第25話 神VS龍

 どうもまさとくんです。

あちらに居るのは龍くんです。


 早速ですが、俺の為、そしてこの樹海の為に彼を有効活用したいと思います。


 まず彼の魔力と龍気なるものを活用します。

何に使用するかと言うと、永遠にこの樹海の為に魔力を循環する為の装置としての役割を強制します。


 彼を龍脈として利用します。

彼の魔力操作と魔力制御を使用し、樹海に今以上の魔力循環効率を実現します。


 その結果、あらやだ。素敵な植物達がたくさん育つじゃない。

 クラ○も思わず立ち上がるレベルの禍々しい植物が誕生するよ。


 そして、龍脈としての用途は他にも、龍気を利用し、魔人や魔物を育てます。


 あらやだ。

ワンランク上の魔物に全員が育ちました。

 クラ○が思わずハイ○にコブラツイストを極める程のテンションに上がること間違いなし。


 よーし。彼の用途は決まった。

俺の樹海の為に彼の龍生を捧げよう。


 あいもかわらず、俺に威嚇をしてきやがる。

あっ。ブレスを放ってきた。消し飛べ。


 魔法で破壊息吹ブレスを消し飛ばし、初手から本気モード。


 やるじゃないの。

龍気を魔力に混ぜ、魔法を放つ。

さながら、龍魔法といった所か。


 ならばこちらは神気を魔力に混ぜ、向かい合う。


 龍魔法を喰らい尽くし、圧倒的な破壊力で奴の魔法を消滅させた。


 ほらほらもう打つ手なし?

そうだよね?ユニークスキルをフルで使っても勝てないもんね。


 俺はまだまだ本気出してないよ。

これが神と龍との格の差かな?龍さんがんばれ。


 おっ。次は何してくるんだ?

変身?何かやたらキラキラしてんだけど。

これが真龍化?すごいすごい。


 めちゃくちゃ強くなってんじゃん。

なんか頭とか体とかゴツいし、トゲトゲしててなんかガンダ○を思い出すな。


 まぁそんなの関係ないんですけどね。

さて、また思いついちゃった。


 冬虫夏草っているじゃない?

虫に寄生して育つ菌類。カビの仲間。


 冬は虫なのに、寄生され夏にはキノコになってしまうアレ。


 そして、この掌から出てくるのはクルミ程の大きさの種。それを土の上に落とすとあら不思議。みるみると大きくなるではないですか。


 菌類最強最悪のオリジナル植物?と言って良いかわからないが、うってつけの生物を誕生させましょう。


 『冬竜夏草』

 龍に寄生し、一瞬で体と脳を乗っ取る。

意識だけは刈り取らず、思うがままに宿主のスキルも使用可能。竜どもにとっては最強最悪の生物。


 植えた種子が竜へと菌糸を伸ばす。

あっという間に絡めとられ、体内へと侵入する。ブレスを撃とうが絶対的な耐竜属性持ちのこの菌類は竜では抑える事はできない。超竜特化の存在である。

 

 おつかれ〜。

俺と樹海の為に働いてね。

千年経っても精神が壊れていなければ解放してあげるよ。


 こうしてまさとくんの領域、いや、神域の為に邪竜くんは奴隷となった。












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