第32話 反省会

 どうもまさとくんです。

あのね、俺くんの配下が中々言うことを聞いてくれません。樹海の入り口を燃やされ、監視役を頼んだのにそれも果たせません。最終的に毒まみれにされ、我が子の様な植物ちゃん達が枯らされました。


 と言う事で呼び出し。


 「サマちゃん。聖皇国の人間ちゃん達を始末してくれたのは嬉しいよ? でも樹海の植物ちゃん達が枯れちゃったよね? 地面に毒が染み込んでるじゃないの」


 「シュ、シュルルル。申し訳ございません。我が子には言って聞かせます」


 「ん? やったのは君の毒魔法も。死界だっけ? かっこいいよねぇその魔法。赤霧もかっこよかったけど、良いねぇその魔法」


 目を輝かせ、ユラユラと上機嫌になる蛇王サマエル。


 「シュルルル。お褒めいただき感謝します。主人様にお褒めいただけるなんてサマエル一生の誉れでございます」


 「うんうん。でも君の子の魔法よりサマちゃんの魔法の方がヤバい系だからね? 一気に枯れちゃったからね?」


 ニコニコと話しているものの顔には影が…。


 冷や汗が出て、くねくねと曲がりくねっている筈の体が真っ直ぐになっていく。


 「も、申し訳御座いません……」


 「まぁいいよ。次やったら君のその鱗をむしっちゃうから」


 笑顔でとんでもないことを口に出すまさとくんにサマエルは戦慄した。


 「よし!じゃあ君も外周行っておいで」


 「シュ、シュルルル!はい!」

 

 即座に消える蛇王サマエル。


 まったく悩みの種だよ。植物の神だからってそんな種なんて植えなくて良いんだよ。


 それにしても、王国は死生樹の実を欲して居たのは会話にあったけど、聖皇国は何で来たんだ?まさか本当にこの樹海を潰す為?魔王的な?それともまた死生樹の実?他に理由があるのか?


 まぁいっか。

とりあえず聖皇国潰しちゃうか。

あ、あと樹海に魔物達の国を作ろう。

人は適当に保護して上手い感じでやろう。

文明万歳。



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