第33話 そういう事言わなきゃいいのに
「いいか。大至急、この町で一番有名な神社を教えてくれ」
なぜそんな事を聞いてくるかはわからないが、この市で一番有名な神社である枝隈神社とその場所を伝えた。彼女はそこに向かうと言う。
ロボは一度深く目をつむり、
「自分は必ず戻る。そして必ず勝つ。それまで何としても生き延びてくれ」
それから大きく目を見開いて言い切った。
「交尾もしないうちに未亡人になるのはゴメンだからな」
そういう事言わなきゃいいのに。
言わなきゃ、凄く可愛いのに。
「あと、『握り飯を買っておく』ように。そして絶対に手放すな」
言葉の意味は理解できなかったが、おれは頷いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます