第29話 熾天使蛇王サマエル
リーダーを集めた頃。
狼くん達は王国騎士団襲撃に出かけた。
え?まだ指示出してないよね?勝手に行っちゃったね彼等。後で説教だな。
「ねぇねぇルシくん。君たちも狼くん達と襲撃に行ってくれる? 彼等だけでは心配なのよ」
悪魔王ルシくんは困った顔をしながら
「畏まりました。御身のお手を煩わさないよう細心の注意を払って監視してご覧に入れましょう」
「宜しく頼むよ」
そう言うと
✳︎
戻ってきたマルコキアスとルシファー。
狼くんリーダーはマルコキアスのマルコと名付けた。
人化の術で騎士の姿になっているマルコくん。顔から冷や汗が止まらない。
「マルコくん。はしゃぐのは分かるよ? でも樹海の入り口まで燃やす? 普通手加減するよね?」
「大変申し訳ありません。ボクとしても本能には抗えなかったっていうか……。マスターの為に頑張ろって思って…。」
シュンとなるマルコキアス。
「その気持ちはありがたいよ。でも俺くん元は植物よ? 今度やったらその小さな脳みそをクルミにするから」
ブルブル震えながら首を縦に振るしかないマルコキアス。
「あっ。あとルシくん見張りに着いて行かせたよね? 彼こんな事やっちゃったんだが?」
背筋がビーーン!と伸び、冷や汗をタラタラとかきはじめるルシファー。
「そ、そ、それは大変申し訳ありません。し、し、しかし、現場に着いた頃にはもう焼け野原だったのです」
「そんなのただの言い訳です。君は有言実行でなく、無言実行の悪魔王になりなさい。それが君の役割だ。……と言う事で二人とも罰として樹海の外周10周です」
慌ててこの場から消えた二人。圧倒的パワハラムーブをかましたまさとくん。
「可哀想だから帰ってきたらとびきり美味しい果実でもあげようかな」
飴と鞭を使い分ける出来る上司?のまさとくん。
頭の片隅にあった聖皇国の事を思い出した。
「あっ。聖皇国の事忘れてた。おーい、サマエルくんおいで」
まさとくんの一言に樹海の奥から巨大な蛇型の魔物が現れた。
「シュルルル。主様、何でございますかな?」
「サマくんさぁ、聖皇国軍を潰してきてくれない?」
戦闘と捕食が大好きな蛇王くんこと、熾天使蛇王。
蛇型魔物代表【
部下2万体。SSS級魔物。
「畏まりました。では行って参ります」
次回、聖皇国VS蛇王サマエル。
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