第22話 男学生、新しい道を教わる

 ――卑怯者。

 たった一言、その言葉が自分を縛っている。自覚はあれど、どうすべきかはわからないまま、新しい環境に身を委ね、デルフィは問題を先送りにしていた。

 指摘されたのは、騎士団の訓練に混ざり、それを終えてからだ。

「デルフィ、きみのその考えは早めに捨てた方が良いよ」

「――は?」

「怖がってるのは、盗むこと? それとも、盗んだ結果? どちらであれ、他人の視線を気にするなら、それは自分の否定と同じだよ」

「――」

「まあ、学生のうちはね、仕方がない、嫌なことを言われることだってあるさ。でもそれは、仕事……というか、現場には通用しないことだよ。そんな最初の段階から躓いているようじゃ、きみが目指すものにはまったく届きやしない」

 これが、ただの同級生から言われた言葉ならば、鼻で笑っていただろう。何を言ってるんだ、お前に何がわかる――。

 だが、相手がパストラルならば、何も言えない。

「わかった、機会をあげようか。余計なお節介だけど、デルフィにとっては良い経験になるんじゃないかな」

 上から目線だとは思わなかったし、素直にそのお節介を受けることにしたのは、どうにかしなければならない、目の前にあるその問題に対し、強くそう思っていたからだ。

 数日後、デルフィは冒険者ギルドに行った。

 来たことはなかったので少し緊張しながらも、周囲の視線に負けず、まずは受付へ。

「すみません」

「はい、どうなさいましたか?」

「俺はアイレン学院の学生で、デルフィといいます。パフィオさん……という方はいらっしゃいますか」

「ああはいはい、パストラルさんから聞いてます、あたしがパフィオです。訓練施設を使いたい、とのことでしたが」

「そうです。ただ……」

 一息、入れる。

 隠しても仕方がないことだ、そう言われたのを思い出した。

「俺は他人の術式や技術を、盗みます」

「はい、聞いてます」

 反応は。

 それがどうかしたのかと、そう続くかと思えるくらいには、気楽なものだった。

「話は通していますので、訓練場へ案内しましょう。こちらです」

「……どうも。話が早いですね」

「その方が良いでしょう?」

「それはそうですが……」

 訓練場はギルド受付の横、トイレを通り過ぎた奥にある、屋内施設だ。待っていたのは三名で。

「おう、来たか」

「おはようございます、デルフィです」

 騎士団とは違うので大声は出さなかったが、まずは頭を下げる挨拶だ。これをやるだけで印象が違うことは、数日前に覚えたばかり。

「うちは羽根の槍フェザーランスってドライブを組んでる、俺はドモンドだ。で、お前さん、他人の術式や技術を盗めるんだって?」

「――はい」

「話せる範囲でいい、仕組みはどうなってる」

「そう……ですね。基本的には見て盗む、特性としては奪取ロバートに当たります。ただ精度に関しては、最高でも四割くらいだと思っているんですが……」

「四割、ね。最初に言っておくが、嫌悪感はねえよ。見て盗むなんて誰でもやるし、術式だって盗まれる方が悪い。それにたぶん、お前は二つ、大きな勘違いをしてる――と、パストラルが言ってたんでな」

「勘違い、ですか?」

「そうだ。じゃ、まずは軽く座学といこう。相手の動きを見て、まあ体格が同じで、無茶しない感じのものなら、だいたいぱっと見てしまえば、四割は再現できる。そういう認識で合ってるな?」

「はい」

「おい」

 彼が声をかければ、片手剣を引き抜いた男の一人が、軽く腰を低く落としてから、突き、斬り上げ、半歩横にずれて薙ぎ、そして元の位置に戻る。素早い動きだったが――。

「今の、どうだ?」

「できます」

「おう。じゃ、――今の動き、あいつが何を意識していたか、どこまでわかった?」

「――え?」

「今のは攻撃じゃない、けん制だ。正解を言っちまうが、あいつは普段、左手に小盾を装備していて、今は突進力を持つ、主に四つ足の魔物を相手にした場合のけん制で、動きを封じるってよりも、誘いに限りなく近く、横にずれた攻撃のあと、あいつの背後から俺が槍で一突き――ってのが、定番のパターンだ」

「……」

「お前の目は、そこまで見抜けなきゃ話にならねえ――と、まあ、こいつはパストラルの言葉だ。盗み、奪い、それを己のものとするなら、そのくらいのことは見抜けて当然ってな。ちなみに俺も同感だ。そもそも、魔術特性センスがどうのは抜きにして、パストラルは初見でそのくらいは見抜ける」

「そのくらい……ですか」

「言いたかないが、初歩の初歩だ。まずは体力作りに走れって言ってんのと変わらねえよ。ついでにもう一つ、同じことなんだが」

「はい」

「お前は両手剣を使ってるな。弱点は?」

「大振りになることと、攻撃後の隙でしょうか」

「違うな。構えろ」

 放り投げられた木の棒を受け止めたドモンドは、構えたデルフィの正面に回る。

「弱点、欠点を知っているかどうかは大きく違う。いいか、これからお前が盗むあらゆる技術を持っている誰かは、その欠点をわかった上で使っていると思え。そして両手剣のわかりやすい弱点は、ここ」

 両手で構えた腕の間、ちょうど三角形のよう空白ができる場所に、棒を差し込まれた。

「どうする?」

「――動けません」

 両手を上げようとしても、片腕を抑えられているし、そもそも棒だから良いが、これが剣や槍だったらもう、致命傷だ。

「槍はまだリーチがあるからいいんだけどな。次、振り上げろ」

 上げて、やはり両腕の間に棒が入る。

「喉だな」

「はい」

「ま、意識の問題だ。ともかく」

 棒を引いて、距離を取り、もういいぞと手で示した。

「相手の技を盗む、この本質が見えていないのが、勘違いの一つ目だ」

「……痛感しました。使っている本人以上のことはできない、とはわかっていましたが」

「なら二つ目だ。お前は技を盗んだ時、あー……自分のものにしようとするだろう」

「――どういうことですか?」

「ここらの説明は難しいな。たとえば、まあ俺らでもそうだが、誰かの動きを真似してみたら、それを繰り返して躰に覚えさせて、かつ、今まで自分の積み上げてきたものと合わせる」

「はい」

「お前にとって、これは勘違いで、言ってしまえば間違いだ。あーそうだな……チッ、難しいな。パストラルに聞いときゃ良かった」

 彼はがりがりと頭を掻き、それから。

「ああそうだ、あれだ、剣だと考えろ」

「剣ですか?」

「そうだ。誰かが使っている剣のレプリカを、お前は集めてる。さっきの言い分なら、本物には敵わないが、四割くらいは性能を持ってる偽物レプリカだ。そこでお前は、こう考える。自分のものにするために、二つの剣を溶かして、叩きなおし、一本にしてしまおう。――それは性能が八割になるか?」

 いいや。

 単純な計算でも、現実でも、そうはならない。

「四割以下です、間違いなく……」

「そう。だから、お前が考えるべきは、その偽物の剣を使。状況、タイミング、もちろん相手にもよる。俺だって苦手な相手はいるし、そりゃ人間も魔物も含めての話だ。そうやって考えていけば、自然と、お前のやり方は見えてくるはずだぜ。それこそが、お前の戦い方だ。偽物だろうが借り物だろうが、どう使うかはお前次第とも言える」

「――はい、諒解です。いや、まだわかったとは言えませんが、理解できました」

「結構だ。まずは、武器がなけりゃ話しにならん。お前はとにかく、どういう術式かは知らんが、奪え。どう使うかなんてのは、それなりに実戦を目にしなきゃわからん。アイレン学院だったな?」

「そうです」

「じゃあ、時間を作ってここに来い。ただし、お前は見るだけだ。見て盗め。今日は持ってきてるようだが、訓練用の得物も持ってこなくていい。鍛錬や戦闘を含め、この場所ではやるな。会話くらいはともかく、ここで訓練するやつの邪魔もするな」

「あくまでも見学、ですね。わかりました」

「もし戦闘に誘われるようなら、俺――羽根の槍フェザーランス、ドモンドの名前を出せ。ついでにフォックスのパストラル、この二つを出せば拒否できるだろう。動きたい時は、まあ、学校でやれ」

「諒解です」

「――というわけだ、パフィオさん。手続きは頼んだ」

「はいはい、それじゃあ学生証はありますか? 外部登録を受付で済ませましょう」

「お願いします」

 翌日から、なんてことは言わない。

 その日からデルフィは、訓練場の隅に椅子を用意してもらい、そこに座って彼らの訓練を見ることにした。

 若い人もいるし、訓練が必要なのかと疑うような熟練者もいたが、誰もが真剣であり、遊びではない。一人だろうがパーティだろうが、必ず相手を想定して動いているのには驚いた。

 相手を想像して訓練しろとはよく言われるが、よくよく観察していると、どういう相手なのか、敵なのか、それが観察しているデルフィにわかるほど、彼らは実戦を考えて訓練している。

 奪取ロバートの特性から相手の動き、技を盗むのは、もちろん魔術によるものだ。観察し、行動を立体的に把握したものを術式で保存しておき、それを実行することで再現する、というものだ。

 だからとにかく、ストックを溜める。良い悪いは考えない、相性も度外視して、とにかく集めることを優先した。何もかもを自分のものにして、取捨選択は後でやればいいと、魔力の限界まで集める。

 限界まできたら挨拶をして寮へ帰り、ストックしたものの整理をする。そして翌日には学校の訓練場で、それらの再現をすべてやる――そういうルーティンができた。ありがたい話で、学校の訓練場はいろんな木製武器が揃っているので、両手剣に限らずとも、何でも試せるのだ。

 実際に確かめてみると、個人の癖はもちろんのこと、警戒しているものが見えてくる。ドモンドに言われた、得物ごとの弱点だ。それを隠すばかりではなく、時には利用したりするあたり、複雑さが見られた。

 六回か、七回目くらいにギルドへ行った時だっただろうか。羽根の槍フェザーランスのメンバーがいたので挨拶をした際、ドモンドに言われた。

「俺はお前の特性について詳しくは知らないが――」

 訓練を見る以上、デルフィが技術を盗むことはほとんど周知されており、それを最初は後ろめたく思っていたが、決してそれが悪いことではないと教えてくれたのは、冒険者たちだ。多少は絡まれることもあったものの、そういう人物は少なく、どうだ盗めたか、なんて笑いながら話す人だっていた。

 冒険者への好感度が、こんなに上がるとは思っていなかった。

「武器にたとえただろう。ふと思ったんだが、それなら磨くことも研ぐことも、お前にはできるんじゃないか?」

 その指摘は、目からうろこだった。

 確かに、自分のものではない。それは借り物ではないにせよ、偽物だ。けれど、本物に近づける行為はできる。手入れをして、研鑽して――自分の技術だと勘違いしなければ。

 休みの日も作るようにしていた。無茶をする局面ではないし、疲労というものは、気付いた時には遅いと知っていたから。実家の農業を手伝っていたので、体力配分などは知っていたが、であればこそ、休みが必要なのもわかっている。

 そんな生活を続けて、一ヶ月くらい経過した頃だろうか。

 授業を終え、居残り訓練をする連中が集まる学校の訓練場の隅で、いつものよう動きを繰り返していたデルフィのところに、パストラルがやってきた。

「やあ、デルフィ」

「よう。――ありがとな、パストラル。いろいろと。言うのがだいぶ遅れたが許せ」

「きみにとって良い傾向だったのなら、それで構わないさ。熱心に通っているのは知っているよ、パフィオさんからも聞いてるし、ぼくだって顔は見せないにせよ、仕事はまだしてるからね」

