第7話 闇の組織が配信者デビュー

「俺、今日から配信者になろうかな」


「マスター。藪から棒ですね」


「コメントできてたんだ。配信者になったら?って」


絶望的な表情で開き直りはじめた餡子位。


健剛が話に入ってくる。

「君、配信者じゃなかったのかい?凄く強いね!空前絶後の超絶天才だよ!是非配信して世界に喫驚を届けてほしい!」


俺は考えた。


至って真面目に考えた。


「今日から俺、暗黒秘密(ダークシークレット)の最重要機密を世界中にバラしてお金稼いで暮らそうかな」


「「え?」」


健剛もチャルム・シュラインもそれしか言えなかった。


「もし俺が配信で組織の最重要機密とかをペラペラと喋ったら投げ銭してくれるか?」


ーーーーーーーーーー

コメント欄


石油王の俺が投げ銭をしてやろう 2万円

多分みんな投げ銭してくれるぞwww 300円

神配信すぎだろwww 2000円

最重要機密をペラペラと喋る裏切り者とか一生見飽きないわww 1万円

闇の組織それで大丈夫なのかよww 500円

ダークシークレットのリーダーさん今どんな気持ち? 1000円

1週間後にいろんな所から刺客を送られそうな人だなw

こいつ誰かに殺されるんじゃないか?あ、あの実力なら平気か 700円

お金ないのでこれだけ… 300円


ーーーーーーーーーーー


「なあ、シュラインさん。もし俺が暗黒秘密(ダークシークレット)に襲われても助けてくれるか?」


「勿論です。マスターがマエストロとして私を指揮してくれれば思い通りに行動しますよ。あとシュラインではなくチャルムと呼んでほしいです」


「あ、そこにこだわりあるんだ」


俺は立ち上がり両腕を上へと突き上げた。

清々しい笑顔で俺はこう言った。


「俺、秘密結社ダークシークレットは今日から全国配信してシークレット魔術を世界の常識にします!」


という事で今日から世界の常識が覆る。


この世界に存在してはいけないシークレット魔術の存在を明かし、闇の組織に所属している事を認める。


かつてこんな配信者がいただろうか。


否。後も先もない事だろう。


こんな厨二病という名の爆弾が隠れていた日本はびっくり!世界中もこの配信を注目するだろう。


政治家とか総理大臣とかもこの配信見にくるのかな…。


「テレビに俺が映ったりしてな。なんちゃって」

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厨二病魔術師、ダンジョン配信者になる! 〜秘密結社、闇の組織がうっかり組織の回線で、秘密裏に開発されたシークレット魔術を使って無双するところを全国配信してしまう〜 @simassima

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