第6夜 1kgのクリームチーズ

クリームチーズが好きだ。

正確には、私は乳製品が大好きなのだ。


これは子供の頃からで、食が細く食べない子供だった頃、バニラアイスと牛乳だけは、好んで摂っていた。


高校生になると、フレッシュチーズにハマり、カマンベールやウォッシュタイプのブルーチーズ等を、お小遣いで買っては冷蔵庫に入れていた。


一度、プロセスチーズしか食べない母に、私のロックフォールを、傷んでいると勘違いされて捨てられた事があった。


それ以来、表向きのチーズ熱は冷めたのだが、乳製品好きという欲望は地下水の如く、こんこんと流れていたのである。


大人になってから、どんなに食費を削らなくてはならない時でも、ウォッシュチーズはたまの贅沢として、食卓に並べてきた。


アイスクリームも、しかり。


パスタも自宅、外食共に、クリーム系をついつい選んでしまう。


そして今、食欲が幼少期の二十倍にも膨れ上がった(薬の影響もある)私には、安価なプロセスチーズ類は、1kg単位で購入するのが丁度良いのだ。


生クリームは、大容量パックを見掛けないのが残念だが、ちょいと高価なので、大体は牛乳と寒天やゼラチンで代用している。


さて、1kgのクリームチーズを、久々に購入してきた。

気分が上がりまくる!


先ずは四等分に切ろう。


一切れは、砂糖と練って、泡立て器で生クリーム同量を少しずつ混ぜ、レモン汁をちょっと多めに入れて、完成!


クリームチーズスプレッド(甘)だ。


もう一切れも、同じ手順で、塩と挽いた黒胡椒多め、マヨネーズ多め、パセリやバジル等、ベランダで育てている好きなハーブ何種かをみじん切りにしたものをたっぷり混ぜて、完成!


こちらは、クリームチーズスプレッド(辛)。


三切れ目は、大まかの(崩れてOK)ダイスカットにし、ハチミツを入れた瓶に、挽いた黒胡椒と一緒に漬け込んで、完成!


ピリッと辛甘い、蜂蜜漬けだ。

黒胡椒は多めが美味だ。


最後は、チーズを同様に大まかなダイスカットにし、オリーブオイルをベースに、塩、挽いた黒胡椒、オリーブの実を一缶、包丁の腹で潰した生大蒜にんにくを数欠け、ハーブは刻まず水気を良く切り、そのまま上から適量漬け込んで、四品目も完成!


オリーブオイル漬けだ。


こうして、巨大なチーズの塊が、あっという間に消えて行く。


どれも、お酒のアテに最高なのだが、私は呑まずに、薄くトーストしたバゲットや、トマトやセロリ、冷奴と一緒にいただくことにしている。


是非、お試しあれ。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る