第14話 閑話 独占欲と葛藤と夜這い未遂

シンジョウを咄嗟に引き寄せたとき、あの男はそれを見て嬉しそうに笑っていた。腹の底からムカムカと胸焼けに似た感覚がせり上がり、斬り殺そうかと…いや、命に係わらない場合を除き教会関係者について静観する約束を思い出し寸前で止めた。


シンジョウとの約束だからと、そう自分に言い聞かせたのは間違いだったかもしれない。紫の教皇だという男と言葉を交わせば交わすほどシンジョウの様子がおかしくなっていた。男の熱の籠った瞳に見つめられていくほどそわそわと落ち着きをなくし、男に微笑まれた瞬間みるみる赤面して、借りてきた猫のように大人しくなってしまった。


見たことも無いほど動揺し羞恥からか瞳を潤ませて、染まる頬に手を当てるシンジョウは…まるで恋にでも落ちたようで。あんなに可愛らしく精一杯虚勢を張って話すシンジョウの瞳が、あの男を見ているだけで、俺は。


気が付いたら自室に戻っていた。部屋に置かれた手当の道具。そういえばここに来るまでに、額や肩をぶつけたような。もはやどうでもよかった。そんなに軟な身体ではない。大した痛みもなかった。むしろ、あの男と話すシンジョウを思い出すほうが、


「はぁあ、」


痛む心臓を誤魔化しきれず、気分転換に用意されていた風呂に入ったが何もかわらなかった。シンジョウは、警戒心はあるが慣れてしまえば誰にでも近い距離で接するのだろう。いささか近すぎる気がするが。…少しは好かれているのではないかと勘違いするほどに、近すぎるが。


まだ浄化の旅が始まったばかりだ。隣国へはダンジョンへ行った後に向かう。ライハから出てしまえば、シンジョウはほぼ自由の身だ。教皇ともなれば、魔力・神聖力共に強く、一騎当千の力を持っている。俺でなくても、シンジョウを守れるのだ。


どうするべきかなど考えたくなかった。ズキズキと痛む頭に、もういっそ全て無かった事にするかと自棄になる気持ちを飲み込む。このまま眠れる気もしない。寝酒か何かを…そう思い立って、


「ッゼロさん聞いて!!!」


勢いよくドアが開いて、入ってきたシンジョウに心臓が跳ねた。


「…っし、シンジョウ?!なんだ、どうしたんだ?」


思いのほか勢い良く開いたドアに慌てたのか、反射的に自分でドアノブを掴みそっと閉めている。何をしてるんだお前は。思わずシンジョウの挙動を目で追って…いや、なんて格好をしているんだお前は…ッ!見るからに寝る為に準備されたであろう薄着のそれは、完全に目に毒で。


「すごいんだよやばいごいりょくしんじゃうあばばば」


何事か小声で捲し立てながら、鳩尾に抱き着いてきた。いや、なん、馬鹿かお前はッ!動揺して支えきれず、ベッドへ押し倒された…こ、こいつッ、人の気も知らないでッ!


興奮して紅潮している頬、背中に回る細い腕。鳩尾に触れる柔らかい胸や俺に股がる太腿からシンジョウの体温が移ってくる。風呂上りなのか甘く爽やかな香りが漂って、薄らと汗ばむ首筋や谷間から目が離せずに頭がぐらぐらと沸騰してきた。


「…ッんん゛!ちょっとまて、落ち着けっ!離れろ!」


しっかりしろ俺!歯を食いしばってシンジョウを押し退けようとするが、手が震えてまったく力が入らない事実に自分が驚いて混乱していた。それでも拒絶の意思は感じたのか、不機嫌そうな顔で頬を膨らませて、余計にしがみ付いてくる、せいで、身動きを取るたびにシンジョウの柔らかい身体が…っ!


「おねがいゼロさん…。」


懇願するように、眉根を下げて俺を見るシンジョウに、扇情的なこの状況に、理性が焼き切れそうになって。


「あああ柔らかい。否、落ち着けシンジョウにそんなつもりはない、はずだ。いや、態とか?わざと俺をを試しているのか?なんでだ。柔らかいし可愛いがこんな時間に男の部屋に、そんな薄着で来ることがどういう事かわかっているのか?誘っているとしか思えない行動ばかりして、俺にわれても文句は言えない状況なんだとわかっているのかあああ、違う落ち着け俺、いくらシンジョウが可愛かろうが誘っているとしか思えなかろうが、本人の意思とは関係なくそんなことをしていいわけがあるか。いい匂いまでさせやがって頑張れ俺しっかりしろ。」


思わず漏れ出て混迷する本音を、ぎりぎりのところで物理的に塞ぐ。興奮するな落ち着け。顔を抑える自分の手に力を籠めすぎて、ミシミシと音が鳴る。おかげで少し落ち着いてきた。


「…降りて、離れろ。」


一先ず距離を取らないことには性欲に振り回されて何も解決しない。シンジョウを見ると確実に理性が飛ぶ気がして、目を塞いだまま苦言すればすぐさま離れたようで…シンジョウの体温が離れて、惜しいと、いや、何でもない気のせいだ。


シンジョウは絨毯に正座でもしているのか、身体を起こしてベッドへ座りなおすと、足元あたりから声がする。


「う、やっぱり部屋に戻ります、邪魔してごめんなさい…。」


落ち込んだ様子の声に胸が痛んで唇を噛む。と同時に背を向けて部屋に戻ろうとするシンジョウに、何故か腹が立って。腕を引くと存外軽く、抵抗もなく腕の中に戻ってきた。…小さくて可愛いな。


そういえば話があるんだったか。思い出して促すが、言い淀んで俺の膝から降りようとしている。が、軽く力を入れてやるだけで降りられないようだ。簡単に捕まえられて脱け出せずにいるシンジョウを見ていると…先程よりかは、なかなか気分がいいな。これは。


腕の中にすっぽりと納まる小さな身体も、逃げられないようにと抑えている細い腰も、膝上の程よい重みも温かい柔らかさも、気分がいい。頬に触れる距離にある後頭部へ頭を乗せても気が付いていない。…可愛らしいな。自分でも驚く程落ち着いてきた。


「俺にしか言えない話なんだろう。…どうした?」


もう一度、出来る限り優しく声をかけると、今日あったことを話し出した。聞きながら、なんとはなしにシンジョウの手を弄んでいた…無意識だった。いや、小さくて柔らかくて、まるで自分のものとは違うからつい、な。


マジックポーチはあったほうがいい。ああ、新しい服か。きっと似合うんだろう。あまり着飾られると、男が寄ってくるのではないかと、気が気ではないから程々にしてくれ。俺は思っていたより独占欲があるらしい。今日知った。


…下着の話はしなくていい、が、青系の色味が好きだと言っていたな。自分の髪や瞳の色と同じ色を好まれているのかと思うと、また勘違いしそうになるから勘弁してくれ。いや、手遅れなんだが。


「それから、助けに来てくれてありがとうございました。よくあの場所がわかったね?」


「ああ、通りから入って直ぐだったからな。」


というより、向うと言っていた店を回って、ちょうどシンジョウ付きの神官が走って来たのを、遠目に見たからなんだが。走って来た方向と、お前がいなかったこと、人通りの少ない場所を虱潰しに確認したからな。


「それで、本題なんですが…。デュオさん、いたじゃないですか。」


「…ああ。」


ああ、聞きたくない。今か、遅くても隣国へ移る際に、暇を言い渡されるのだろうか。あんな顔を、俺にしたことはない。それが答えな気がした。教皇を見つめていたシンジョウを思い出して、腕に力が入る。


「…ッマジプリ第四期第16話、『お前らの嫁だろ何とかしろよ!』で敵のモノズキーに魔法で男の子にされてしまったマリカたんの声に、そっくりなんですっ!!」


「…は?」


放たれた言葉を飲み込み切れず、間の抜けた声が出た。…マリカ?マリカは、あれだな。シンジョウが崇拝している偶像というか、物語に出てくる11歳の少女だったか?それが魔力で男になる?いや、教皇の話ではなかったか?


混乱する俺に、興奮しながら概要を捲し立てるシンジョウ。に、思わず頭痛がしてくる。つまり何か。男になった時のマリカと声が同じだったから、あんな反応になったと?赤面していたのも、この世界でマリカに似た少女に会える可能性があるから?


「…っ、はぁあああ、」


深く、本当に深くため息が出た。わかっている、勝手に勘違いをして、勝手に落ち込んで、勝手に安心しているのだ。シンジョウはなにもしていない。むしろずっと一貫している。が、それとこれは別だ。


少し腹が立って、掴んでいた右手と、腰を掴んでいた腕に力を入れると、焦ったように抗議をしてきた。


「んっ、ゼロさんゼロさん、中身でちゃう。」


掴んでいる腕を叩かれて、その軽さに口角が上がる。逃げようとシンジョウが身体を傾けた所為で、腕にふにふにと柔らかさがぶつかって、少し焦って肩が跳ねた。シンジョウは気にしていないようだが、…。


「五月蠅い。反省しろ。」


完全に八つ当たりだったが、こちらを向いた耳の傍で囁くと小さな身体が跳ねて、薄ら耳が赤くなっている。…いや、ムラッと、じゃない、んん゛、耳が弱いのか。…散々振り回されているのだから、少しくらい悪戯しても許されるんじゃないか?


締めに入って部屋に帰ろうとするシンジョウ。体温も柔らかさも、腕の中にいるシンジョウを、どうにか引き留めたくなってしまって。…自分でもどうかしていたと思う。


気が付いたらベッドへ押し倒していた。


「ゼロさん?」


不思議そうに俺を見ているだけで、まったく警戒していないシンジョウに、グッと腹の底で不快感が上がって。意識、すればいい。顔の横に手をつけば、軋むベッドが音を立てて、覆いかぶさるように移動すれば、体格差が顕著で。


俺から目を離さないシンジョウに、後ろめたさと高揚感が渦巻いて、触れたくなって、我慢できずに頬を撫でる。抵抗されないのを良いことに、薄紅色の唇を撫でると、しっとりとして、小さく柔らかく。ぞくぞくと、脊髄になにかが駆け抜けていく。


「…心配した。」


「ごめんなさい。」


「お前はもっと危機感を持て。」


「面目次第も無い…。」


それを後ろめたくなって、尤もらしい注意をして誤魔化す。シンジョウが話すたびに、唇が動いて指の腹にあたる。…まずい、とは、思っているんだが。


「…似合うな。」


「うん?」


「服が、…その、よく似合っている。」


ベッドに沈む身体。薄い生地は絹か魔糸だろう、ひんやりとして肌触りがいい。青が好きだというシンジョウに合わせたのか、ほんのりと青い生地に、落ち着いた紺のリボンを胸下に結んでいる。…あの神官達、が、俺に合わせた色にしたのか。


じわじわと羞恥で顔に熱が集まる。なんの雑念もなく見つめてくるシンジョウに申し訳なくなって、目をそらす。そんなことはお構いなしなのか、神官達に選んでもらって嬉しいと、褒められて満足だと笑って。


「…っ、お前は、」


口を開いて、言葉は続かなかった。今の状況は分かっているのか?ここまでされて、何も思うところはないのか。聞いて、肯定されたら、俺は。


「一緒に寝る?」


事も無げに言われた言葉を、呑み込めずに。


「………はっ?なんっ、おまっ?!」


「あれ、違う?一緒に寝たいのかと思った。」


理解した瞬間、全身が沸騰するように熱くなった。おま、お前人がどれだけ悩んでいると!!


「ゼロさん不在時に不審者が出たから、心配?目の届くところに居た方が安心だから一緒に寝たいって話だよね?」


「……は?」


「はよ寝ろってお布団にダイブさせられたんだと思ってた。」


動揺を隠せずに固まる俺に、続けざまに放たれた言葉に腹が立ってくる。なにをどう勘違いしたら、そんな平和な思考回路になるんだ!


「おま、お前の中で男女が同じ部屋で寝るのは、当たり前なのか?」


まさか気にならなくなる程、そういった経験があるのか。自分で聞いたくせに返事を聞きたくなくて後悔した。返って来たのは健全といえばそんな気もする、なんとも言いづらい言葉で。


さらには俺とは野営もしている上に、『大聖女の騎士』だから。真面目だから自らがそういった対象になるとは思っていない。と言い切られた。…こいつは、そもそも何より先に俺が男だとわかっているのか?!それとも昨晩の記憶が飛んでいるのか?


「…そうか。なら、一緒に寝ろ。」


「いいよ!」


苛立ちに任せて無責任に放った言葉に逡巡すらせず返事をされた上、任せろ!となぜか張りきられている。…流石にそう反応されると男として傷つくんだが。やはり酒でももらってくるか…そう思い離れれば、衣擦れの音がして。振り返ると本当に人のベッドで健やかに眠り始めたシンジョウに身体の力が抜けた。


「…お前が俺に気安いのも、俺が触れて嬉しそうにするのも、俺の一方的な勘違いか?」


もはや答えるものなどいないとわかっていながら、不安が口をつく。赤の教皇にのせられたとはいえ、あの時はお前も俺を男として意識してくれたと思っていたんだが…惚れた方ばかりが割を食うのは、いささか我慢がならない。何度目かわからない苛立ちに、沸き上がった悪戯心に、大人げないことはわかっていた。


頬に触れて撫でれば柔らかく…起きてくれてもかまわない。もし目が覚めたら、どんな反応をするのか知りたかった。怒るだろうか。泣いてしまうだろうか。それとも、俺を意識してくれるだろうか。


