敵対国殲滅編
第26話 魔王となって一月
拝啓、お母さんお父さん。
僕は魔王になりました。しかも神になったのにも関わらず王になりました。格下げです。
とりあえず腹立つので竜くんをいびりに来ました。おーい龍くーん。返事がない。ただのキノコの様だ。
そんな異常者ムーブをかましていると樹海から数百kmも離れた場所にとんでもない数の人がこちらに向かってからではないか。
神眼で覗いてみるか。
おいおい兵隊さんじゃありませんか。
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【神眼】
絶対なるもの神のみが持つとされる理を見ることが出来る眼力。
千里眼、鑑定眼、魔力視、念動眼など眼におけるあらゆる能力が向上する。
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みんな仲良くどうしたのかしら。
樹海の養分になりにきたのかしら。
まぁまだまだ先の様だけど、何やら身体強化やらなんやらで思ったより早く着きそうな気がする。
俺が出る幕ではないか。
と思っていたけど、隊長的な奴らが何やら口走っている。
樹海はあとどれくらいだ?
まだそんなにあるのか?
待っていろよ樹海?
攻め滅ぼし、王国の為に死生樹の果実を必ず採取する?
俺の火属性魔法で焼き尽くし、破壊してやる?
樹海は王国の物だから自由にして構わない?
な、んだと?
攻め滅ぼす?焼き尽くす?破壊する?
あいつら死刑確定だな。
ん?なんかもう一団人間の集団がいるな。
煌びやかな鎧に、宗教チックな旗印。
ほうほう。聖皇国とな?
我々聖皇国騎士団は樹海にいる魔王を討伐する?
我々の聖なる力を見せてやる?
唯一神ルナ様のご加護の聖なる炎で焼き尽くし、悪逆なる樹海とその主を討伐する?
今こそ聖皇国の威光を世に示す?
魔物なんぞに我々の勢いは止められない?
正義は必ず勝つ?
いひひひふ。
俺の樹海の贄にしてあげるからね?
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