第2話

語り手とララバイは仲が良い。

『残⚪︎讃歌』を語り手が鼻歌で歌い始めたら、乗ってくるほどまでには仲が良い。


だけど、そんな語り手とララバイも喧嘩する時がある。


例えば、ララバイがあ⚪︎森の島のデータを花塗れにしてパンデミックを起こした時だったり、

語り手が家事の手伝いをサボった時だったり、

ララバイとマ⚪︎オをやった時に、語り手がララバイの手によって奈落の底に投げ捨てられた時だったり、

語り手が何でもかんでも面倒くさがる時だったり……と。


まあ、多種多様である。


・・・


語り手には父がいる。

変人でぃーえぬえーはここから来たのか!

そう納得出来る父がいる。


名前を付けるの面倒なので、ここではファザーと書いておく。


ファザーは変だ。

エゲツないくらいに変だ。


何が変かと言えば、例えば、料理にハマった時、自分が納得する味が出来るまでトコトン追求し始める。


今、思えば、ファザーの料理の歴史はこれ以上にないほど(無駄に)長い。


語り手が覚えている料理と言えば、

唐揚げや、豚カツ。

圧力鍋を使ったカレーや、チャーハン。

その他にも諸々あったような気がする。


今でも、何かを極めているらしく、

ファザー、ヤベェ〜〜。

語り手はそう思ってる。


・・・


語り手には母がいる。

変人……と言いたいところだが、言うと怒られるので、語り手は言わない。


父同様、名前を付けるのが面倒なので、ここではマザーと書いておく。


マザーはへ……ゲフンゲフンだ。

まあ、それでも、マザーは家族の中でまともな部類ではある。


偶にテンションが上がった時に、変な踊りをし始めるだけだから……。


……って、あれ?

これって大分、変なのでは?


……っ!!(ぶるっ!)

禁句だったらしい。

語り手はもう何も言わない。


沈黙は金なのだ!!!

語り手は強くそう思う。

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