寝息に震え、影を落とす瞼に口付ける。瞼に隠れた強い瞳が好きだ。思えばはじめからこの瞳に惹かれていた。強く輝いて、時に濡れて震える美しい黒曜石に映されるほど離れられなくなる。口づけた高揚感に甘い痺れが走って、自分の口角が上がっているのがわかった。ちらり、と、先ほどまで触れていた唇に視線が奪われて。顔の横に手をつくとベッドの軋む音がする。


「…起きてしまえ。」


言葉とは裏腹に、そっと唇を重ねた。罪悪感を上回る程胸が空いて、満たされていくのがわかる。


「甘い…」


自分の唇にシンジョウの甘さが移っている気がして、舐めてみればやはり甘く感じる。そのまま起きないかと期待して待ってみたが健やかに眠り続け、起きる気配はない。無防備さに心配になってくるが、そうして見ている間にまた唇の柔らかさを思い出し味わいたくなってくる。


「…もう一度、だけ、」


一度知ってしまえば戻れない充足感に言い訳もままならず二度、三度と回数を重ねた。甘い。やわらかい。呆れるほど単純なそれに呼吸も忘れて長く口づけ、離れがたく止まらなくなっていく。


「ん、ぅ…」


「…ッ、」


突然漏れたシンジョウの甘い声に肩が跳ね、身体を離した。


「…リン、」


耳に残る声に脳が痺れて、こぼれ落ちた名前に心拍数が上がる。何をしているんだ俺は…荒くなっている呼吸に、熱い顔に、寝込みを襲っている後ろめたさが沸き上がってくる。


起きればいいと思いながら口付けておいて、いまは起きないでくれと勝手に祈っていた。


「忘れてた…ああクソ…ッ、」


可愛らしい寝息をたて寝返りをうっているシンジョウには悪いが、このままこの部屋で寝かせておくわけにはいかない。部屋に帰そうとブランケットをめくったのと、シンジョウの格好を思い出したのが同時だった。


「……、」


寝返りをうったせいで露になった肉付きのいい旨そうな太股が眩しい。本当にあの神官達は恨みたくなるほどいい仕事をするな。白くみるからに柔そうなそれに思わず喉がなる。


「いや、見るな。意識するな他のことを考えろ…、」


どうにか意識を反らさなければと考えるほどに、正直すぎる視線がシンジョウの身体をなぞっていく。寄せられ柔く形を変える胸、曲線を描く腰、さわり心地の良さそうな尻から旨そうな脚が伸び、薄紅の爪先は甘そうで。


「…前から感じていたが、どうしてこうも男に対して無防備なんだ?」


イラつく自身の中心を別のイラつきにすげ替える。処女ではないと言っていたが、男を知っていると言うには初だろう。あの可愛らしい反応は思い出すだけで口角が上がる。シンジョウの特別を他の男に奪われたと思うと殺意が湧くが、詮の無いことだとなんとか飲み込んだ。


「からかってくる時はそれなりなんだが…、」


知っていると言うよりはなにかを真似ているのか?シンジョウの世界についてはよく知らないからな…。憶測の域を出ないが、シンジョウの周りでは男女感の垣根が緩いのかもしれない。シンジョウ自身、性対象が男でも女を愛でるのが好きだと言っていた。最低でもシンジョウはそう言ったことを話せる人間関係を持っていたのだろう。


「その結果がこうだとは限らないが…、」


思考しながらも結局眼を反らすことができない自分に呆れて笑うしかない。が、拝めるときに拝んでおきたいのも正直なところなんだよな。シンジョウは俺に子供扱いだとよく言うが、初めから女として見ていると知ったらどんな顔をするのだろうか。


「今までのようには、」


行かないかもしれないな。態度を改められるか?意識されたいが距離はとられたくない。今回だけでもかなりきつかったからな…。むしろ気持ち悪がられてすげなくされたら、立ち直れるか?意味の無い悩みに笑いが漏れる。


「軽…、はぁ、」


そっと抱き上げたシンジョウの身体から、じわりと体温が移ってくる。意味の無い抵抗を止めてしまえば、薄布越しに触れるやわらかさにため息が出た。…我慢しろ、俺。


シンジョウが見張りを下がらせてくれているお陰で、誰に邪魔されることもなく寝室へ移動できた。


「シンジョウにとって一番危険なのは俺か。」


誰にも渡すつもりが無いから俺が護る。信頼出来る者だけ紹介し囲いこんでいる。この瞳が俺以外映さないように閉じ込められれば一番良いのだが。


「…は、病気だな」


ベッドへ寝かせたシンジョウにブランケットをかけ、自嘲に笑いが漏れた。この泥のような思いが愛だろうか。身勝手さが恋なのか。今まで生きてきて感じたことの無かった感情に振り回される。ただ理解できているのは、


「おやすみ」


お前を絶対に逃がすつもりが無いことだけだ。

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