第30話 聖皇国軍将軍
聖皇国軍50万。内、白魔法師10万。
これほどの白魔法師は聖皇国軍以外に用意は出来ない。何故これほどの白魔法師を同行させたのか。
聖女により、毒の王が樹海より来たる。という預言があったからだ。
白魔法師により解毒魔法に期待して、その数による戦法で毒の王を倒すと言うものだ。
ちなみに、聖女の預言は魔王が誰なのかはわからず、毒の王=魔王という勘違いをしている。
討伐軍50万。大きな数だ。長にはそれぞれの分野で高名で経歴の華やかな人物を据えている。所謂、エリートであり、その実力も経験も豊富な戦士だ。
大将にはクラウス・バーンズ。大剣を手に王国には『鬼人』という二つ名で恐れられていた。王国騎士団の2割を相手取っても引けを取らない。人間の中では化け物である。
中将には3人。
ムサシ・トウドウ。
聖皇国発祥の刀という武器を使う事で有名。
『神速』の二つ名を持ち、居合が得意。
キュリス・オーバー。
聖皇国の大魔法師。特徴的な白髪と長く白い顎髭が多年の熟練を想像させる。
得意な魔法は雷魔法と闇魔法。位階は七。
ミラ・ル・ルナレーン。
聖皇国の第三皇女。煌びやかな金髪の美女。
大きな目には魔眼が発現し、敵を硬直させる。
弓を使い、遠距離攻撃もでき、剣士としても魔法師としても超一流。二つ名は『万能』。
以下、将軍は各隊長と隊員を纏めている。
✳︎
聖皇国討伐軍、野営地。
「クラウス様、あと少しで樹海ですね。魔王なんて本当に現れるのでしょうか」
「ミラ様、聖女様の預言は外れません。詳細は分からないみたいですがね」
「ですな。しかしまぁ、こんな大事な時期にまためんどうな。しかも毒の王なんてな」
「そう言うなムサシ。毒が厄介なのは認めるが、これも聖皇国の為、そして、唯一神ルナティーク様の思し召しだ」
「ほっほっほ。魔王なんぞワシの偉大なる魔法で一撃じゃ。直ぐに終わらせてやるわい」
「頼もしいですよキュリス。あなたの魔法にはいつも助けられていますからね。お願いしますね」
「ほっほー。お任せください姫様。我が深淵を見せてやりますわい」
「よし。士気も上がってきた所だ。魔王を討伐を目標に進軍せよ」
その命令を合図に討伐軍が動いた。
樹海付近。
「シュルルル。来たな。我が子よ、人間を蹂躙せよ」
「シュラララ。父上、お任せください。人間どもを駆逐して参ります」
「シュルララ。父ちゃん、奴等を毒まみれにしてくるよ」
蛇王サマエルの子達が一斉に移動する。
二万体の大きな蛇が聖皇国討伐軍へと急襲する。
50万VS2万。
圧倒的に不利な数にも関わらず、気にもしない蛇くん達。
相対し、激突す。
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さーせん。長すぎました。次回こそ聖皇国VS蛇王をお楽しみに。
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