第三話 とき
通路側席に最初に座ってしまうと、PCや買ってきたものを仮置きする場所に困る。奥の窓側が埋まってしまえばテーブルが下ろせるのだが、空席のままでそれをやって店出しすると、たいへん面倒なことになる。
用意してきた朝飯とビールは、しばし待つことにしよう。
斜め前のスウェット姿の昭和親父は、広げたテーブルに一合瓶の日本酒を二本と電子タバコの箱を載せて早くも始めている。流石にタバコは諦めたようだが、まっさらのNIKEシューズが奏でる貧乏ゆすりが目に入って五月蝿い。
まあ、かく言う僕も昭和親父だけどね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます