第56話 エルフとの日常とダークエルフ
樹国エンデは新たにエルフィアからエルフ5000人、ダークエルフ1000人が国民となった。
エルフィアに残った2000人と元老院の指示によって侵略に強制された3000人。
ダークエルフが新たに1000人程がこの国の噂を聞いてやってきた所を受け入れた。
なんか想定より多かった。
家は聖皇国にあった石造りの家を基礎に、ヴァルトメアの力によって木造チックな家へと変貌を遂げていた。
その家の装備は豪華そのもの。
なんでもありな能力で、日本のテクノロジーを再現した。
✳︎
街を歩くヴァルトメアくん。
いやぁ、俺のお陰でエルフちゃんの笑顔が増えたね。魔物とエルフの共存共栄が上手くいってる証拠だね。
俺的にはもっとエルフを増やしたいから発情期を強制的に起こさせる植物でも作ろうかな。
奴れ……うほん。仲間は多い方が良いからね。強制労……うほん。お仕事は沢山あるからね。ゲーム感覚で増やしたいよね。
⚪︎⚪︎物語っていうゲーム好きだったなぁ。
牛や羊、鶏を孕ませて産ませて育てて家畜化してミルクなどを出荷するゲーム。
なんだかそんな気持ちなんだよね。
とにかく家ち……うほん。エルフちゃん達を増やさないとね。
というか、エルフ少なすぎでしょうよ。
何で国なのに10000人も居ないの。
分かるよ発情期が圧倒的に少ないし、期間も短いから取り残される人が出てくるのは。
年中発情期の人間ですら、取り残される人が出てくるんだから当然のことよ。
でも!!
少なすぎるよねぇ。推測するに、人間に奴隷として狩られたり、しょっちゅう国ごと移動しているからっていう理由なんだろうけどさぁ。
絶対ハグレの方が多いやつやん。
だから、ハグレエルフも回収しつつ、子作りさせようそうしよう。
取り出したるは、たくさんの米。
これをエルフに栽培させ、主食にします。
オリジナル植物【
•大変美味しく、香りも最高。
異性を魅力的に感じ、男性は機能改善、女性には妊娠確率を上げる効果がある。
日常的に摂取すると、魅力的な体つきになっていき、発情する。
ちょうど元女王のニンフィちゃんが来た。
「どうしたの? こんなところに」
「陛下。御機嫌麗しゅう御座います。ちょうど私もエルフ達の生活の様子を見ていた所にございます」
「そうなんだ、あっ、そうだ。丁度良い所に来てくれたね。はいこれ」
巾着袋に入った米と細かく説明した調理書を渡す。
「植物の種でございますね。いかがされましたか?」
「あぁ。それを育ててエルフちゃん達の主食にして欲しいんだよね。美味しくて香りも良いよ。名前は【エルフィークイーン】。お米っていう穀物だよ。栄養満点だから」
「なんと……気遣っていただき感謝の言葉もございません。調理書まで用意していただき、エルフの皆も喜びます」
「それなら良かったよ。俺くんはもう行くから。あっ。そのお米は育つの早いからね。多分一日中交代しながら魔力を与えたらすぐに収穫できるよ。あとの条件や育て方はニンフィちゃんの脳に念話で送るね」
「ありがとうございます。一生懸命育てて見せます」
「うん。頑張ってねぇ。じゃ俺くんそろそろ行くわ〜」
エルフ少なすぎ問題はその内に解決するね。
やはり神になったから全知全能よ。
調子に乗っちゃうヴァルトメアは、次の目的地へと到着する。
「おーい。俺くんが来たよ」
家の前で大きな声で家主を呼ぶ。
直ぐさま家主のユーフィアが出てくる。
「陛下!! なぜこの様な所に。あっ。どうぞ家に上がってください♡」
「はいはーい。お邪魔するよ〜」
「んで、ユフィちゃんも話に聞いてると思うけど、エルフィアに大帝国の騎士団長が乗り込んでエルフちゃんを捕らえに来たよ。幸い先に手は打ってたから何とか守れたけどさ」
「流石は陛下です。仲間を守っていただきありがとうございます!!」
「それで残りはハグレちゃんと大帝国に連れ去られた君たちダークエルフちゃん。結構連れていかれてるね。どう? 恨みを晴らしたい?」
「はい是非。それで私はどうすれば………」
「簡単な事だよ。君も強くなれば良いんだよ。俺くんの力でね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます