第4話 氷点下の熱戦

 軽機関銃LMGを背中に担ぎ、余っていたナナイトで短機関銃SMG(サブマシンガン)を作成する。

 このSMGは小型で短距離間の即応能力に秀で、弾薬も六四発入るタイプだ。

 あまり他人は信用していないので、一マガジンに装填できる弾薬は多いほうが良い。

 さて森へと進軍したは良いものの、すぐに窪地くぼちに入り、戦車の動きが一旦止まる。

 そこを対戦車陣地から狙われた。上部に陣取るのは、四〇ミリ機関砲。大口径の機関砲弾をそれなりの発射速度レートで砲撃できる。

 砲座はこちらを釘付けにした。下手に残骸から出れば木っ端微塵だろう。

 だが、固定の砲台の位置は分かった。

 僕は単発式のグレネードランチャーを作成し、残骸の陰から破片弾頭を発射、装填しては、発射していった。

 粉砕できたかはわからないが、砲撃が止む。そこで飛び出し、侵攻ルートをまだ動いている右方向の戦車部隊へと切り替えた。

 合流するまでに、砲撃が再開。木々が粉砕、ぎ倒される

 上手く窪みに滑り込み、低い位置を移動。SMGからLMGに持ち替えて、狙撃地点へと移動する。

 今のところ、あの機関砲座を黙らせるのは困難だけれど、射手の頭を吹き飛ばすくらいはできる。

 フルオート射撃を指切りで実行、射手が三人目に入れ替わったところで、その砲座が斜め右手前から来た友軍戦車の八〇ミリレールキャノンを浴びて破壊された。

 陣地を破壊すべく、掃討作戦に出ていく。

 混戦が予想されるものの、死ぬまでは戦っても良いだろう。

 お互い、安い命だからね。



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