「……まだ?」

 とりあえず手を止めて、木製の槍を立てかけてから、タオルを首に巻いて水を飲む。

「ぼくは冒険者になりたいわけじゃないよ。今は、まあ、明確な目的があるわけじゃないけど、もう一つくらいランクを上げたら、仕事はほとんどしなくなるかもね」

「ふうん? そういえば、ランクなんてのは自分が意識するものじゃないんだろ?」

「そうだね。自分で上げようとか、上がらないことに焦りを感じたりしたら、それはもう死へのカウントダウンみたいなものだ。ランクを意識するのは受付嬢と、依頼主だけでいい。同業者だって、比較するものじゃない」

「わかっていて?」

「そう、わかっていて、実力的にランクBっていうのが、ぼくの中で一つのラインになっているのさ」

 そうかと、デルフィは頷くしかない。かつてパストラルが壊滅させた、砂漠の嵐サンドストームがそのくらいのランクだった、なんてことは知らないから。

「どうかな、二百くらいは盗めたかい?」

「数えてねえよ。でもまあ、だいぶ集まった。いろいろ分類して、整理して――だから、使う時にどうしようってのを、そろそろ考えないとな」

「うん、ぼくも同感だよ。だからそろそろ、ここの学生相手になら、戦闘訓練の相手を頼んでも良いんじゃないかな」

「あくまでも、学生相手なんだな?」

「不満かな」

「いや、そうじゃねえよ。訓練を見てたし、見て盗んだからこそ、現役の冒険者に対しては、まったく手が届かないことはわかってるぜ」

「ちなみに、全部盗めた?」

「できないものもあった。そう、その話も聞いてみたかったんだ。こりゃ俺の術式に不足があるのか?」

「そう考えるのが自然だね。それに、技術的な錬度もあるから、きみの基礎力が足りていない可能性もある。……うん、まずは本題を片付けようか」

「――本題?」

「きみは今、いろいろ技術を盗んだ状態だけど、だからこそ逆に、変な癖がつきそうになるタイミングなんだよ。見て盗む、観察する、それ自体が悪いことじゃないけど、――対峙した時には致命傷になる。軽くやるだけだから、とりあえず構えてみて」

「おう」

 槍を構えれば、いつの間にかパストラルが得物を手にしている。刀だ、珍しい得物だが知ってはいた。

 そして、さあどうすると考えた直後にはもう踏み込まれており、踏み込みと同時に抜かれた刀の切っ先が目の前にあった。

「う、お……」

 いつの間にか、だ。

 抜いた様子も、攻撃の気配も、一切わからなかった。

「ほら、様子見をしただろう? きみはぼくの攻撃を待って、対応を考えたはずだ。何を使おうか、どうしようか、――それがこうなる」

 納刀され、一息。

「つまり、後手に回ることが癖になるのさ」

「……観察して盗んでたから、相手が何をするのか見たくなる?」

「正解。最初は困惑するかもしれないし、攻め一辺倒になるのも駄目だけど、後手ばかり踏むと今みたいになるからね。そういうあたりも意識して、訓練するといいよ」

「おう、参考にする。――ところで、今のは?」

「ああ、投げ抜きの一種だよ。抜刀の方法はいくつかあるんだけど、これはまず正面を向いて鞘ごと刀を引き抜いて、手を添える」

「ちょい待て、側面から見たい。……おう、それで?」

「ゆっくりやるよ。左手が鍔を押し上げつつ、この時に軽く投げると、手が柄の先端から鍔の近くに動くだろう? でもまだ握らず、ほぼ同時に鞘を後ろ側に動かして、刀を抜くんだ。で、躰を開くようにして腰を回して、後ろ足を動かしながら抜いたタイミングで、ぼくは柄を握って、そのまま斬る――と、こんな流れだ」

