第13話 S級冒険者パーティとの邂逅

 妖精となり、飛翔し樹海内を探索できるようになった。


 この樹海広すぎんだろ!!

飛んでも飛んでも外に出られない。


 仕方ないので樹木達の意識を伝い、この樹海の広さを調べてみる。


 は?広すぎん?

北海道くらいの面積あるやろこの樹海。


 しかも、樹海の中心部に近づく程、ヤバめの魔物だらけ。


 俺が生まれたのは外側のほんの一区画。

動物から中型の魔物くらいしか存在しない。

たまに、若干強い魔物が来るくらい。


 途中から俺が一番強くなったからね。

でも中心部は地獄じゃねぇか!!


 恐らく弱くてA級。それ以上の魔物が日々弱肉強食の理で動いている。


 魔法も俺以上の奴も居るみたいだ。


 植物系の魔物も俺には支配出来ないようだ。


 かなり強い存在になったつもりだったけど、まだ浮かれるには早いようだ。


 当面の目標は戦闘力の強化とS級魔物への進化だな。


 よぉおおおし待ってろよ!!

この樹海の覇者は俺だ!!!!!!!


 と意気込んだすぐ後、外界から人間らしき反応を感知した。


 木々も教えてくれる。

かなり強いみたいだが、複数人いるみたいだ。


 少しだけ様子を見に行くか。


 飛翔しながら辺りにいる魔物から生命力や魔力を吸収する。


 美味い美味い。

どんどんレベルも上がるぜぇ。


 特にB級魔物以上はダンチで美味い。


 おっと、奴らに近づき過ぎたな。

感知されない様に気配を消す。


 数は5人。

パーティと呼ばれる集団の様だ。


 さてどうする?

相手の出方次第では殺さなければならない。


 心はもう人間ではないが、果たしてやれるのか。


 とりあえずはこのまま着いていって様子見だな。


 その5人は樹海中心部へと進んでいくのであった。

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