ。せっかくきてくれたんだしさ。」

「うん。ありがと。おじゃましまあす。」

そう言いながら美咲は、靴を脱ぎ綺麗に並べてから上がった。

こう言うところは昔から変わってないな。

「あ、何か飲むか?と言っても麦茶しかないけど。」

「うん

ありがとう。麦茶もらおうかな。」

「了解。」

俺は、食器棚から2人分のコップを取ってペットボトルの麦茶を注いだ。

「お待たせ。」

俺は美咲が座っている前にあるテーブルに麦茶の入ったコップを置いた。

「ありがとう。」

美咲は美味しそうに麦茶を飲んでいる。

そんなお茶を飲んでいるだけなのに可愛く思ってしまったのは俺が水音と幼馴染だからなのか?

それとも、す、すきだから?

いやいや。

何考えてるんだ俺。

美咲は誰が見てもかわいい女子だぞ?

もうとっくに彼氏の1人や2人、げふん。

いや、いても1人だよな?

そうで合ってくれ。

できれば、彼氏がいないでくれ。

「どうしたの?ゆうくん。そんなに難しい顔して。あ、そうだ。」

そう言って美咲は、かばんから何やら取り出した。

それは、紙の封筒に入っていて中にはプチプチに包まれた平たいものだった。

「こ、これって。」

「そうだよ?ゆうくんが買ったパイフォンだよ。」

「う、嘘じゃなかったんだな。」

「うそ?なにそれ。私が嘘をついてると思ったの?

「いや、そうじゃなくて。あれ?そうなるとあの重さと高さって。えええええええええ。」」

「ゆうくん、驚きすぎだよ。」

いやいやいやいや、これは何からつっこんだら良いんだ?

「てことは、重さ、45kgってのは?」

「私の体重だよ?」

「じゃあ、高さってのは美咲の身長?」

「そうだよ?なんか改めて言われたら恥ずかしいな。えへへ。」

「じ、じゃあ2000円ってのは?」

「あ、それはね。今日この時間にお邪魔してお昼をデリバリーしようと思って。」

「え?ちょっと待ってくれ。これ出品するのにマルガリへの手数料は?」

「ゆうくん、知らなかったの?マルガリは出品するのに手数料いらないんだよ?手数料がかかるのはパイパイフリマだけだよ。」

「そうだったのかあ。」

なんてよく考えられてるんだ。

「え?でも待てよ?どうして俺が購入者ってわかったんだ?」

「あははは、ゆうくん。覚えてないの?マルガリに登録した時写真を撮って本人登録したでしょ?。」

「あ、そうだったな。」

と話して、俺たちはモックでデリバリーして2人で食べた。

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