第六話 北へ向かう
駅構内の散策を終え、北に延びる在来線に乗り込んだ。新しい車両の二両編成。乗車のドアに押しボタンが付いている。
出足が遅れたためにボックス席は概ね埋まっていた。仕方ないので、車両の半分を占める通勤電車と同様の対向席に座る。
正面の窓が大きい。どちらの側の景色が美味しいのだろうか? とりあえず、海を望む視界を選ぶことにしよう。
耳慣れない「ワンマンカー」という案内の後、列車は静かに動き出した。
背中に低い陽射しが当たって暖かい。
窓の中のだいぶ先に近代的デザインのコンベンションホールが見えた。あの辺が海の玄関なのだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます