第5話
次の日を迎え、俺は放課後のテルのアニキに会う事に不安を覚えながらも登校する。
不安だったためか時の流れが早く進むように感じ、気がつけば放課後になっていた。
俺はテルの元へ行き
「どこで会うの?」
「アニキにしては珍しいんですが喫茶店らしいですね」
と聞いて喫茶店か荒事にはならなそうだなと思っていると
「よし、行くぞ」
と気合いを入れている郷田がおり俺たちは早速、テルに着いて行く事にする。
喫茶店に着き、中に入るととコンビニで出会ったテルの友達とワンピース姿の美少女がおり、アニキはまだ来てないんだなと思い席に座ろうとすると
「テル、遅かったな」
とワンピース姿の美少女がテルに話しかけてきた、するとテルは悩んだ表情で
「もしかして、、、、ああそうですか、アニキって女性だったんですね」
と平静と言っていたので俺はこの人がアニキなのと戸惑っていると
「何でお前も冷静に受け止められるんだよ、初めてだよな女性って明かすの初めてだよな」
とアニキは悔しがっている表情を見せる、するとテルは平静に
「いや、俺もザキもアニキの生き様に惚れたので女性がどうのこうのってあまり気にしてないんですよね」
と格好良い発言をする、だけどアニキは
「だけど、驚いてくれよ、あいつが来るって言ってたから、頑張ってオシャレしてきたんだ、だから驚いてくれよ」
と頭を抱えて言ってきた、するとテルは流石に焦ったのか俺の方を見て
「こんなアニキ初めてっす、どうすれば良いのでしょうか」
「俺に聞かれても、俺が一番驚いていると思うから」
とテルに聞かれた俺は何故か助けを求めて郷田の方を見る、だけど郷田は1番ショックを受けているのか
「、、、、、、、、、、、、、、」
と呟いていたのでどうしようかなと思っているとテルが
「あははー驚いたな、まさかーアニキが女だったって」
とテルは下手な演技で驚くだけど虚しく
「もう遅いんだよ、さっき全然驚いて無かったじゃねーか」
とアニキは落ち込む、それを見たテルは焦り
「あ、それよりもアニキ、藻太郎、いやモニキを連れてきましたよ」
と俺の紹介をしてきたので俺は
「アニキさん、初めましてで良いんですかね、佐藤藻太郎です、よろしくお願いします」
とアニキに自己紹介をする、するとアニキは顔を赤くし
「お、おれ、いやわたし、あたしは兵頭渚だ、で、する、よ、よ、お願いします」
とテンパリながら答えてきたのでこちらも恥ずかしくなっていると
「僕は郷田希、兵頭さん宜しく頼みます」
と郷田が威圧的に言ってくる、すると兵頭は
「俺は兵頭渚だ!よろしく頼むよ」
と言って目が笑って無い笑顔で郷田に手を差し出す、郷田も目が笑ってない笑顔でその手を掴む。
その光景を見た俺は怖いなと思っていると
「それじゃ、集まったので、何かします」
とテルがナイス提案をしたので
「うん良さそうだね」
と乗っかると
「ゲームセンターに」「遊園地に」
と郷田と兵頭が一斉に俺に向かって提案してきたのでびびっていると
「ゲームセンターの方が良いだろ、なんだよ遊園地って重いんだよ」
と郷田は兵頭に言い放つと
「初対面ならな、遊園地だろう、ゲームセンターってインキャ発想だろうがよ」
と兵頭が反論し、二人が睨み合う、するとザキと呼ばれてた人が
「二人の行きたい場所ありましたね、ここなんですが」
とスマホを見せてくる、すると二人はザキのスマホを見た後、不敵に笑っていた。
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