かくれんぼ

紫閻-sien-

1・・・2・・・3・・・ 真夜中の公園 子供の声が聞こえる

(こんな真夜中に何してるんだ?)

たまたま通りかかった男は不思議に思った


スマホを見ると時刻は2:50分


5・・・6・・・・


どうなるか立ち止まって聞いてると


『お兄ちゃん早く隠れないと』

別の子供の声が聞こえてきた


7・・・8・・・


『早く早く 捕まっちゃうよ』


それでもボーッとしてた男を急かすように

また子供の声が聞こえてきた


急いで近くのトイレに逃げ込んだ

立ち入り禁止の立て札を倒し 奥の個室に入り鍵を掛けた


9・・・10


カウントが終わったと同時に 誰かがコチラに向かって走ってくる


何者かはトイレに入ってきて 1つまた1つと個室のドアを開けていく


そして いよいよ男のいる個室のドアの前に来た


コンコン コンコン ドアをノックしてきたが

絶対答えてはダメ そう思い息を殺し 時が過ぎるのを待つ


2:59


ノックの音が止み 何者かが外に出ていく気配がする


安心して鍵を開け出ようとするが

鍵が見当たらない出れなくなってしまった


ドアを激しく叩き助けを求めるが 真夜中の公園 人気もない

朝になるのを待つしかない


《数時間後》


気がつくと寝ていたみたいで 数名の人の声で男は目が覚めた

(助かった) ドアを再び叩き助けを求める


【ドアの外】


数名の作業員がトイレを取り壊すためにやってきている


A 「やっと この公園も静かになるな」


B 「なぁ 心霊スポットって騒がれて

夜中うるさいって近くの家から苦情も出てたもんな」


C 「昨日も誰か来たみたいだぜ 立ち入り禁止の立て札 倒れてたから」


「助けてくれ 早く開けてくれ」

男はずっと叫びながら ドアを叩き続けている


A 「それより さっきから奥の個室から声がしないか?」


C 「え〜 聞こえねえよ 朝から怖い話やめてくれよ」


そうは言ったものの 一応奥の個室を開けに行く


だが誰もいない


B 「Aお前疲れてんだろ さっさと終わらせて休憩しようぜ」













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かくれんぼ 紫閻-sien- @sien702

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