「……なるほどな」

「うん、ここまで丁寧にやれば盗めるだろうけど、そうだね、わかりやすいから説明しておこうか。ぼくはこの動きを数十万回と繰り返して己にものにした。今は充分かと言われれば、まだ先があるって段階かな」

「――」

「で、きみがそれを盗んだところで、せいぜい千回くらいの錬度かな。で、きみがこれを習得したいなら、まあ五万回くらいやればできるだろう。自分のものだ、そう言って差し付けない錬度になる――さて、じゃあきみが槍を手にしたらどうなる?」

「……それこそ、癖になる、か」

「盗む理由もないってことさ。今は幅を広げる時期だよ、深さはそこそこでいい。ただ術式の研究は、した方がいいよ」

「そうだな、どっか時間を作ってバランスを取るつもりだ」

「術式は盗んでないんだよね?」

「ああ、そっちはまだ」

「……、……うん。休みながらでいいよ、一つ質問だ」

「ん?」

 いいからと、手で示されたので、木製の槍を改めて置き、デルフィは地面に腰を下ろし、また水を飲む。

「なんだ」

「ここに、武器を作る術式を持った人間がいたとしよう。彼は相手のナイフを一度分解して、自分の手元に創り上げた。それは相手が持っていたものと、同じナイフだ。――この現実に対し、きみは何が変わったと考える?」

「変わった? ……現実的に考えれば、相手の手にあったナイフを、物理的に奪った、その現象を術式で作ったと考えりゃいいんだよな?」

「まあね」

「持ってる相手が――いや、そうじゃねえな。そう、あれだ、所有者が変わった?」

「うん、そうだね、それでいいよ。奪取ロバートとは、文字通りの意味合いで、実際にはなんだ。もちろん分解して構成するとは限らないけれど、奪い取るんだよ、これは。そしておそらく、対象となるのは魔術構成だ」

「――つまり、実現する前に、術式が完成した瞬間、現象が発生するよりも前に、俺はその魔術構成を奪うことができる……なら、相手は術式が完成したのに、発動しないってことか」

「あとは劣化だね。だから本質的には――……いや、それはきみ自身が気づくべきだ。すべてを教えるべきじゃないね。きみといい、ファレといい、あまりぼくを頼ってもらっても困る」

「ああ、たまに食堂でファレは見かけるぜ、一緒に飯を食うこともある」

「へえ……ぼくも利用はしてるけど、ああうん、時間帯が違うか。最近は火の大公老師と一緒だから、人の少ない時間を狙ってるからね」

「……あ? お前、大公老師と……は? 何を話してんだ」

「何って、そりゃ魔術の話だよ。学院に入る前に、ちょっと付き合いもあったし、彼は話しやすいよ。ぼくの知らないこともあるし、知ってることもあるけど、得るものは多い。彼の弟子には申し訳ないけれどね」

「それでも、話が合う時点でどうかしてるぜ……」

 いくらアイレン学院に入ったとはいえ、デルフィやほかの学生からしたら、大公老師など手も届かない位置にいる魔術師だ。すれ違うだけで背筋を正すし、一礼する学生も多いくらい、雲の上の存在である。

「そう? 彼らの内容に半分くらい追いついていれば、呆れた顔をされることもないさ」

「お前がおかしい」

「あははは、そうかもしれないね」

 ただ。

 そんなパストラルと出逢えたのは、デルフィにとって幸運だ。

 今もこうして、いろいろと教えてくれている。新しい道を示してくれたのだから、感謝したい。

 ――しかし。

「よう、お前に追いつくためには、どのくらい必要だ?」

「さあ? それはぼくじゃなく、ぼくを知ってる誰かに聞いた方が良いと思うよ」

「……そうかい」

 どうやら、まだまだ距離は遠いらしい。


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