第4夜 豚大蒜のタレ

先日こしらえた、豚バラの角煮の残りの醤油液には、溶けた大蒜にんにくがたんまり入っている。

これがお宝である。


翌日、そこに漬けておいた煮卵たちを、取り出す。

鍋に残った青ねぎは、そのままでOK。


それを、中火にかけて、しっかりとトロミがつくまで水分を飛ばす。


清潔な小瓶に詰めて、はい、出来上がり!

濃厚な、豚大蒜のタレの完成だ。


冷蔵庫で一、二週間は楽しめる。直ぐに無くなってしまうが。


これを、山盛りご飯の上にたっぷりと盛り、生卵や小口ねぎ、刻み海苔など、好きなトッピングをして食すのだ。


…えもいわれぬ美味しさ!


レタスやアボガドと一緒に、マヨネーズを細くかけてもイケる。

クタクタに煮込まれた、青ねぎを添えても美味しい。


まさに、万能調味料である。


もも肉で作る煮豚の場合は、、酢を少量入れ、生姜も効かせてサッパリ味に作るのだが、バラ肉の角煮は、とことんコッテリ濃厚にしている。


このタレがけご飯が、実は角煮作りの本命だからだ。


肉とタレと、二度も美味しいなんて、やはり私の中で、角煮作りはやめられないのだ。


体調不良でぶっ倒れていても、ムクリと起き上がり、買い物に出掛け、作業をする。


軟弱な私から、なけなしの元気を引き出してくれる。そんな麗しの角煮に、いつも救われている。



















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