第七話 車窓(一)
阿賀野川を渡河した。広い川面が連続して二面。途中の中洲に橋桁があったようだ。
その先は一面、休耕中の田圃。
沿線に見る新潟の家屋は、先日観た小樽や札幌付近のそれとは趣が異なる。北海道の住宅によく見られた二重玄関、薪ストーブ用煙突が見当たらないのだ。
僕らから見ればどちらも北国なのだが、新築っぽい家屋は首都圏のそれとさほど変わらない。ただ、そのサイズは住宅展示場の全部乗せモデルのものに近い。
線路から少し離れた集落に目を移すと、大きな蔵を備えた旧家も建っていたりする。
駅に敷設された駐輪場の屋根が堅固だったことにはお国柄を感じた。
想像していた海のそばを走ってくれないのは残念だが、とにかく平坦だという印象が強烈。
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