第45話 樹国の証
どうもまさとくん改め、ヴァルトメアくんです。ヴァルくんと呼んでください。
って誰に話しかけてんだよっていう一人漫談は置いといて、国の名前を決めました。
「みんな注目して。この樹海を俺くんと君達の国にしまーす」
「建国とは……流石でございます」
「はいはいありがとう。と言う事で名前を考えました」
ドキドキと目を輝かせる化け物達。
「我らが国の名前は……」
んーーーー!!と首を長くする化け物達。
「樹国【エンデ】です。意味は終焉を意味します。俺くんの種族名にあやかってます」
ドイツ語でEnde(終わり)と英語のEden(楽園)、ヘブライ語で(喜び、楽しみ)を意味しているのはこの子達は分からないだろうねぇ。
「す、素晴らしいです主人様!!」
「シュルルル。終焉という意味ですか。ピッタリな国名で御座います」
一同はウンウンと頷いている。
可愛い可愛いおバカちゃん達がとても満足そうで良かったよ。
「と言う事で国として機能させる為には他の国々の様に商いとかやるべきだよねぇ。良い案が有る者、手を挙げて」
うーむ。と考える化け物達。
「ハイ!!ヴァル様の美しいお顔を絵にして売れば良いと思うー」
可愛いジュピちゃんがニコニコスマイルで言う。
「それもありかなー。俺くんかっこいいし。でも限界はあるよね。これでも神様だし、もっと世界のためになる事……はあんまり考えなくて良いや。はい他ー?」
「シュルルル!!ヴァルトメア様の植物を使った家具は如何で御座いますか?」
「ありだねー。便利だから他国は依存しちゃうかもね。はい他ー?」
「ふはははは。我が王と戦う権利を売るのはどうですかな?」
「流石は脳筋だね。リュオくんらしくて好きよ。はい他ー?」
「…………。」
(ご主人様の能力で果実を売るの。美味しいよ。美味しいよ)
「アルくんはいつも可愛いね。はい次ー」
それはかなり売れるだろうね。なんなら死生樹アダムの実も作れちゃうからね。けど不老は考え物だよね。
「ワガアルジ。ワタシノイトヲウリマショウ」
「ヘルくんの糸は確かに丈夫だし服でも絨毯でも装備品でも万能だからね。有りだけど人間には勿体ないよね」
「ご主人様、魂の権利はどうでしょうか。人間共の生きる権利を我らが持つのです。この戦力なら可能かと。権利を貸すという商売でお金を得るのです」
「なるほどねー。流石は悪魔王なだけあってかなりエゲツないね。他ー?あとはタルたんとマルコくん?………じゃあ良いや」
目を見開いてその場で固まりショックを受けるマルコ。
タルたんは遠くでのんびりしている。
と言う事でまずは、情報収集だね。
先んじて偵察に向かわせてるあの3人はそろそろ戻ってくるかな?
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