第14話 S級パーティに寄生

 S級パーティの冒険者はどんどん樹海の中心部へと進んでいく。


 道中にB級モンスターが彼等を襲いにかかっていたが、中々に習熟した連携で役割を決めて対処していた。


 へぇ。すごいわ単純に。


 特にタンクの彼は魔法も物理攻撃も自慢の大楯で防ぐ防ぐ。


 バフ女子は彼を見て頬を赤く染めちゃってんじゃん。


 剣士の彼はとても動きが良いね。

うわっ。残りのおなご二人は彼の事を好きなんだな。


 リア充絶対キルマンの俺としては確殺必至だな。


 俺なんてこんな可愛い姿になっちゃったのに、奴らと来たらなんてこったい。


 そんな事を思いながら後を尾けていき、彼等が倒したモンスターの残滓的な魔力をチューチューしまくって、レベルが50ほどになった。


 今ならリア充絶対キルマンの役割を果たせそうだ。


 でも、まだまだ樹海中心部には程遠いが、これからの道は彼等には力不足だと思う。


 彼等の連携は確かに凄いし、彼等自身の力も人間にしては高いのだろう。


 けれど、中心部のモンスターは正にレベチ。

一瞬にして殺されてしまうだろう。


 どうしたもんかね。


 彼等を救えば、人間の街に行けるかもしれないし、んー悩む。


 頑張って力をつけるのが先だな。


 彼等についていきながら、植物を操作して魔物確殺マンになりながら、彼等の倒した魔物の魔力チューチューして進化を目指す。


 それしかねぇ。


 そんな事を宙に浮かびながら、うむうーむと口を横一文字にしながら悩むのだった。









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