執筆に関して
前回のタイトルはふざけてましたが空海加奈です。
前回のは読まなくても良いという意味合いで書きましたから。あれ?でも読んだよ!っていう方もいると思います。
今回は先にその話から少ししていきましょうか。
まず『生産』について話した内容ですが。省略して伝えますと。
現代文明に慣れきった現在の人類は違和感を覚えにくいということです。
社会人になって、なおかつ生産に携わった人間で、さらに尚周りの使ってる器具、機械の素晴らしさを実感しながら小説を読むか?という問題です。
スマホやパソコンは身近にあって分かりやすいですね。しかし家具以外の工場にあるようなもので大量生産で作られている代物のありがたみを普段から味わっているかと言えばそうではないというのが現状なわけです。
だから人によってはそれを感嘆しますが、人によっては当たり前が違うわけですので重く捉えなくても良い。となったりします。
例えがあった方が良いと思うので、皆さんに思い出してもらいたいのはアニメ、ドラマ、映画、漫画もそうですが。戦闘やアクションシーンに入ると物が壊れますよね?
それを修繕、修復するのも『生産』の一つです。そして作るところから始まっています。
そして身近な例えをもう一つ。ペットボトルのキャップです。皆さんはペットボトルがほぼキャップが均一なのをご存じでしょうか?たまに違うものもありますが。
それは中世時代で言う商人ネットワークみたいなもので、情報を伝えあって協力して使いやすいものを追求したうえで他の飲料水のペットボトルでも代用できたりします。
スマホでその固定観念を破って顧客を独占しようと行ったiPhoneの例もありますが携帯充電器はみんな同じものを使えたら便利だけど、自分のブランドを確立するんだという強い意思があればiPhoneのように充電ケーブルはこの商品に対してしか使えないなどのやり方もされていいと思います。
また著作権的にもほとんどの商品は著作権的に守られていて、発案者がその元のシステムにもなってます。
以上を踏まえて、そこまで考えて読者は作品を見てるか?ということです。
作品によっては著作権をその世界に使用している作品や、ブランド確立をしようとしている作品もありますが。深く考えすぎれば筆が動きません。
もっとラフに書いていい物だと思います。
次に『主人公』が『相棒』だという話ですが。これも同様で作品のシステム的にダブル主人公システムにしている方。登場キャラ全てを深堀する全員を愛する作者様もいると思います。
大変素晴らしいですが。よくアニメ作品や漫画作品で登場キャラクター人気投票があると思います。
つまり全員を深堀すればもちろん好きな人は好きですが読者が全員好きなわけではないことと。それを書くことで作者様に負担が強いられることです。
いつもとは違う言い回しをしなければいけないし、三人称なら大丈夫ですが。それでも負担と言えるでしょう。
理由は大きくただ一つです。ストーリー『テンポ』が遅くなるからです。
アニメで思ったことはないでしょうか?1クール12~13話のアニメのうち印象に残ってない話がある。等
本来原作ストーリーであればステップアップ方式で進んでいくテンポの物語が映像化に伴いテンポが変わって、急にゆっくりに感じるな?とか早く感じるな?とか。
今回の5話はいつもより物語が楽しくて早く時間が感じてもう20分過ぎた等です。
理屈的に言えば好みに合ってドーパミンが出てきて集中していたりなどですね。
胸糞展開が好きな方。平和でのんびりとした時間が好きな方。そんな中に登場人物を深堀すればキャラクターの『魅力』は引き出せる代わりにテンポが遅くなります。
これのバランス性がとても難しいと思うので、これもぶっちゃければ考えなくて良いと思います。
じゃあどうすれば?という話でタイトルに戻るわけですが。執筆したくても設定を盛り込んでいたら伏線を張っていたら執筆速度が落ちたりしないでしょうか?
調べものをして、書こうと思ってもまたそこで躓いてしまう。等です。
ここでの問題点は『人称』がなんであるかという問題です。
はっきり言ってしまえば『三人称』視点は作者の知識を試される書き方です。
飽きない言い回しや、読者にはこれが何かを文章で説明したうえで、主人公たちがどう思ってるかも描写を書き足し、やってることは読者と主人公二人に教えながら書いてると言う二重行動に等しいです。
私は三人称視点だとたまに作者様にミスリードされてる作品があったりなどあって、ストーリーを楽しむより作者様に挑むつもりで三人称を楽しんだりしていたりします。楽しみ方は…人それぞれですよね…!
余談でした。失礼しました。
では『一人称』『二人称』だとそれは知らなくても良いという認識になります。
つまり調べなくてもよく分からない物があるんだと適当なことを書いても許されます。それを伏線にも使えます。
映像化することがあればそれを説明しなければなりませんが小説描写ならではの利点でもあります。漫画ではより美しく人を魅了するタッチのある描き方を求められる一方。小説では登場する人物、物質を省略して書いても許されるという漫画では出来ない作者の負担を減らす行為が許されます。
以下例文を置きましょう。以下グロテスク表現を含みます。
*
彼らが部屋に入ると金細工の施された壺が左右に置いてあり、部屋の大きさは大きく天井にはシャンデリアがある。
その内の誰かは気づいたかもしれないがこれが見た目だけの安い物ではなく高級品だと。
彼らは意匠を凝らした物は触ることさえ緊張する素振りでこの部屋にある最も大きな異物を垣間見た。
部屋の中央、シャンデリアが照らすその異形な姿は丸い球体状を形成しながらも生命を維持していると思わせ息をしているかのように全身を上下させている。
新鮮な肉を思わせるピンク色のそれは心臓のようであり内臓と人皮を交互に入れ替えてしまったかのように生きていると感じさせるだろう。
一人は嗚咽を漏らしながらも我慢するが、誰かは嘔吐し耐え切れなかったようで。その姿を彼らの目を釘付けにして見せた。
*
私が部屋に入ると豪華な部屋で、そこそこ大きい部屋だった。
天井も映画などでしか見たことのないような照明があってここまでは普通なのだけど。
部屋の真ん中に得体のしれない物体があって、それはグロテスクな見た目をしていて隣に立ってた子が吐いちゃったりしてる。
私もあまり良い気分ではいられないが、豪華な部屋で明らかにそれだけは異質なので体を強張らせて注視してしまう。
*
これだけで文章量は違いますし。また後半に書いた方が早く書けました。
映像化はそれを再現することをしなければいけませんが小説では読者に雰囲気を楽しんでもらうか、ストーリーテンポのために省略しても良いのです。
小説のメリットデメリットはあれど、メリットは活用出来るところはしっかりと活用していきましょう。私もわざわざ一つ一つを丁寧に書くなんてまっぴらごめんてやつです。
それよりも見て欲しいのはストーリーだと言う人向けですね。
逆に三人称の強みは伏線を張りやすいことと、描写を丁寧にしてる分読者に情報量を与えてミスリードを誘いやすくするなどあります。
世界を意図した形で読者の頭の中で作り上げさせて。その間に作者の本来の読者へ伝えたかったことを最後にドンと置いとけば。楽しかったりもします。
執筆速度はこのように書き手の人がどの『人称』で書いてるかで変わったりするので周りと比べて執筆速度は遅い…とかは気にしなくて良いと思います。
私のこのエッセイも思い付きでやって、思い付きでキーボードをタイピングしてるだけですし。エッセイに起承転結を用意しようなんて細工もしていてません。
ただ執筆速度で悩んでるX(旧Twitter)のタイムラインを見て。悩んでる人もいるんだなぁと思ったからこのエッセイでそのことを題材に書いてみようなんて思いました。
プロットも大事ですが。作風で作品難易度も変わることを注目すべきだと思いましたので。
なので小説を書く君へ、小説を読む君へ。
私が伝えれるのはその現在書いてる展開に合わせて音楽を選んでBGMを付けることで集中力を増しています。
一区切りがつくたびに休んだっていいんです。言葉が間違ってたらニュアンスで伝えちゃってもいいんです。楽しく書いて楽しく読みましょう。
その物語の想像は作者も読者も個人の自由なのですから。
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