第1話3 コエと出会い2
馬車で町の中を進み、ウルシにある屋敷へと向かう。
王都と違って人は多くないが活気が無いわけではなさそうだ。
市場の方へと向かう人々やきている服も質素ながらに綺麗で、私の両親たちは忙しいながらも立派な領主なんだということがわかった。
「リリィ、もう少し人が少なくなったら、街の中歩きたい」
「はい。わかりました。騎士団の方たちにも後ほど伝えて参ります。」
静かで、王都よりもゆっくりと時間が流れて要る気がする。
「ニーナ様、ついたみたいです。」
馬車の中から見える景色に夢中になっていると馬車が止まった。
リリィの後をついて馬車を降りると王都の屋敷よりもかなり小さいが立派なお屋敷が目の前にあった。
緑屋根のやさしい色の建物で、周りは森が広がっている。
そして屋敷の前には5人のメイドと年老いた優しい笑顔の執事。
私が近づくと6人はゆっくりとお辞儀をした。
「…今日からよろしく、お願いします」
「お待ちしておりました、ニーナお嬢様。
初めまして、ウルシの屋敷を任されています、執事長のミハイロヴィッチと申します。ミハイとお呼びくださいませ」
コクリ、とゆっくり頷く。
リリィの方へと視線を向けると、リリィが私の一歩後ろからミハイへ部屋の案内を促してもらう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます