第5話「SPLASH」

和真が梨沙の練習相手をしていると、美穂と沙苗がSPLASHのストーリーについて話していた。


「2はねぇ、ラスボスを倒すんだけどそれが実は影武者でしたって感じで終わるんだよね」


「ふぅん?もしかしてさ、その主人公のクローン作ったやつってアイツが使ってたゼウス?とかいう奴に乗ってるやつ?」


「そそ!正解!それが3のストーリーなんだよね。主人公ジャックはラスボス、クローリーの仲間達を倒してようやく辿り着くんだけど、戦ってる間にスプラッシュ・ディフィートの右腕と右脚を破壊されちゃうの!」


「ゼウスは無傷?」


「いや、ゼウスも分離して自動攻撃出来る翼を破壊されてる。確か左腕も壊されてたかな?それで攻撃手段を失ったジャックは最後の手段に出るの」


「最後の手段って?」


「それはね、ゼウスにしがみついての自爆!」


「え、主人公死んじゃうの?ずっと生きてるもんだと思ってた」


「クローリーと相打ちになっちゃうんだよねぇ〜でもね?最期のシーンがとてもかっこいいんだよ?焦るクローリーに対して」


『まだ戦い足りねぇんだろ?殺り合おうぜ・・・地獄でな!!』


「って言って自爆するの・・・いやぁ・・・泣ける」


「それで世界は救われました的な?」


「そそ、クローリーは強い人間のクローンパイロットを作って世界を掌握しようとしてたの。それをジャックが命をかけて止めたの」


「へぇ・・・かっこいいじゃん。死んでもなお、戦って抗うって感じが」


「でしょ〜?」


そこで思い出した和真が話に参加した。


「そういえばその次回作のSPLASH ANOTHERは賛否両論だったよな、俺は好きだったけど」


「アナザーはねぇ・・・今までなかった超能力が物語に入ってくるからねぇ・・・まぁ、機体に繋がれてないと使えないって仕様だったから私はいいと思ったけどリアルな感じを求めてた人達はいい思いしなかったみたい」


「今更だけどスプラッシュって何作あんの?」


「え〜っと、こないだ新作が発表されたから6作品かな?」


「丁度5作目は今俺と黒川がやってるこれがそう」


「クロニクル?だっけ?」


「そう、2対2の3D対戦アクションゲーム」


「あ"ぁ"ー!また負けたぁぁぁぁ!!!」


「ほい、これで10勝目っと」


「容赦ないね〜和真君」


「だって手抜いたら黒川キレるし・・・」


「もっがい!!」


「はいはい・・・」


「そういや美穂、漫画とか小説ってどんな感じなの?」


「どんな感じって?」


「ほら、ストーリーをそのまま漫画にしてるとかオリジナルのストーリーだったりとかさ」


「あ〜、漫画はゲームのストーリーをそのまま漫画にしてるね、新規カットとか沢山あるけど。」


「じゃあ小説は?」


「小説はゲームでは描かれなかった部分や描ききれなかった部分の補填だったり、オリジナルのストーリーを展開してるね。あ、あと実はねOVAだけど無印のSPLASHのアニメがあるんだよ?」


「え、アニメになってたの?」


「そそ、アニメはグロ要素が強めになってて18禁になってるから私はまだ見れてないんだけどね、評価は高いよ」


「2とか制作されたりしないの?」


「要望はあるみたいだけど1をOVAで作っちゃったからみんなの期待とか上がっちゃって難しいみたい」


「へぇ〜、大変なんだなぁ」


「映像化に伴って、新武装とかあったりしたらしいんだけど見れてないからなんとも・・・」


「あ、それウチ知ってるかも。スプラモは大体持ってるし」


「あ〜!言わないで言わないで!私ネタバレに注意しながら生きてるんだから!」


「あ、そっか。美穂はネタバレ苦手なんだっけ?」


「人には散々ストーリーのネタバレしといて自分はダメなのか」


「沙苗達はネタバレとか気にしないからいいの〜和真君はゲームに集中してて下さい〜」


「そういえば美穂、明日どうする?」


「あそっか、明日休みだもんね」


「どっか行く?」


「せっかくだからみんなで映画とか見に行きたい!」


「なんかあったっけ?」


「うん!SPLASHに影響を受けて作ったって言われてるその名もSPIRAL!これをみんなで見に行こうよ!みんな明日用事ある?」


和真以外がないと答えた。


「俺は昼に母さんと一緒に買い出しがある。それでもいいならそうだな・・・2時くらいになると思う」


「2時かぁ〜・・・ん〜ちょっと上映時間ギリギリかなぁ?」


「まぁ、ダメそうならお前らだけでも・・・」


「ダメ!みんなで見るの!」


「美穂はこういうの頑固だから、まぁ、買い出しなるべく早く頑張って終わらせてよ」


「安いとこ何件か回るから頑張るも何もないと思うんだが・・・まぁ、努力するよ」


「やったぁ!じゃあ明日はみんなで映画館前集合ね!」


和真達は明日の映画の為に今日は早めに解散した。元々気になっていた映画だった為、和真は内心ワクワクしていたのはここだけの話。

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