3話、………威力強すぎないこれ。
「………威力強すぎないこれ。」
男がいた場所は跡形もなくただ、黒く焦げていた。
「どうした!! 今の爆発はなんだ!!」
残りの盗賊たちが集まってた。
「ジェミーが居ない。お前がやったのか!!」
腰の短剣を引き抜く盗賊たち。
(よし、威力を最弱にして。これでどうだ!!)
先程よりかなり小さめの火花が飛び出した。
「はっん。こんなみみっちぃ火花で俺たち、
火花の近くにいた男が剣先で火花を突いた瞬間。
”ドーォォォォォォォォォォォォン”
再び起きた大爆発で、盗賊達を微塵に吹き飛
ばしていた。この2回の大爆破でどうやら
かなりレベルアップしたらしく。新たな
ELECTスキル、
「……これもテストした方がいいよね。うん。絶対しよ。」
少年が新たなスキルのテストを探している一方、街道に騎士団の一小隊が待機していた。
小隊から馬に騎乗した1人の隊長格の騎士が
小隊から離れ、平原に単騎で進めると、腰の
「見ろ、パパから貰った、なんて鍛冶師か忘れたけど、すんごい鍛冶師が、作った最強の剣、すんごく痛いぞ
隊長格の青年が剣を高々と掲げる姿を背後に
騎士たちが小さな声で話していた。
「(あれ、
「(おぉ、良く分かったな。あの剣は、魔剣自身が主がを選ぶと言われている、剣で、選ばれると蒼く光る、
「(へーぇ。だからあれ光っているんですね。)」
「(……………………………。)」
「(あれ、副隊長?)」
「(……う。)」
「(へっ?)」
「(……違う、あれは光ってるんじゃない。あれは
「(って……事は、隊長は魔剣に選ばれてない?)」
騎士の出した答えに、副隊長が小さく頷いた。
「(エェェェェェェ!!)」
そんな、頭がお花畑の隊長は、イノシシの魔獣を見つけると、挑発するように剣先をイノシシに差し向けると、
「おぉ、ブタが居るじゃないか! やぁ、ブタくん。僕のこのすんごく痛いぞ剣の錆になってくれるかな?」
隊長は馬から降りると魔剣の柄を両手で持ち、バッドの様な持ち方で構えた。
「さあ、僕が、華麗に袈裟斬りにグェ………」
突進してきたイノシシに弾き飛ばされ、空中
を華麗に扇状に飛ぶと地面に数回バウンドした。
「ハァ、ハァ、ハア、なかなかやるな!! どうやら僕の本気、みたい様だな!! ”喰らえ(°Д℃超必殺、すんごく痛いぞ剣ハアァァァァァァァ!!”」
大きく振りかぶりイノシシへ走って行く隊長をイノシシは鼻で魔剣を弾き飛ばすと隊長をの溝に強烈な体当たりを喰らわし、再び扇状に空高く翔けされると藁山に頭から落ちた。
「隊長~~~!!」
と駆け寄るより先にトドメばかりに走り出す、イノシシの魔獣。
「いくよ。”
と、言った直後、眩し閃光が走ったかと思うと、強風が吹きイノシシの魔獣は綺麗に両断されていた。
「………なに、これ。威力ヤバいだけど。」
この、イノシシ魔獣の倒した成果なのか、この世界の言語を習得した。
「&#?*#&#@?!#_」
「おっと。言語調整と。」
「@&@?、今のはなんだ!! 虚烈な爆風、ドラゴンでも攻めてきのか!」
「おーぉ。凄い。ほんとに言葉がわかるよ。」
「ん。おい。そこの者、何者だ!! 見かけない奴だな。」
「あっ、旅の者でして、はい。先程の強風が気になり来たのでございます。騎士さん。」
(先程の強風ボクが出しました~テヘとか、言えないし。こんなものかな。)
「そうか、あまりウロウロするな、危険魔獣が出現したのやもかもしれぬ。確認の為だ、名前を聴いとこうか。」
「名前ですか。(あっ、そういや名前、、うーん。以前の名前はダメだろうし、なら、ここは。)カイン・セガワです。」
「ふむ。しらぬな。犯罪歴も無し、どうやらほんとに旅の者のようだな。この道を行けば王都、バルレリアに着く、そこで、ゆっくりするが良い。」
「はい。ありがとうございました。」
「うむ。でわな。」
騎士は、藁に埋もれた騎士隊長を引き連れ小隊に合流すると、王都、バルレリアに向かった。
カインは騎士達の後を追って歩き出そうとした時、草むらから何やら光る物が目に入った。そっと近づき、取り出すと。騎士隊長の”すんごく痛いぞ剣”然り、剣身が綺麗なブルースカイの光を放つ。魔剣その物だった。~カインは魔剣を手に入れた。~
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