第20話十戒の騎士

俺達、王都側対リスティーナ側のプチ戦争が、始まる。

「誰だ!? もしや、我々が、誘き寄せられていただと!?」


「焦んな! アリスティア、焦らせるのも、多分……敵の策略だ」


「面倒くさい……敵は、洞窟の奥に逃げたって、アリスティア、お前が言ったじゃねえか」


「内輪もめは、辞めなよ、リスティーナの雑魚ども……」

 今、この戦場に残っているのは、敵の隊長達と、

俺と、ベリンだけだ。

「お前がさっき闇討ちをしたのか!? なら許せん!」


「お〜い、お前等だって、理不尽に王都を陥れようとしてだろ?」


「それとこれとは……」


 その、敵隊長、アリスティアとやらは、言い訳を

必死に探しているようだ。

「アリスティア、後ろに下がれ。 後は、私がやる」


「虚勢を張るのは、心臓に悪いぞ?」


「だまれ! 王都の飼い犬が!」


「そうかそうか、なら、一旦退いて貰おうか」


 カルトレビンの背後をアルミスが、奪う。

「!?………バタン」


「カルトレビン! どうしたの? 急に…倒れて!? ってあれ……? 私も眠くなってきた……バタン」


 まさかの2人同時に倒されると、思ってなかった、最後の敵隊長、フォルは、焦ったような表情で……

「お、お、お前!? アリスティアとカルトレビンに、何をした!!」


「"粛清"だよ」


「何だと!  フザケやがって! 堕落之至高撃

フォールンバースト!」


 フォルは、最大威力の技を繰り出し来た。 だが、アルミスには、届かない。

「ガイ穿つ焼香之灯火グライトフィルン」


「や、や、辞めてくれぇぃ!! 堕落之誘惑

フォーチューンエバー!!」


「もう間に合わないよ? 禁止ノ絡めて」


「だ、だ、駄目だ……俺の人生……こんな事ばっかりだーーーー!」


 他人から見たら、少しやり過ぎなのかもしれない。しかし、アルミスからしたら、平穏を崩そうとする、クズ共に、同情はしない。

「最後の言葉が、それか? 情けない。 俺の人生だって、鍛練してきたものを、一言によって、全て崩された。 追放され、行き場のなくなった俺は、"努力した"、それが、俺とお前の違いだな」


「す、す、凄いね……5歳なのに……」


「ベリン、本命が来たようだぞ」


「!? 10人の強者達が、やっと動きましたね」


「警戒を怠るな! 例えば、洞窟の壁から、突然槍がでてきたり……」


 アルミスが、ベリンに視線を向けた時には、ベリンは、心臓を貫かれ、とても残酷な、状態だった。

「だれが……やったんだ!」


「おやおや、やっぱり子供ですね」


「誰だ! お前!」


「リスティーナ軍、最高戦力、十戒の騎士の1人

破戒 バルトベルゾで、御座います」


 その、親切な挨拶を行う老人は、バルトベルゾと言うらしい、リスティーナ、最高戦力、十戒の騎士

色々情報が、アルミスの脳内に入って行く。

「とにかく、闘おうぜ」


「望む所です」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る