第44話 今世の名前は

 あれから色々考えた。

結構悩んじゃったよ。木、樹林、自然、万能、木星、などの名前を違う形で考えた。


 ゼウスとかアフロディーテとか色々考えたけど、なんか俺じゃない気がして却下。


 やっぱり樹海由来の名前が良いかなぁって。

あのおバカちゃん達に任せても良案なんてぜーーーーーったい湧かないからなぁ。


 考えに考えました。


 樹海をドイツ語でdas Waldmeer。

ダスヴァルトメーアと言うのを思い出した。

ってのは嘘で何か思いついちゃったんだよね。

流石は神?って事で。


 長いから【ヴァルトメア】にしよう。


 ヴァル君でもメア君でも良いよね。

何か可愛いよねメア君。何かカッコいいよねヴァル君。


 よし決めた。


 「愛しいおバカちゃん達!! これから俺くんの事はヴァルトメア様とお呼びっ!!ヴァル様でもメア様でも可!!」


 「ヴァルトメア様……何と、何と偉大なご尊名」


 目をキラキラさせながらハスハスする餓狼のマルコ。


 「シュルルル。偉大であり、この世の覇者に相応しい御尊名かと存じます」


 満足そうにクネクネが激しくなる蛇王のサマエル。


 「とてもお似合いで御座います。流石は我が主人様で御座いますな」


 直立で腕を組みウンウンと頷く悪魔王のルシファー。


 「愛しいマスターのお名前かっこいいねっ!ますます好きになっちゃうっ!!」


 ウキウキで小さな体で飛び回るダークハイエルフちゃん。


 「ワガアルジ。ヴァルトメアサマ。オボエタ」


 カタコトで喋るのは蜘蛛ちゃん。


 「…………」(我がご主人様。カッコイイお名前。これからもお慕い、お慕い)


 ポヨンポヨンと震える小さなスライムちゃん。二度同じ言葉を言うのが特徴だね。


 「ふはははは。我が王にふさわしき御尊名よ。何者も我が王の前では霞みますな」


 快活に笑う騎士王くん。ちょっと頭のネジが外れてそうだが、強いんだよなぁまたこれが。脳筋だけど。


 外にいる亀ちゃんには念話で伝えてある。

ゴゴゴゴゴゴ!!!


 地響きが鳴り、大きな音が轟いている。


ちょ、ちょっと亀ちゃんやめて!!

うるさいのよ君が動くと!!!!


 念話を飛ばすと大人しくなった。


 「あと、呼びにくい子達中心に呼び名をつけていくから〜。マルコくん、サマくん、ルシくんはもう慣れたからそのままね」


 その後、

 深林闇高位妖精フォレストダークハイエルフはダークエルフちゃんと被るから木星から取って【ジュピター】。


 ジュピちゃんでいっか。


 星魔夜蜘蛛を【ザ•ヘル】。ヘルくん。


 究極体水星霊を【アルティメットスライム】。アルくん。


 冥界騎士王を【アポリュオン】。リュオくん。


 巨要塞大地亀を【タルタロス】。タルたん。


単純な呼び名だけど彼等は喜んでいるみたいだね。はしゃいじゃって可愛い。他の子にもつけてあげないとね。あと三人居る子達は今頃お仕事してるかな?


 そして、あとは国の名前だね。

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